自交労働者No.643、2005年4月1日




3・17統一行動で、門前宣伝でタクシー運転免許法制化の署名を集める日ノ丸自交労組足立支部の仲間=3月19日(東京地連は回答指定日が3月18日のため19日が統一行動日となる)
 4月に入り自交総連の05春闘本番となりました。

 自交総連は「05春闘の当面する対策について」に基づきタクシー1000台と1000人の組合員が結集した「3・4中央行動」を成功させ、各地方の単組・支部で具体的な闘いを展開してきました。

 当面の行動で重視するすべての職場組織が要求提出≠フ課題は、3月28日現在、241組合・支部(58・6%)となっています。全職場が提出したのは北海道、宮城、福島、山口、福岡の各地連と東京の自教です。業種別ではハイタク=59・2%、自教=83・7%の提出率です。争議中で提出できないところを除いても、未提出の単組・支部が相当数あります。

 情勢負けすることなく、全労連の統一要請書とともに、組合員の要求を堂々と提出することが大切です。




自交総連

4月20日、一日行動を展開

重点署名はとりくみ強化を


昨年の2・24東京行動で第一交通に抗議のデモ行進を行う、東京・大阪の仲間


 自交総連は全労連の第2次統一行動日である4月20日を、第3次統一行動として位置付け、春闘要求実現と「第一交通の社会的責任(CSR)を問う一日行動」にとりくみます。具体的な行動内容につきましては、第4回中執での検討後おってお知らせします。

また、05春闘では産別重点署名として、「タクシー運転免許の法制化」と「憲法改悪反対」の2つの署名を重点的にとりくむことにしています。タクシー運転免許の法制化署名の到達目標(現在までの集約状況を2面に掲載)は5万筆です。各地連(本)では、担当者を配置するなどの特別な体制をとってのとりくみを要請します。




労働運動の進めかたなど学ぶ

四国ブロック学習会 運輸局交渉も実施


今後の学習会の開催や労働運動について話す四国ブロックの仲間=3月1日、香川・マリンパレスさぬき

 【高知】四国ブロックは3月1〜2日、香川・高松市「マリンパレスさぬき」で学習会をひらきました。

 学習会では、冒頭、丸亀東讃交通労組の福本委員長から、中労委における勝利和解の内容が報告され、引き続き最賃問題や具体的な労働運動の進めかたなどについて学習しました。

 また、今後の四国ブロック学習会を今年と同じ、全労連四国地域協議会の前後に合わせて、みんなが集まりやすい香川県で開催することとしました。

 2日目は、四国運輸局交渉を行い「タクシー運転免許法制化」の実現などを要請、局からは「法案問題には回答できない。本省には必ず報告する」との回答がありましたが、30分間と短時間の交渉のため、まともな回答が得られず、今年9月に自交総連としての再交渉を約束し、この日の交渉を終えました。




組織の強化・拡大が急務

九州ブロック会議 5月に九州一周宣伝実施


5月に九州一周宣伝を行うことなどを決めた九州ブロック会議=3月13〜14日、鹿児島・老人福祉センター

 【鹿児島】3月13〜14日、「会社更生法申請中の大和労組を激励したい」として、九州ブロック会議を鹿児島・老人福祉センターで開催しました。

 会議には各地連の仲間18人とともに、助言者の今村本部書記長を交え、各地連のとりくみや課題について率直に意見交換しました。

 1日目は、大和労組の結成から更生手続き開始の申請にいたるまでの経過と、乗務員不足からくる営業収入の伸び悩みや、新株発行のために必要とする融資金(1000万円)の確保など、大和労組の課題を多岐にわたって議論しました。

 2日目は、各地連の現状報告とともに、組織の強化・拡大が急務の課題であることを確認。その上で、本部宣伝カーを使っての九州一周宣伝行動を5月16〜23日に実施すること、4月中旬までにブロック代表による九州運輸局交渉を行うことなどを確認しました。




安心して働ける職場環境確立を

静岡地連 春闘学習会に23人参加


学習会でスローガンを確認する小粥副委員長=3月10日、静岡・掛川市


 【静岡】静岡地連は3月10日、掛川市において「05春闘学習会」を開催し、全単組から23人が参加しました。主催者を代表して郡司孝執行委員長は「最近、組合員の在職死亡がこの静岡でも増えている。この春闘で、安心して働ける職場環境を確立していくことが重要だ。そのために、今日は大いに学習を」とあいさつしました。

 講演は、本部小林書記次長が「05春闘の闘いとタクシー運転免許実現大運動」を、中部・東海地区の全労連オルグの久賀特別中執が「道交法の対応と現場のたたかい」を行いました。

 それぞれ90分の講演に、参加者は真剣な眼差しで聞き入り居眠りする者はありませんでした。

 質疑では「36協定の時間範囲は」などが出されました。




タクシー1万4173台増

規制緩和後丸3年 全国6234社が申請



 3年間で1万4000台超える――国土交通省は、タクシー規制緩和後丸3年間となる今年1月末現在の増車状況をまとめました。新規参入、区域拡大、増車届出の合計は全国で6234社、1万4173台(重複あり)となります。

 関東・近畿運輸局管内が多くなっていますが、他地域でも中・大都市で集中的に増えている地域もあります。この激しい増車競争は、営収・労働条件低下などの深刻な影響をもたらしています。




労組法一部改正が施行

今後は審査の迅速化、和解に強制力などの効力


 昨年の第161国会で「労働組合法の一部を改正する法律」が成立し、2004年11月17日公布、2005年1月1日より施行されました。

 今回の改正では、今後は、不当労働行為を救済する労働委員会の審査について、審査の迅速化や的確化が図られる。労働委員会の公益委員による、証人・証拠の提出命令ができる。和解調書に強制執行力があるなど重要な変更となっています。



新加盟のなかま  (710)埼玉・スカイ観光労組(バス)

労働条件改善へ結成

 【埼玉】川越市にあるスカイ観光で働く仲間は2月25日、スカイ観光労働組合(佐久間安昭委員長、5人)を結成、自交総連に加盟しました。

 会社では、長時間労働と低賃金が横行しており、労働条件改善のため県労連に相談。埼玉地連を紹介され、今回加盟しました。

 加盟後、会社は団交を拒否。副委員長を解雇し、委員長が職種変更されたため、現在、仮処分を地労委に検討しています。



新加盟のなかま  (711)自交総連なら合同労組ビッグナラ支部

悪条件をかえたい

 【奈良】奈良市にあるビッグナラ(スーパー)で働く仲間は3月1日、自交総連なら合同労組ビッグナラ支部(竹越修治支部長、15人)を結成、自交総連に加盟しました。

 職場での労働条件は休日が少ない、サービス残業、有休がとれないなどの悪条件にさらされており、地本ビルの「一人でも入れる労働組合」の看板をみて相談。打ち合わせや、学習会などをへて結成することになりました。




新加盟のなかま  (712)高知・高自交相互物流支部

不当処分撤回へ結成

 【高知】高知市の相互物流株式会社で働く仲間は2月25日、高自交相互物流支部(中山慎吾支部長)を結成、自交総連に加盟しました。

 会社からの不当労働行為(労働条件の不利益変更、不当な運行指示に従わず、1週間の出勤停止処分)に対して高知地連に相談。3月3日の第1回団交で、処分撤回と賃金保障を約束させましたが、一部しか支払わないなど、会社は不誠実な態度を続けています。



自 交 総 連