(16)政策活動、提案ができる組合に

政策を応用、地方・職場で実践
労働者が職場の主人公に

 【自交総連の主な政策活動と実現した政策】

タクシー

政策提言・活動
規制緩和反対の理論構築
国際シンポジウム
海外調査の実施
福祉・介護タクシー、ヘルパー2級取得の実践
都市部と地方・郡部それぞれのタクシー政策の確立
タクシー運転免許構想の提起
実現したもの
タクシーの公共輸送機関としての位置付け
運賃査定原価の公開
運賃改定分を労働条件改善に充当する制度化(91担保方式)
改善基準(労働時間規制)の告示化
事業者への行政処分の強化・公表
福祉タクシー制度(自治体の補助)の実現
身障者割引の導入
タクシー乗り場の整備、バス・タクシー併用レーン導入
過疎地での乗合タクシーの導入
運転代行の法的規制、二種免義務づけ
タクシー地域(適正化)協議会の実現
タクシーセンターの地理試験強化
タクシー防犯マニュアルの策定
自動車教習所

政策提言・活動
教習所を地域の交通安全センター、生涯交通教育機関にする政策提起
実現したもの
学校教育での教習所の活用
オートマ限定免許導入
大型自動二輪免許導入
教習カリキュラム改正
高齢者講習の実施
交通安全教育指針の策定
教習所での二種免技能検定の実施
中型貨物免許の新設

 日常活動が軌道に乗ったら、もう一歩運動を進めて政策活動にとりくみ、会社・行政に提案ができる組合をめざしましょう。自ら提案することで、労働者が名実ともに職場の主人公となることができます。

  みんなで要求し実現した政策 

 組合の目的は端的にいえば給料(労働条件)を上げることですが、いまの社会では、会社・経営者と闘うだけでは、労働条件が良くなるとはいえません。タクシーの売上げをみても、規制緩和や景気で左右され、いまや全部を給料としても社会的水準に達しない状況です。
 産業をとりまく情勢にも目をむけて、そこで働く労働者がまともに暮らせるような制度・政策を実現しないと、労働条件も改善できないのです。
 そのために、自交総連では、数々の政策をつくり、国や行政、事業者団体に要求し、みんなの力で少しづつ実現してきました。

  職場で提案を 

 大切なのは、政策を自分の職場・地方に当てはめて応用、実践することです。
 福祉・介護タクシーの導入を会社に提案したり、市町村に補助金を要請する、18歳人口が減るなかで教習所の仕事を広げる提案を行う、経営を分析して改善点を探る――など、要求するだけでなく、自らが創造し提案する力をつけ、とりくみができるようになったとき、文字通りの労使対等、労働者が職場の主人公になることができるのではないでしょうか。
 そうなれば、自覚も高まり、自らの仕事に誇りをもつことができます。それでこそ無責任な経営者や行政への怒りも高まります。そのような質の高い組合めざし「キホンのキ」を大切にしましょう。

(おわり)



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