燃料種別によるCO2排出量の計算について

 地球温暖化対策の推進に関する法律(温暖化対策推進法)施行令によって、燃料の種類ごとの炭素排出係数が定められており、排出されるCO2の量は以下のように算定できる。地域や会社ごとにCO2排出量を計算するとき、正確な燃料消費量がわかる場合はこの数値を使用できる。

◎燃料を使用した場合に排出されるCO2(燃料使用量に一番右の数値をかけたものが排出されるCO2の量となる)
燃 料 使用量
の単位
単位発熱量
MJ/単位
炭素排出係数
kg-C/MJ
l,kg当たりCO2排出係数
kg-CO2/l,kg
ガソリン l 34.6 0.0183 2.32
軽  油 l 38.2 0.0187 2.62
L P G l * 28.0 0.0163 1.67
L P G kg 50.2 0.0163 3.00
* LPG(自動車用ブタン8:プロパン2)の液密度0.5570kg/lで換算
以上は、環境省地球環境局2007.3「温室効果ガス総排出量算定方法ガイドライン」より

◎自動車輸送統計調査(国交省)で公表されているタクシー(営業用乗用車)の燃料消費量からCO2排出量を計算すると、
燃  料 燃料消費量(05年度)
kl
CO2排出係数
kg-CO2/l
CO2排出量
万t-CO2
車 両 数
1台当たりCO2排出量
t-CO2
ガソリン  150,604 2.32 34.9 23,211 15.1
軽  油   45,149 2.62 11.8 8,050 14.7
L P G 2,423,686 1.67 404.8 241,920 16.7
計/平均 451.5 273,181 16.5
 以上の計算で求められたCO2排出量452万トンは、環境省公表の447万トン(本文中で使用した数値)と1%程度の誤差が生じる。

自 交 総 連