コロナ禍による大幅な減収で、タクシー労働者の賃金は年収249万円となり、全産業平均の495万円の半分にまで落ち込みました(2021年全国平均)。43道府県で年収200万円台であり、各地で最低賃金法違反が続出しています。 生活維持のために、多くの労働者が公的支援資金の借り入れでしのいでいますが、それも限界に達し、返済の目途がまったく立たない状況です。エッセンシャルワーカーとして任務を果たしながらも生活できる賃金が得られないため、労働者の離職が年齢を問わず急増して歯止めがかかっていません。 タクシー労働者のくらしはもはや限界で、生きていくために「食える賃金を保障しろ」と大きく叫ばざるを得ません。 コロナ禍によりタクシー事業の廃業なども多数発生、地方では運行にも支障が生じ、基本的人権としての移動権を保障する地域公共交通を維持することが困難な事態となっています。またこの機に乗じた危険なライドシェア導入に道を開かせてはなりません。 こうした深刻な事態を打開するため、緊急に、特別な手立てが必要です。 私たちは「タクシー労働者に食える賃金を保障しろ!」と切実な声を上げ、政府・国土交通省に、タクシー労働者を救済する緊急の特別対策を求めています。 |
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