自交労働者No.574、2002年2月15日 |
2・1行動 |
タクシー労働者の声を聞け |
22地方3000人が決起会 |
「改正」道路運送法施行日の2月1日、自交総連は全国いっせいに抗議の2・1行動に決起、22地方で約3000人が陸運支局前などでの集会、請願、宣伝行動を実施。東京では1500人が集会や国土交通省交渉などにとりくみました。 |
日比谷野外音楽堂での決起集会に集った仲間 |
有楽町駅前での宣伝行動 |
【東京】中央行動は、午前8時からの都内20駅での宣伝行動から始まりました。200人以上が参加し、通勤客に1万枚のビラをまきました。
1500人で集会
10時から、日比谷野外音楽堂で1500人が参加して決起集会を開催。領家委員長は、タクシーの安全・安心を破壊する台数規制撤廃に抗議、労働者と利用者を守る行政への転換、タクシー運転免許の制定を訴えました。
全労連・坂内三夫事務局長、交運共闘・坂田晋作議長、日本共産党・瀬古由起子衆院議員(国土交通委員)、宮本岳志参院議員(法成立時の交通・情報通信委員)がかけつけあいさつ。規制緩和をすすめる小泉内閣の悪政を批判するとともに、支持率が急落している激動する情勢を指摘し、国民と一緒に闘おうと連帯を表明しました。
会場には、医労連・建交労・全運輸など全労連・東京労連の仲間も支援と連帯にかけつけました。
東京・桜井執行委員が総理大臣・国土交通大臣宛の抗議を読み上げ、全員の拍手で決議しました。
集会後、全員が国土交通省へ向かい、整然とした列が庁舎をとりまくなか、東京・小林副委員長が請願項目を読み上げるのを皮切りに、いっせいに個人請願を行いました。
午後からは、代表が国土交通省交渉を行いました。
集会、デモ、スト、宣伝など |
2・1行動 新聞・テレビでも報道 |
2・1行動では、全国22地方で約3000人が決起しました。 北海道では札幌・函館・旭川で運輸局・陸運支局請願と市内宣伝を行いました。 宮城では秋保温泉労組がストに入ったほか、251人58台で決起集会、タクシーデモを実施。福島でも100人が陸運支局内で集会、山形では陸運支局請願、ハイヤー協会交渉を実施しました。 神奈川では陸運支局内で120人が決起集会、茨城・埼玉・千葉・山梨でも陸運支局交渉を実施しました。 石川では金沢市内で決起集会と宣伝を行いました。 京都では明星労組がストで参加したのを含め313人250台のタクシーデモを実施。大阪では関西ブロック規模で300人が参加して運輸局前集会と交渉を行いました。 広島は運輸局、陸運支局請願と宣伝、山口では陸運支局前集会、請願を行いました。 高知では陸運支局請願を実施しました。 福岡では82人が参加して運輸局前で集会、駅頭で宣伝。大分では連合・全国一般のタクシー労組と共同して40人で陸運支局内集会と宣伝を実施。鹿児島では陸運支局内で決起集会、12台でタクシーデモを行いました。 地方紙・TVでの報道も相次ぎ、宮城や京都、鹿児島のタクシーデモをはじめ14都道府県で報道されました。 |
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決起集会ののちタクシー58台で市内をデモ行進した宮城地連 =仙台市内 | |
陸運支局内で決起集会をひらく神奈川地本=横浜市内 | |
香林坊(繁華街)で集会、宣伝をする石川地連=金沢市内 | |
ストで決起しタクシーデモに参加した京都・明星労組=京都市内 | |
陸運支局で請願書を手渡す広島地本=広島市内 | |
タクシーデモに出発する鹿児島地連=鹿児島市内 |
必要な運転者の常時選任 |
国土交通省交渉 違反あれば処分 |
2月1日、領家委員長ら14人が参加して国土交通省と交渉を行いました。自交局旅客課海谷課長補佐ら3人が対応しました。
冒頭、領家委員長より、規制緩和の法施行に抗議を申し入れ、運用基準の適用などについてただしました。
悪質事業者排除、監督指導の強化について海谷課長補佐は、「きびしい基準を出し、処分もすることで違法行為をなくす」「(法違反の)疑いのあるところには監査に行く」「違法があれば局に言ってきてほしい」と述べ、点数制で「(基準に達すれば)待ったなしで許可取り消しとなる」と答えました。
増車時の運転者の確保がチェックされないのではないかとの追及には、「必要な(運転者)数を常時選任していなければ処分の対象になる。直接、車を減らせということにはならないが、守らなければ再度、処分する」として、事後チェックで守らせるとしました。
さらに、定時制乗務員については、乗務割を定めていないところは日雇いなど違法の場合が多いので留意すべきとの通達を出したので指導を徹底するとし、労基法・改善基準違反については、国会の附帯決議を守り、厚生労働省(労働局・労基署)にも働きかけていくと述べました。
新加盟のなかま |
差別や退職勧告 | ||
(654)神奈川・湘南台自校支部 |
【神奈川】藤沢市にある湘南台自動車学校の仲間は1月15日、神自教労組湘南台自校支部(桜井重正支部長、5人)を結成しました。
職場で差別人事やいじめ、退職勧告があるのに、民労組合の運営が非民主的なため、自交総連に相談、1年にわたり学習を重ねてきました。
桜井支部長は、「明るい職場にするため立ち上がりました。皆さんの力を借りてがんばります」と決意を述べています。
自 交 総 連