自交労働者No.598、2003年3月15日 |
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3・4行動 国会前で抗議行動 座り込み1000人参加 |
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4日の総行動では、早朝から東京の渋谷と新宿駅頭で宣伝行動を実施。10時から国会前で座り込み行動と国会議員への要請行動を行いました。 座り込み行動の途中には、共産党の大森、瀬古、大沢の各議員がかけつけ、激励のあいさつを受けました。 議員要請行動では、各地方の代表者がそれぞれ、地元出身の議員に要請を行いました。「大変な状況にあると知っている。仙台市での台数規制について市議を紹介する」(民主・桜井充氏)、「京都に帰る度にひどくなっている。駅周辺はひどい。安心して乗れるタクシーが必要と思う」(共産・穀田恵二氏)、「大変な状況だというのは聞いています。今後は高齢者が使いやすいように介護タクシーをどのように活用していくかを考えないといけないですね」(自由・一川保夫氏)などの対応を受けました。 中央総行動参加者の感想 今回は、3・4中央総行動に参加したみなさんの感想を紹介します。 ★東京・日本交通労組 糸井啓二(35) 今のタクシー業界の労働条件は劣悪で若者には魅力のない職場になっているので、この座り込み行動を機に魅力のある職場にしたい。 ★東京・グリーンキャブ労組 岩木学(40) この行動を通してタクシー運転免許の必要性を街頭の人たちに理解してもらい、一日も早く実現できるようにしたい。 ★宮城・地連書記局渡辺敏春(46) ★福岡・ワーカーズコープ労組 牧文夫(56) 寒い中、みんな規制緩和の弊害を切実に感じて、今回の行動に参加していることがひしひしと伝わってきた。 ★東京・安全自動車労組 造倉初男(53) この座り込み行動でタクシー業界の悲惨な実態を街頭の人や国会議員に直接訴えることができてよかった。この行動でタクシーが再規制されることを願っている。 ★大阪地連 熊谷隆昭(60) 政府や国会は、規制緩和でよりよい企業が残り悪質企業がなくなると言っていたが、実際には第一交通のような法を無視してやりたい放題の悪質企業しか残らなくなった。また、自交総連は規制緩和の前からたくさんの弊害を指摘してきたが、ここにきてその弊害が現実のものとなって現れている。 |
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第1回中闘
03春闘の対策を確認 全組合が要求提出を |
自交総連は3月5日、第1回中央闘争委員会(第3回常執)をひらき、03春闘の当面する対策などを決めました。
会議では、前日の中央行動での奮闘を確認し、規制緩和後の実態調査アンケートの実施状況や今後の計画を出して討議しました。 当面する春闘対策については、(1)すべての組合が要求を出し、団交を促進する(2)「合理化」、倒産などへの警戒心を高め事前の対策を強化する(3)増車と値下げ競争に反対し歯止めをかける(4)最賃違反一掃、違法なアルバイト雇用一掃など底上げ闘争を強化することなどを重点に、運動を強化することにしました。 回答指定日は3月12日まで、翌13日には報告集会などをひらき、3月中に運輸局・支局、労働局・署、警察、自治体交渉・要請などを実施していくことにしました。 また、悪政を打破するいっせい地方選挙方針を決めました(下段「いっせい地方選挙と自交労働者」参照)。 |
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組合員を不当配転 MK・駒タクシー 組合つぶしに狂奔 |
【京都】MK・駒タクシーが労働組合つぶしに狂奔し、会社の一方的なやり方に反対する組合員を、営業所とは名ばかりの羽束師営業所に配転させ、水揚げができない状況にさせるなどの不当労働行為を行っています。
昨年9月の会社合併計画に際し、駒労組は賃金・労働条件の継続を要求しましたが、会社側は11月の団体交渉で、合併後は駒労組の存在自体を認めないことやすべての要求を拒否すると公言し、一方的な組合つぶしをしてきました。 また、新年早々には組合の中心的メンバーを屋根も電気も電話もない羽束師営業所(この営業所には無線がなく流しだけで営業しなければならない)に配転するという暴挙も行ってきました。 組合を抜けたものは本社に残しMKに移籍させ、反対するものは羽束師営業所へみせしめ的に配転して兵糧攻めにする狙いです。 地連では計画的な組合つぶし・労働者いじめを行うMK・駒タクシー経営者の社会的責任を問い、市民にも訴えて闘っています。 |
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組合の同意なく休廃業するな 宮城・安全タクシー労組 簡易裁判所へ調停申し立て |
【宮城】安全タクシー労組は2月27日、会社に対し組合の同意なしの廃業・休業をしないことを求めて、古川簡易裁判所に調停の申し立てをしました。
同社では、昨年の9月ごろ、社長が経費の削減ということで、配車手当のカットを言い出しましたが話がまとまらず、1月22日、突然営業休止の通知を出してきました。これに対し組合では、職場を確保するため、カットを受け入れ、休業を撤回させました。 しかし、社長はまた廃業を周囲に言っていることから、今回の申し立てを行いました。 調停は3月27日に行われます。 新道運法で、事業の休廃止については、組合の同意がいらず、事後に通知を郵送するだけでもいいため、組合つぶしなどの目的で偽装的に利用される可能性があります。 地連では2月20日に運輸支局にも要請し、相馬輸送課長は「会社から事情を聞き、少なくとも組合とよく話し合うよう指導する」として、支局としても努力を惜しまないことを約束しました。 |
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タク事業者への行政処分 各運輸局 局により処分数に差 |
新道運法施行にともない、タクシー事業者への行政処分の基準が明示され、点数制も導入、各運輸局ごとにホームページで公表されるようになりました。自交総連では、ホームページより抜き出して、12月までの全体の状況をまとめました。
処分数(個タク除く)では、近畿運輸局が66件、東北と北陸信越運輸局が各1件と大きな差があります。処分が少ないところで違反が少ないとは考えられませんので、監査が不十分ともいえます。 処分の内容では、拘束時間等の大臣告示違反、交通事故・違反等での警察からの通報など安全運行に直結する違反が目立ち、なかには薬物使用運転・飲酒運転・ひき逃げ等の重大違反もあります。 規制緩和による事業環境悪化を放置したまま、違反の摘発・処分だけでは「いたちごっこ」にならざるを得ません。 個別事業者の処分状況を『月報』3月号に掲載します。 タクシー事業者への行政処分件数
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労働組合 キホンのキ
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(12)幹部配置と執行委員会のもち方
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任務を分担して活動を引っ張る 執行委員会は議題を明確に |
三役と執行委員
組合の日常活動で中心となるのは委員長、副委員長、書記長の三役です。 実情により違いはありますが、一般的には、実務面での中心を書記長が担い、委員長は組合の代表(顔)として組合員をまとめ、副委員長はそれを補佐するという役割を持っています。書記長の補佐として書記次長を置く場合もあります。 人数の多い組合では複数の執行委員を選んで活動の先頭に立ってもらいます。 会議には準備を これらのメンバーが中心となって組合を引っ張っていくわけですが、定期的に三役会議・執行委員会をひらいて意志統一し、計画的に活動していきます。 会議では、書記長が準備をして必ず議案書をつくり、討議・決定すべき問題を提案します。執行委員会の場合には事前に三役で打ち合わせをしておきます。 議題が明確でない会議は、参加者に徒労感を残し、だんだん欠席者が増えることにもつながります。決めるべきこと、会議後にやるべきことがはっきりわかる会議を心がけましょう。 全員が主人公に 会議は委員長が議長となってすすめるのが通例です。 参加者(執行委員)は常に「自分はどう思うのか」「自分は何をやるのか」という立場で臨み意見を出します。 若年者や新人は遠慮しがちですから、議長が配慮します。議題も、わかりやすく説明することが大切です。 最後に決まったことを全員で確認して、次の会議までに確実に実行します。 |
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いっせい地方選挙と自交労働者(1) |
自治体が変われば 実現できる政策がたくさん 自交労働者の要求実現と直結 |
いっせい地方選挙は、前半戦(都道府県知事・議員、政令指定市議)が4月13日投票、後半戦(市町村長・議員)が4月27日投票で行われます。 |
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__新加盟のなかま__
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組織拡大に奮闘
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(668)千葉・小湊鉄道バス労組
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【千葉】千葉市にある小湊鉄道バス労働組合(渡邊利夫委員長、13人)は2月27日、全員集会をひらき自交総連に加盟することを決めました。
同労組は2年前に賃下げ問題から私鉄総連を脱退していました。自交総連小湊タクシー労組とも交流があり、同じ旅客輸送ということで自交総連に加盟することになりました。 私鉄組合から移籍してくる仲間もいて、今後の組織拡大に奮闘することにしています。 |
自 交 総 連 |