自交労働者No.613、2003年11月15日 |
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交渉では、支局側から輸送、整備、監査の課長、輸送第一係長が対応しました。 事業者が無理な増車を重ね、稼働率を確保するため粗雑な乗務員を集めたため、今年8月に乗り場をめぐり、JR中山駅北口でタクシー乗務員どおしの刺傷事件が起きたことについて抗議。また、武三地区で許可された新規事業者がもとの勤務していた会社を恐喝している事件などについて事業者の許可を取り消す用意があるかと追及しました。(高松幸尾) 石川地連宣伝行動現場から嘆きの声続出富山でも状態悪化が進行
【石川】石川地連は10月26〜27日、富山県労連との協力で、富山県と能登半島をめぐる宣伝対話行動を6人で行いました。 富山県でも例外でなく規制撤廃と不況のなか、急速な状態悪化が進み、これまでトップレベルの運収をあげていた砺(と)波(なみ)市では、新たに2社の参入と増車でタクシーは倍増、営収は半減。9月には特別監視地域にも指定され、「賃率は35%から30%に下げられた」と女性ドライバーが嘆いていました。 また、ほとんど増車されていない富山市や高岡市でも「不況で売上はいい時の半分」「運転代行が6月からタクシーを始めるらしい」「組合がオール歩合を何の抵抗もせずに受け入れた。あんまりだ」という声があがっていました。 地連ではこうした実態と石川・富山で集めたアンケートをもとに11月19日に石川運輸支局と交渉することにしています。(井上登) |
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第1回常執 春闘の重点について討議 |
秋闘では、常執地方では要求を提出して闘いがすすめられていますが、一部で組織の後退などの問題もあり、常執以外の地方での組織体制強化などもふくめて、個別対策をすすめていくことになりました。 11・19統一行動は、各地方で運輸局交渉・宣伝・座り込みや市役所請願など準備がすすめられています。成功をめざすことを意志統一しました。 春闘方針については第1次案を討議。増車・運賃競争で労働条件が劣悪化するなかで労働組合の役割をどう発揮するのか、という点について、過当競争に歯止めをかけるために、特別監視地域や監査・行政処分など使えるものは活用して闘うこと、マスコミも使った市民へのアピール、年金改悪・消費税増税など悪政との闘い、全労連の統一行動などについて議論しました。 |
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総選挙結果
今後は悪政に負けぬ闘いを
自交総連中央執行委員長 領家 光徳
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21世紀の行方を左右する総選挙の結果、国会の新勢力図が決りました。悪政による不況と規制緩和の新道路運送法の実施で自交労働者を塗炭の苦しみに追いやった政党の責任を明らかにし、審判を下すために奮闘された組合、組合員の皆さんに敬意を表します。 財界が仕組んだ二大政党制論と、支配層の意を受けたマスメディアの「政権選択」「マニフェスト(政権公約)」誘導により、二極化どころか一極化し、政策的にも消費税増税、憲法改悪など基本的に違いのない政党が、国会の大半を占めました。 しかし、財界の意に添う政策を約束した政党は、その呪縛に捕らわれ今後、国民の暮らし、日本の平和と民主主義を大きく損なう悪政を競う方向に突き進むでしょう。ここに、国民・労働者との一層の矛盾と怒りを生み出し、新たなたたかいを大きく生み出す客観的情勢があります。 この本質をきちんと握り、労働組合が労働者・国民に根ざした運動が強く求められています。 そのためにも現実の苦しみの解決とあわせ職場活動と組織の強化・拡大の運動を展開してまいりましょう。 |
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東京地連 日交・南部ブロックが統一 |
この統一は、第2次機構改革検討委員会の組織の強化・拡大にむけた課題として、単組の組織強化の運動を中心にブロック体制の抜本的強化と集団指導体制の再構築をめざす答申を実践するもので、次代を担う幹部活動家の育成や新たなタクシー像への接近、地域活動の強化などをめざします。 日交労組の寺田委員長は「南部のいい運動を学び発展させる。特に道交法闘争や演劇などの文化活動、地域運動を深めていきたい」と話します。また、南部ブロックの桜井事務局長は「南部ブロックの足りないところを日交ブロックと一緒になることで、自覚と自主性が生まれるようにしたい」と決意を述べています。 |
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東北B総会 5000人の組織建設めざす |
東北ブロック協議会は11月5日、宮城・鳴子温泉ホテル亀屋で第5回総会をひらき、4地方32人が参加し、03年度運動方針を満場一致で決めました。 運動方針は、規制緩和以降の実態の告発を強め、行政の指導強化を追及し、宣伝オルグ活動を強化。5000人の組織建設をめざすとしています。 総会の冒頭で石垣議長は、「自交総連のない地方では、労働者は権利や法律すら忘れ去り、経営者の思うままに低賃金で働かされている。東北地方のあらゆる地域に自交総連の旗を立てる必要がある」とあいさつ。また、今村本部書記長は学習会の中で、「タクシー労働者の地位の向上と事業の将来には、タクシー運転免許の法制化が不可欠になっている」として、自分にあった働きかたが可能な運転者優位のしくみの必要性を強調しました。 |
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各地の教訓や改善学ぶ自主経営対策会議7地方24人が交流・討論 |
自交総連は10月28、29日、山口県・海峡ビュー下関で、7地方24人の参加による自主経営対策会議をひらきました。 交流・討論のテーマは、(1)現在発生している経営上の困難を含め闘争全般における問題点などを交流し合い、教訓や改善方向を学び合う(2)組織の強化拡大や政策闘争など自交総連の重点課題との関係で、独自の任務と役割をどう果たすか、というもの。 会議には、自主経営を行っている山形、山口、福岡、大分の関係者をはじめ領家委員長、今村書記長の他、宮城、東京、鹿児島からも参加。関係地方からの現状報告を受けた後、「タクシー運転免許構想への接近と自主経営の課題」と題する本部からの問題提起も含めて、熱心な交流・討論を行いました。 |
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年末カンパに協力を 不当攻撃と闘うぞ |
自交総連では、全国で30組合・支部の仲間が長期争議をたたかい不当に解雇されている組合員も101人にのぼります(9月末現在)。 規制緩和による増車や不況による客減り、18歳人口の減少は、ハイタク・観光バス・自教経営を直撃し、経営者は責任を労働者に転嫁しようとリストラ「合理化」を強行し、とくに、第一交通などの全国展開する悪質企業の法律を無視した横暴が目立ちます。 自交総連では毎年、各組合ごとに年末カンパ(臨時徴収)を集め、長期争議組合に配分しています。不当な攻撃に目をつぶれば、それは地域から全国的に波及します。仲間を守る労働組合の原点・原則に立って、暖かい協力をお願いします。 多くの支援で闘った3年福岡西鉄タクシー労組委員長 権藤壽榮幸(すえゆき)
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すぐに福岡地裁に申立てを行い、03年1月の判決で全面勝訴しましたが、会社が控訴したために現在も闘争中です。12月1日には判決がでる予定です。
会社の不当解雇撤回闘争を3年間も闘い続けてこられたのは、多くの人たちや各団体の支援や応援があったからだと思います。
裁判に勝利し、一日も早く職場に戻り、現在の組合員より一人でも多く増やし、自交総連の良さや行動力を訴えたいと思います。
働きやすい明るい職場作りに努力し、タクシー労働者の生活と権利を守り、他産業に比べ賃金は低く、長時間労働を余儀なくされているタクシー労働者の労働条件を確立し、他産業並の年間所得に近づくにはどうしたら良いかみんなで考え、日々闘っていこうと思っています。
長期争議組合
(2003年9月末現在) 北海道・共同タクシー労組 一時金不支給 14地方 30組合・支部 解雇者101人 |
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警察官による現場検証には注意 事故現場で警察官による現場検証が始まると、どこで相手を発見した? どこで気が付いた? どこでブレーキを踏んだ? 何キロ位で走ってたのか? などと警察官から確認されるはずです。その返事を基にして道路上に、タクシーがぶつかって止まった地点(タイヤの端、交通の激しい場所では車両を道路端に移動する)、子供の倒れた地点、自転車の倒れていた地点などが白墨で、×、(1)(2)(3)またはイロハなどと印が書かれていき、その印を起点に計測されます。 示談の成立に全力をあげること 軽傷の場合であったら、検察庁の呼び出し日までに、「示談書」を取り交わしてもらうよう会社側に全力をあげてもらうこと。もし、出頭日までに示談ができなかった場合は、次のようなメモがあれば、「示談書」同様に有利に運びます。 |
自 交 総 連 |