総選挙闘争アピール 悪政に審判を下し、自交労働者の願いがかなう確かな選択を |
2009年8月1日
自交総連中央執行委員長 飯沼 博
麻生内閣は7月21日に衆議院を解散し、8月18日公示、30日投票で総選挙が行われることが決まりました。
この総選挙は、自交労働者の命と暮らしに関わる重大な選挙です。すべての自交労働者が、有権者として自らの責任で確かな選択を行いましょう。
総選挙では、自交労働者に関わって以下の重大な争点が問われています。
第一は、規制緩和・構造改革路線と完全に決別する政治の実現です。タクシー・観光バスの規制緩和は、労働者にたいへんな苦しみをもたらしました。国会ではタクシーの規制強化に転ずるタクシー活性化法が成立しましたが、その実効確保は今後の課題です。そのためにも、規制緩和の悪政を誰が推進し、誰が反対してきたのか、よく見極める選択が大切です。
第二には、労働者の権利を守り、働くルールを確立する政治の実現です。世界同時不況で、解雇や労働条件切り下げの嵐が吹き荒れています。大企業は内部留保を溜め込みながら平然と労働者を切り捨てたり、儲けのために労働者の権利を奪い低賃金に押し込めようとしています。そうした資本の論理を規制するのが政治の役目です。大企業から企業献金をもらって指図される政治か、資本を監視しルールを守らせる政治かの選択が求められています。
第三には、格差と貧困をなくし、憲法・平和を守る政治の実現です。社会保障の切捨てで、わが国は国民の大多数が将来に希望がもてない国になってしまいました。将来が不安で、ものが売れなくなり、ますます景気が悪くなるという悪循環を断ち切り、いまより明日がよくなると希望がもてる社会にしなければなりません。格差や貧困が親から子へ引き継がれるのではなく、核兵器や戦争のない平和な社会こそを子どもたちに引き継がなくてはなりません。
総選挙では、長く続いてきた労働者・国民いじめの悪政に歴史的な大変動を引き起こす現実的なチャンスが生まれています。悪政にきっぱり審判を下すとともに、その後に生まれる新しい政治が、本当に労働者・国民の願いにかなうものとなるようしっかりとした選択を行おうではありませんか。
すべての組合員、自交労働者が、職場・地域で政治を語りあい、比例区と小選挙区の2票ある貴重な権利を有効に活用し、期日前投票も含めて必ず投票し、積極的に政治に参加することを呼びかけるものです。