自交労働者No.651、2005年8月1日

労働者犠牲の運賃値下げやめろ

グリーンキャブ労組 割引分補償求め抗議集会


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決起集会を行う世田谷支部の仲間=7月11日、グリーンキャブ世田谷営業所内
 【東京】グリーンキャブ労組は7月11日、「先行実施は運賃競争の火付け役」「乗務員犠牲の賃金ダウンを保障しろ」と新宿、板橋、世田谷、弦巻、王子、蒲田、新町のタクシー7支部で始業時から実質的な1時間のストライキとなる抗議決起集会を行いました。
 この集会は、同社が他社に先駆けて大口割引を実施することに抗議するとともに、割引分の補償などを求めるために行われたもので、当日は午前7時30分より8時30分まで、運賃値下げは、労働者犠牲(値下げにより、減収分を補おうと長時間労働になり、健康破壊などの弊害が起きる)でしか対応できないこと。
 そして、その教訓をいかさない法人タクシーとしての存在意義を追及し、要求実現にむけたたたかいの意義を理解しあい、一台の車両も出すことなく整然と行いました。
 グリーンキャブ労組では、今後も労働者の犠牲でしか対応できない状況を作りだした行政と法人企業の責任を厳しく追及するとともに、乗務員の賃金低下を許さないたたかいと新たな規制として「タクシー運転免許」実現の課題と結びつけ団結を固めてたたかうことを確認しています。



宮 城

国に規制緩和見直しを要求

古川市議会が意見書提出


 【宮城】宮城・古川市議会は6月23日、国に対し、タクシーの安全・安心確保のための規制緩和の見直しを求める意見書を提出しました。
 意見書では、規制緩和後、タクシーの台数増により、労働者の賃金・労働条件が急速に低下している実態と供給過剰のタクシーがタクシー乗り場からはみ出し、車線をふさぎ、一般車両や歩行者に迷惑をかけ、交通渋滞を引き起こしている実態などにふれ、政府による行き過ぎた規制緩和を見直すよう要求しています。
【要望項目】
 (1)タクシーの規制緩和政策を見直し、さらなる規制緩和の中止、再規制を含めた健全な業界秩序を回復するための施策をとること。
 (2)道路運送法改正時(2000年)の衆参議院附帯決議で示されているタクシー運転者の適正労働条件の確立、事業者への監督指導強化、不当競争を引き起こすおそれのある運賃の排除等の実行を徹底すること。
 (3)多過ぎるタクシーによって生じている交通渋滞、市民生活、環境面への悪影響を除去するため、適切な需給調整措置を講じること。
 (4)高齢者、障害者、過疎地の住民ら移動制約者の社会参加、移動する権利の確保のため、福祉・介護タクシー、乗り合いタクシーなどの充実・発展を図る施策を講じること。



高知地連

法違反には改善指導を

報告書について労働局へ申し入れ


  【高知】高知地連は7月6日、厚労省の「自主点検報告書」について、高知労働局に申し入れを行い、局からは柘植(つげ)監督課長他3人が対応しました。
 申し入れは(1)「自主点検報告書」について、法違反が認められるものについては、直ちに改善指導を行うこと。(2)「自主点検報告書」の虚偽報告については、正直に提出した事業者だけが法違反に問われることのないよう貴局として、適切な監督監査を独自に行うこと。(3)以上の結果については、地元マスコミを通じて公表されること。の3つについて行われました。
 局からは、「『自主点検報告書』について、法違反が認められる場合には当然指導する。報告書を出したからといって終わりとしないし、『報告書』を出さない事業者については当然指導する」とし、中身に疑問があるものについては、「限界があるができる範囲で指導したい」との回答がありました。また、マスコミなどへの公表については、「今後の検討課題としたい」との回答を得ました。



県平均でも最賃法違反

タクシー運転者の賃金

異常な実態が明らかに


 タクシー運転者の賃金が県平均でも最低賃金法違反――規制緩和のもとで賃金の低下がすすむなか、こんな異常な実態が明らかになりました。
 厚生労働省の『賃金センサス』が発行されましたが、最新調査の04年6月分賃金について、所定内賃金や総労働時間の分析をしました。タクシー労働者の賃金をオール歩合と考えて最低賃金と比較すべき賃金の時間額を算出すると、右上の表のようになります。
 徳島、宮崎、大分では、県内労働者の平均が最低賃金を下回っています。佐賀から群馬でも最低賃金との差は数十円に過ぎません。
 厚生労働省では現在、最賃違反を含む自主点検を実施していますが、こうした実態に見合った実効ある点検が望まれます。
 詳細は『自交労働者月報』8月号に掲載します。

表

グラフ



次年度方針などを討議

東京地連夏季研 55組合280人が参加


第48回夏季研究集会のようす=7月12〜13日、鬼怒川・グリーンパレス
 東京地連は7月12〜13日、鬼怒川で第48回夏季研究集会をひらき、55組合280人が参加して春闘総括と次年度運動方針を討論しました。
 あいさつした領家委員長は、タクシー規制緩和の失敗を指摘するとともに、増車や値下げに走る既存事業者の責任を批判、グリーンキャブが大口割引を先行実施していることにも強く抗議しました。
 鈴木書記長は、宣伝行動や3・4中央行動での奮闘で規制緩和ノーの世論を盛り上げてきたことを総括し、東京地連として国家賠償訴訟にとりくむ準備をすすめるなどの方針を提案しました。
 ハイヤー、自教、技職を含む13分散会に分かれて、春闘での到達点や組織拡大などについて議論しました。
 全運輸の福田委員長が規制緩和と交通産業について、蒲田弁護士が憲法9条について講演をしました。



福島地連

対話を通し仲間増やしたい

宮城地連の仲間と宣伝行動


乗務員にビラを手渡し対話を行う宣伝行動参加者=7月8日、福島・いわき駅前
 【福島】福島地連は7月8日、宮城地連から3人の応援を受け、11人で、いわき市、富岡市、相馬市で宣伝行動を行い、200部の新聞、チラシを配り、聞きとり調査を行いました。
 いわき駅前では「全体が悪いからしかたない」と、あきらめている乗務員や、「春闘ってなに?」と聞き返す女性乗務員もおり、びっくりしました。
 街頭演説では山田副委員長が、規制緩和後の実態を説明し、「家族を養える賃金を取り戻したい」と強く訴え、宮城地連の青野さんは、「規制緩和によって、車が増え、営収がさがり、賃金が減少した責任を取れ」と国に訴訟したことなどを訴えました。
 乗務員や一般市民のかたも聞いている姿が、われわれに何かを期待しているものが感じられ、今回で終わらず、対話を通して、仲間を増やしたいと思いました。
(高橋八郎)



三 重

新組合員対象に学習会

労働者の意識変革始まる


 【三重】7月16日、鈴鹿地域の新入組合員を対象に学習会をひらき、23人が参加しました。
 この日はみえ労連の宣伝カーで「奈良から弁護士さんが来ます。一緒に勉強しませんか」のビラを8駅頭で配布しました。
 学習会は、なら合同労組の佐藤委員長の進行役で進められ、小林議長(なら合同)の「結成当初から4・5倍、さらに拡大は1割を目標に」との激励のあいさつのあと、佐藤・坂田両弁護士から現況や、見通しなどの報告が行われました。
 他職場の参加者から、「一緒に共闘できないか」との提案に、「一緒にやろう」と応えるなど、県内の労働者の意識変革が着実に始まっていることが感じられる意義ある学習会となりました。
 また、学習会には、対象とした鈴鹿地域の自交総連近鉄タクシー労組の組合員全員が参加し、同時に、県内のSタクシーからも3人が参加しました。



改憲阻止の大運動が必要

なら合同労組 憲法九条の会結成総会ひらく


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結成総会で改憲阻止へ意思統一する参加者=7月1日
 【奈良】なら合同労組は7月1日、憲法擁護の国民的運動が活発に展開される中、「憲法九条の会」の結成総会をひらき、12職場から33人が参加しました。
 冒頭で主催者を代表して小林議長が「国民の生存権と労働基本三権がわれわれの運動を保証し、同時に、平和と自由を享受できた。したがってこの憲法『改悪集団』の策謀を封殺する大運動が必要だ」とあいさつしました。
 続いて登壇した、佐藤真理弁護士がレジュメに基づいて、戦争放棄を明記した、9条1項と2項の意義について解説したあと、25条の生存権、27条の勤労の権利と義務、そして労働基本三権を詳細に説明しました。
 佐藤弁護士の熱弁のあと佐藤委員長が「憲法九条の会アピール」を提案、「一人が20人に呼びかける」ことを全員一致で採択し、会費拠出として年額1000円「一括納入制」を全員一致で決定しました。



新加盟のなかま  (717) 神奈川・瀬谷交通支部

労働条件改善へ加盟

 【神奈川】横浜市瀬谷区にある瀬谷交通で働く仲間は7月9日、瀬谷交通支部(岩本晴彦支部長、16人)を結成、自交総連に加盟しました。
 会社とは、昨年10月、一時金引き下げを妥協するか、B型賃金体系への移行を協議することとなっていましたが、今春、会社より5%減のB型賃金提示があり、これ以上の妥協はできず、組合を結成しようと、相談し、その日のうちに加盟を決めました。



自 交 総 連