自交労働者No.762、2010年9月1日

減車を迫る運動重要

夏季学習討論集会ひらく

神奈川地本

10春闘総括などを行った神奈川地本夏季学習討論集会=8月1〜2日、熱海
10春闘総括などを行った神奈川地本夏季学習討論集会=8月1〜2日、熱海
 神奈川地本は、8月1日から2日にかけて、静岡県熱海市において、組織と運動の課題と大会へ向けての提案事項をおもな議題として夏季学習討論集会をひらきました。

 開会にあたり三枝木委員長代行が「三浦委員長の偲ぶ会の準備にあたり、56年にわたる組合の歴史を紐解くことにかかわれ、新たに組合の歴史を作っていく使命を感じた」とあいさつしました。続いて本部池田書記次長が基調講演を行い、その後、大滝書記長が10春闘総括、次期大会諸議案提案を行いました。

 提案では、神奈川の特定事業計画の提出について、7月22日現在、4交通圏のうち提出していないのは京浜交通圏の1事業者のみであることが報告され、各社に減車を迫る運動が重要であることが強調されました。

 2日目の午前は、2分科会に分かれ組織、運動、財政の討議を行い、午後から参加者全体で総括会議を行いました。


新たに13地域を追加指定

室蘭市、浜松市など

タク特別監視地域

 タクシー事業は、02年以降、地方運輸局長が供給過剰の兆候のある地域を「特別監視地域」に指定しています。

 これまでに全国で643営業区域のうち601地域を「特別監視地域」に指定していましたが、8月6日に13地域を新たに追加指定し、614営業地域が指定地域となりました。

 今回、追加指定された13地域は、各地の09年度輸送実績と、規制緩和前の01年度と比較して、規制地域指定の各要件にあてはまり、それぞれ追加指定されました。

 この特別監視地域指定は、道路運送法の通達に基づくもので、昨年10月に施行されたタクシー活性化法のような供給抑制をともないませんが、指定された地域では事業者への重点的な監査や行政処分の厳格化等の措置が講じられます。

 各地域の指定期間は、10年8月6日から13年8月5日までの3年間となっています。

タクシー特別監視地域の追加指定


減車で収入あげるしかない

10春闘総括集会 運動で課題克服を

山梨地連

写真
 山梨地連は8月3日、甲府市で10春闘総括討論集会をひらきました。

 主催者を代表して丹沢委員長が「タクシーの利用者離れが進んでいる中での春闘であったが、組合の存在意義は賃金闘争だけではなく、今こそ政策闘争を前進させ、減車で収入をあげるしかない」と、あいさつしました。

 その後、栗原書記長が10春闘の経過と課題を報告、引き続き本部池田書記次長が情勢と次年度の運動課題などを報告しました。

 討論では、タクシー需要の低迷から、働きやすい環境を整えることが必要であるとして「スクールゾーンでは高齢者の送迎ができない」「学校の統廃合により、必要でないスクールゾーンがある」「代行運転業者が無謀な運転をしていて、営業中にいつでも事故に遭う危険がある」など意見が出されました。

 まとめでは、自らの運動で課題を克服することが重要で、行動を起こさなければ解決されないと締めくくりました。


寸劇で道交法を学習

実例に基づき7本を上演

東京地連

寸劇で道交法対策のポイントを紹介する出演者=7月29日、東京・台東区民会館
寸劇で道交法対策のポイントを紹介する出演者=7月29日、東京・台東区民会館
 【東京】東京地連主催の道交法全都学習会が7月29日、東京・台東区民会館ホールで開催され、37組合211人が参加しました。

 学習会は実例に基づいた寸劇7本を上演し、1話ごとに弁護士がポイントを解説するという構成で、出演者は総勢19人。出番の調整などの関係から、全員がそろったのは本番当日だけという厳しい状況でしたが、4月の台本読み合わせから始まった練習の成果をいかんなく発揮して奮闘しました。

 寸劇の主なテーマは(1)動いている車には「結果回避義務」がある。(2)パトカーによる追尾式速度取締りの問題点。(3)青信号で入った交差点内に人が座っていた場合の「信頼の原則」について。(4)組合が行う現場検証の重要性――などで、参加した組合員からは、「常に事故・違反と隣り合わせという労働環境にあるタクシー労働者にとって『明日は我が身』ともいえる切実な問題を扱っており、大いに参考になった」といった内容の感想が多数寄せられました。


新加盟のなかま  (791)神奈川都市交通支部

組織拡大にむけ奮闘

 【神奈川】横浜市にある神奈川都市交通の企業内組合として活動していた神奈川都市交通支部(平野三紀男支部長、8人)の仲間は7月12日、自交総連への加盟を決議しました。

 当初地域労連に加盟していましたが、よりタクシーに詳しい単産として地本を紹介され、約1年にわたり地本役員と相談のうえ、今回の加盟となりました。

 加盟後は組織拡大にむけ奮闘しています。


新加盟のなかま  (792)神奈川・ジャパンタクシー支部

労働条件改善へ組合結成

 【神奈川】相模原市にあるジャパンタクシーではたらく仲間は7月21日、ジャパンタクシー支部(大用敏夫支部長、7人)を結成、自交総連に加盟しました。

 職場は新免会社で、労働条件も確立されておらず、労働条件改善には、組合が必要として、今回の結成、加盟となりました。

 加盟後は、8月末に会社に結成を通告し、労働条件改善と組織拡大をめざして奮闘しています。