自交労働者No.873、2015年9月15日

憲法守れ 戦争法案今すぐ廃案

12万人が怒りの国会包囲

戦争法案廃案!100万人行動

国会前で戦争法案の廃案を訴える人たち=8月30日
国会前で戦争法案の廃案を訴える人たち=8月30日

 憲法守れ!戦争法案は今すぐ廃案!――安倍政権が成立を目指す戦争法案(安全保障関連法案)に反対する大規模な抗議集会「国会10万人・全国100万人大行動」が8月30日に行われました。国会周辺には、12万人が集まるという空前の規模となりました。この日は、北海道から沖縄まで全国各地で集会やデモ、宣伝行動などが繰り広げられました。
 メインステージが置かれた国会正門前には14時の開会前から全国から人波が押し寄せました。時折弱い雨が降るにも関わらず、あちこちから太鼓や笛の音が鳴り響き、「戦争法案いますぐ廃案」「憲法守れ」「安倍政権は民衆の声を聴け」などのコールが湧き上がりました。

「安倍やめろ」と書かれた巨大な横断幕 国会前集会に参加する東京地連の仲間
「安倍やめろ」と書かれた巨大な横断幕 国会前集会に参加する東京地連の仲間

全国各地でデモや集会

大阪集会に2万5千人

 8月30日の行動は、北海道から沖縄まで全国各地でとりくまれ、列島津々浦々に戦争法案と安倍政権への怒りのコールがとどろきました。
 大阪では、会場の扇町公園に2万5千人が集結、地連の仲間も「民主主義守れ!」と拳を突き上げました。
 午後4時から始まった集会では、主催者あいさつの後、民主、共産、社民の野党3党があいさつしました。参加者全員で「戦争アカン」と書いた紙をいっせいに掲げアピールした後は、落語家の笑福亭竹林さん、元大阪市小学校長会長、日蓮宗の僧侶など各界各層の人たちが次々と演壇に立ち、戦争法案の危険性を訴えました。
 鹿児島では、午後3時から鹿児島中央駅から天文館まで1000人が集まり、鹿児島地連からも参加がありました。
 参加者はプラカードを掲げ、「戦争法案絶対廃案」「日本を戦争できる国にするな」「憲法9条を守れ」と市民にアピールしました。主催の『戦争法阻止!かごしまの会』は、「この大行動が中央駅前から天文館通まで切れる事もなく、一直線につながった」と人の鎖での成功を喜び「これからの運動の弾みになった」と話しました。

大阪・扇町公園で開かれた集会には2万5千人が集まった 国会前集会に参加する東京地連の仲間
大阪・扇町公園で開かれた集会には2万5千人が集まった 沿道でプラカードを掲げて市民にアピールする鹿児島行動の参加者

職場と地域の要求実現

秋から春闘への方針確認

第5回中執

新年度運動方針などを議論した第5回中執=9月2日、都内
新年度運動方針などを議論した第5回中執=9月2日、都内

 自交総連は9月2〜3日、東京・全労連会館で第5回中央執行委員会を開き、次年度運動方針案などを確認、秋季年末闘争方針を決めました。大会に報告する新しいタクシー政策案も提起されました。
 運動方針案は「タクシー運転免許を展望し、白タク合法化阻止、仲間を増やして、職場と地域の要求実現」をメインスローガンとして、劣悪な労働条件に改めて怒りをもち、団結して要求実現をはかることを基本に、特措法の欠陥が明らかになっている下でタクシー運転免許などの政策を掲げて闘うことを提起しています。
 討論では、白タク合法化に反対する運動強化の必要性が強調されたほか、組織拡大の現状は不十分であり、危機感をもって仲間を増やさなければ組織の将来がないと厳しい総括もされました。
 戦争法案反対の闘いについても9日の全労連統一行動で宣伝や職場集会に決起するとりくみが各地から報告がされました。
 方針案は10月14〜15日の第38回定期大会で決定します。

組合員の安心保障

来年4月より新制度スタート

自交共済第34回総会

 自交共済は9月3日、東京・全労連会館で第34回総会をひらき、第32期の活動報告および決算報告を承認するとともに、第33期(2015年度)の活動計画を決めました。
 自交共済の加入状況は、5月末現在で16地方4755人(前期より249人減)。自交共済年金の加入状況は5地方7組合22人となっています。総会では、1万人を目標に、未加入地方対策、それぞれの地方での目標設定などで加入促進をはかることを決めました。
 また、前回の総会で出された意見等をもとに内容が改善された自交共済の新制度案が確認されました。新しい制度では、高齢化による掛金の増額を抑制しつつ、給付内容の改善がはかられた内容となっています。新制度の実施日は16年4月1日とし、全労済の協力を得て必要な手続きを行うとしています。