2000年2月29日

声     明

 安心・安全を崩す『タクシー破壊法』の国会提出に際し、自交総連は「3・1〜7国会前座り込み行動」及び「3・7全国いっせいストライキ」をもって抗議の意を表明する
 政府は、危険きわまりない台数規制の廃止計画をいま一度見直し、「必要な規制の維持・強化」への転換をはかれ
全国自動車交通労働組合総連合会
(自 交 総 連) 
                          中央執行委員長   佐 伯 幸 一


 政府が閣議決定の上、今通常国会に提出したタクシーの台数規制廃止を柱とする道路運送法改正法案は、利用者・国民のために確保すべき「安心」「安全」「確実」という公共輸送機関としてのタクシーの役割・機能を根本から崩す制度改悪であり、まさに『タクシー破壊法』というべき以外のなにものでもない。
 自交総連は、これまで運輸政策審議会の答申に至る過程や改正法案づくり、骨子(案)発表時などに際し、繰り返し幾度も「台数規制の廃止を前提とするのであれば、予測される供給過剰による弊害、混乱の事前防止策として、タクシー運転免許の制度的確立、リース制賃金の禁止規定、悪質事業者を排除する期限付き許可制の導入をはかるべき」との対案を提起し、その確立を求めてきた。しかしながら、「タクシーは良貨が悪貨を駆逐するシステムが必要だ。そのためには運転者免許制のこだわりが捨てきれない」(岡野行秀運政審自交部会長=当時、答申発表後のコメント)など、その解決策の方向が明らかであるにもかかわらず、今回の改正法案においても何ら、取り上げられていない。
 台数規制の廃止が「安全」「安心」において著しい弊害をもたらすことは世界の共通認識であり、台数規制こそ世界の流れである。「後は野となれ山となれ」式の無責任かつ無謀な計画にはまったく同意できない。自交総連は、今回の改正法案提出に断固として抗議し、阻止闘争に全力をあげる決意である。

以 上



自 交 総 連