自交労働者No.595、2003年2月1日 |
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第25回中央委員規制緩和で生活破壊行政・経営の責任追及 |
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領家委員長のあいさつ |
この現実をみた時、自交総連が再三にわたり規制緩和の弊害を指摘してきたことが証明されています。規制緩和を強行した政府・行政の責任と追随してきた業界の責任を問わないわけにいきません。 その責任を追及する闘いと当面の「合理化」攻撃を許さない闘い、さらに政策提起のなかで共同を広げ、人間らしい労働の復活のために、タクシーの主役である乗務員・利用者中心の仕組みの実現をめざしましょう。
小泉内閣の20か月は、国民の命と暮らしを追い詰め、平和と民主主義を損なう悪政であることが明らかになりました。国民との矛盾も深まり、支持基盤がほころび始めています。社会保障改悪、消費税増税、イラク攻撃への加担、有事法制制定などに反対し、悪政の転換を春闘の職場課題と結びつけて闘おうではありませんか。 未組織労働者の組織化は労働組合の任務です。幹部活動家が組織者となり世話役活動など日常活動のなかで、自交総連の強化・拡大をめざしましょう。 |
労働組合の力が求められている来賓3氏があいさつ |
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仲間を増やして闘おう中央委員会討論11地方15人が発言 |
過半数の組織にし て攻撃打ち破る (1)北海道・笹川清史さん 共同交通では北海道交運の賃下げ、組合つぶしと闘っている。1100人中組合員は400人、後は未加盟だ。過半数をとろうと加入用紙を一人1枚づつもって拡大にとりくみたい。函館金星の闘いにもご支援を。 (2)宮城・伊藤武春さん 昨年、規制緩和の弊害を告発する実態調査を実施。メーター不倒やダンピングの実態を発表するとテレビでも一斉に放送され「ダンピング・ロード」が一躍有名になった。行政も対策に動かざるを得ないようになった。 |
学びつつ闘い、闘いつつ学ぶ執行部答弁すべての職場で要求を |
まとめを行った今村書記長は、「春闘は期限があり、必ず総括する日がやってくる」と指摘。その時には、「要求の前進度合い」「労働者意識の向上(団結力)」「組織の拡大」の三つについて結果の評価を迫られるとし、そのことを念頭においた事前の準備が大切だと述べました。 |
役員の変更を承認 |
第25回中央委員会で、地連での役員変更に伴う副中央執行委員長並びに中央執行委員の変更及び補充が承認されました。新しい役員は次のとおり。 |
賃下げ、解雇等の攻撃から
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会議では、(1)宮城・秋保温泉タクシーの冬期一時金の不払い、組合潰しの法的対策について宮城・増田弁護士(2)三田自動車練習所の閉鎖闘争と職場占有問題について東京・蒲田弁護士、(3)白浜南海タクシーの組合潰しに抗しての闘いについて大阪・藤木弁護士、(4)福岡西鉄タクシーの労働条件の一方的不利益変更について福岡地連緒方書記長が特別報告を行いました。 また各地の闘いについての報告があり、とくに第一交通問題では参加者全員の関心事ということもあり、参加者からはさまざまな発言や意見がだされました。 参加した法律事務所は次のとおりです。 北海道=たかさき▽山形=佐藤▽宮城=一番町、増田▽埼玉=福地▽千葉=東葛総合▽東京=東京南部、江東総合、東京、代々木総合▽神奈川=川崎合同▽京都=京都▽大阪=北大阪総合、天王寺▽広島=広島▽福岡=福岡第一▽鹿児島=鹿児島合同(各法律事務所) |
移動の権利守る実践交流福祉・介護タクシー全国交流会に87人 |
福祉・介護タクシーのとりくみの現状と到達点について菊池書記次長が基調報告。宮城・金野武司さんが6社6労組による福祉輸送のとりくみ▽東京・皿嶋裕規さんが東京の介護タクシーのとりくみ▽大阪・國領貫志さんが介護タクシーの現状と介護報酬の見直し▽福岡・清水啓二さんが自主経営のケアタクシーについて特別報告をしました。実践に裏付けられた報告に参加者は真剣に聞き入り、討論では4地方以外から介護タクシーのとりくみが紹介されました。 参加者からは「障害者も健常者も誰でも差別なくいつでも安心して適正な料金でタクシーに乗れることができる社会の実現を」(東京・小島知己さん)、「今後のタクシーのあるべき姿、乗務員としてどう対処すべきか、各地での先進的な活動の話を聞き勉強になった」(東京・北見伸夫さん)などの感想が寄せられました。 報告の要旨は、次号から順次紹介していきます。 |
組合つぶしに手を貸すな近運局交渉悪質業者に権限を使え |
領家委員長は、大阪地連が再三認可するなと申し入れていたにもかかわらず、明白な組合つぶしに手を貸す認可は許せないと抗議。 真砂旅客二課長は、第一交通側から、組合つぶしではない、現在の佐野第一も営業を続けると説明されたのを信じていると答弁しました。今村書記長らは、第一交通が約束を破ったらどう責任をとるのかと追及。課長が人間としては怒ると答えたのに対し、組合側は、そういう場合は、局があらゆる権限をつかって対処するべきで、それが行政の権威ではないか、とつよく申し入れました。 |
自 交 総 連 |