自交労働者No.591、2002年11月15日


監査強化など当局に要求

第1回常執

怒りを行動に春闘へ

第1回常任中央執行委員会=11月12、
自交共済会議室
 自交総連は11月12日、自交共済会議室で第1回常任中央執行委員会をひらき、秋から年末にかけての闘いを分析、11・20行動の意思統一をするとともに、03春闘方針案などを論議しました。

 討論では、来春闘へむけて、組合つぶしの偽装廃業を画策している第一交通など悪質事業者対策の強化、運輸当局に監査の強化を求めること、累進歩合の是正など緊急の対策についての意見が出され、11・20行動を契機に、省庁交渉、地方運輸・労働当局交渉で、(1)運輸規則「運転者の選任」条項を活用し、違法なアルバイトなどを一掃し、減車にもつなげていく、(2)最低賃金違反の摘発・是正をさせることを重点に追及していくことにしました。

 秋闘では、要求未提出やとりくみが不十分な地方もあるため、各地方ごとに年末一時金や職場要求の実現に力を入れていくことを確認しました。

 提案された03春闘方針案は、「怒りを行動に」をスローガンに、規制緩和で最悪の「痛み」が押しつけられている自交労働者の怒りをバネに、悪質経営者、無責任行政、小泉暴走政治に立ち向かうことを呼びかけています。来年にむけてさらに論議していくことにしています。

 政策委員会


タクシー運転免許への接近

当面の政策の具体化論議

 自交総連は11月12日、第1回政策委員会(常執メンバー)をひらきました。

 この委員会は、新道運法施行のもとで、タクシー運転免許構想への接近のための当面の政策の具体化、実践方向を検討するために設置されたもので、来年の中央委員会で報告する予定です。

 第1回の論議は、◇タクシー運転免許法制化の世論・国民的合意をどう獲得するか◇福祉・介護タクシーの実践◇当面の権利確保、働くルールの確立◇自主経営のとりくみなど多岐にわたって自由に討論しました。

 増車や値下げが相次ぐなか、宮城では実態調査とアンケートを行い、74%が運賃ダンピングがあると答えた、などの実態とともに、介護タクシーで地域の信頼を得ている実践や自主経営の企業の立ち上げ(福岡)、事業化の検討(大阪)、車両の総量規制のためのNPOの発足(京都)など各地の新しい運動が報告されました。

 今回出された意見をまとめたうえで、次回は12月10、11日にひらかれます。

 

民主主義徹底が大切

自主経営はチャレンジ精神で


 自交総連は11月8日、「ワーカーズコープタクシー福岡」会議室で新道運法施行後の自主経営会社の現状と課題、今後の発展をテーマに自主経営対策会議をひらきました。

 会議には中央本部から領家委員長と今村書記長、山形・山口・福岡・大分の4地方から関係者ら14人、計16人が参加。今村書記長の『タクシー運転免許構想への接近の課題と自主経営』と題する問題提起および事前に行った経営の実態や悩み・問題点にかかわる調査とそれぞれの地方報告を受けて熱心な交流・討論を行いました。

 討論では、自主経営の原点、役割と任務を忘れないこと。また、会社運営・労働(自覚性を持っての努力)・会計(情報公開と分かりやすさ)における民主主義徹底が大切なことや、チャレンジ精神で知恵を出し合い将来展望を切り開くことの重要性が浮き彫りにされました。

 東北ブロック総会

組織者の自立が重要

共同して運動を強める


 自交総連東北ブロック協議会は11月5日、岩手県八幡平ハイツで第4回総会をひらき、「みんなの力でくらし・雇用・いのちの危機打開、逆風を突破し組織防衛と将来像への新たな挑戦を」をスローガンとする方針案を全会一致で採択しました。

 総会には、今村本部書記長を迎えて福島・山形・宮城から30人が参加。冒頭では、今村書記長が「オルグに必要な職場権利について」と題する学習会をひらき、そのなかで組合幹部がオルグ活動で注意することは「組織者を自立させていくことが重要」と、過保護にしないことを指摘。さらに労使関係についても、粘り強く「労働者が喜ぶ方法を常に意識して対応するように」と述べました。

 石垣議長はあいさつで、日交労組のアンケート結果を取り上げて、「自交総連が一生懸命やっていると思う人が、はじめて50%を超えた」として、東北ブロックとして確信を持ち、共同して運動を強めていくことの重要性を強調しました。

 広島地本

「自交総連が頼り」

ターミナルで街頭宣伝


 【広島】広島地本は10月2日、広島県下7か所のターミナルで、タクシー労働者の状態悪化改善・組織拡大のための街頭宣伝を実施しました。

 宣伝行動は、切田副委員長が全国的に急増しているタクシー強盗・恐喝事件を紹介し、注意を呼びかけると同時に「会社へ対策を要求することも重要である」と呼びかけました。

 また「タクシー運転免許構想」は野放し増車を押さえ、タクシー労働者優位のシステムをつくり、困窮しているタクシー労働者の展望をひらく道であり「皆で実現しよう」と訴えました。

 宣伝隊が近寄るとビラを受け取り「自交総連だけが頼りだ」などの声が多数寄せられ、自交総連への期待が大きいことが感じられました。(内谷富雄)

 年末カンパに協力を

不当解雇46人、労働条件改悪が続出

解決するまで闘うぞ


 自交総連では、全国で33組合・支部が長期争議をたたかい不当に解雇されている組合員も46人にのぼります(9月末現在)。

 小泉悪政・規制緩和・大不況は、ハイタク・観光バス・自教経営を直撃し、経営者は責任を労働者に転嫁しようとリストラ「合理化」を強行しています。倒産・企業譲渡、一方的な賃下げ、不当解雇など、労働条件の切り下げがあとをたちません。

 とくに、第一交通などの全国展開する悪質企業が、会社を買収しては一方的な賃下げ、労働条件の改悪などを強行するのが目立ちます。

 自交総連では毎年、各組合ごとに年末カンパ(臨時徴収)を集め、長期争議組合に配分しています。不当な攻撃に目をつぶれば、それは地域から全国的に波及します。仲間を守る労働組合の原点に立って、暖かい協力をお願いします。


悪質資本の非道許さない

佐野南海交通労組委員長 堀川卓夫

 争議組合を取り巻く情勢は、小泉内閣のタクシー自由化等の悪政によって、とても厳しい実態にあります。

 デフレ不況で倒産と廃業の嵐が吹き荒れる中で、失業問題も解消されることなく年末を迎え、新しい年に向かおうとしています。

 タクシー・観光バスの需要は大幅に落ち込み、自動車教習所も少子化の下で経営も一段と苦しくなっています。

 そんな情勢も背景にあって全国的に争議組合が増えていることはまぎれのないところだと思います。

 私たち自交佐野南海交通労組も、労働組合つぶしと労働者いじめで日本一の第一交通産業を相手に全国の仲間の支援を受けて、今日もたたかっています。

 私たち自交総連に結集する争議組合は、悪質資本の非道と横暴は絶対に許しません。

 労働者の雇用と労使対等の立場を今後も貫きますので、あたたかい支援をお願いいたします。

長期争議組合(2002年9月末現在)
北海道・ 交運従組札幌支部  不当解雇
共同タクシー労組  一時金不支給
小鳩交通労組  不当解雇
山 形・ ハイヤーセンター支部  会社再建
宮 城・ 日交タクシー労組  会社再建
塩釜交通労組  不当解雇
バス労組宮城野分会  賃金不払い
バス労組帝産バス分会  不当解雇
秋保温泉タクシー労組  一時金不支給
埼 玉・ 県南交通労組  一方的賃下げ
坂戸交通労組  一方的賃下げ
初雁交通労組  賃金不払い
東 京・ 東自教八王子支部  一方的賃下げ
東自教所沢中央支部  不当解雇23人
神奈川・ 神自教都南支部  一方的賃下げ
神自教大船支部  不当解雇9人
大 阪・ ロイヤルタクシー労組  不当解雇
金剛自動車労組  一時金不支給
東豊観光労組  一方的賃下げ
中央交通労組  車両差別
佐野南海交通労組  不当行為
三和交通労組  不当解雇
和歌山・ 白浜南海タクシー労組  一方的賃下げ
山 口・ 下自交4支部  会社再建
愛 媛・ 新日本合同支部  一方的賃下げ
高 知・ 福井タクシー労組  不当解雇
福 岡・ 西鉄タクシー労組  不当解雇
古賀自動車学校労組  一方的賃下げ
大 分・ 玖珠タクシー労組  不当解雇
鹿児島・ 大和交通労組  会社再建

14地方 33組合・支部  解雇者46人


 労働組合キホンのキ

毎回終了時には議事録確認
追及は事実にもとずいて、冷静に

  団体交渉の日時が決まれば、いよいよ実際の交渉です。団交は、労使の真剣勝負ですから、十分準備をし、職場の態勢も整えて、要求をかちとれるようにしなければなりません。

(7)団体交渉の方法とのぞみかた

 団交は全員参加のたたかいで

 団交は、少人数の組合ならば全組合員が参加して行うこともあります。多人数の場合は交渉委員を選出しての代表交渉となりますが、別の場所で職場集会をひらいて待機するなど、全組合員が参加しているという意識をもてるようにします。

 うしろに多くの組合員が控えているという重みが交渉の場での迫力となりますし、逆に組合員が無関心で役員だけの交渉というのでは経営側に見透かされてしまいます。

 交渉にのぞむ前には、要求の内容、交渉の進め方、発言の役割分担などについて意思統一をしておきます。

 冷静に、事実にもとづいて

 交渉は委員長や書記長が中心になってすすめますが、残りの交渉委員も黙っているのではなく、切実な職場の声を代表して援護するようにします。

 発言に迫力は必要ですが、感情的になったり、乱暴な態度や非常識な言葉づかいは控えなければなりません。

 組合の要求は正当なものなのですから、そのことに自信を持って、あくまで事実にもとづいて、冷静に相手を説得するようにします。

 妥結は全組合員の意思で

 交渉の途中で、経営側から新しい提案などがあり、事前に打ち合わせていない局面になったときは、必ず休憩をとって意思統一をします。経営側の誘いに乗って、よくわからないままに、その場で承諾するようなことがあってはなりません。

 交渉の経過は逐一組合員に知らせ、最終的な場面では、待機している組合員にもはかって、全体の意思を確かめたうえで決着します。

 記録が大切

 交渉は何回にもわたることがありますが、その都度キチンと記録をとっておかなければなりません。毎回の交渉の終了時に、要求項目ごとに回答内容や交渉の到達点をまとめて議事録にし、日時を入れ、労使双方が署名し、それぞれ保管します。これを議事録確認といいます。

 交渉がまとまれば、その内容を正確に文書にして、労使が署名、押印します。これが労使協定・労働協約です(詳細は次回)。

新加盟のなかま
 闘う組織が必要
 (665)京都・第二ヤサカ交通労組

 【京都】京都市にある第二ヤサカ交通で働く仲間は10月31日、第二ヤサカ交通労組(藤原政廣委員長、6人)を結成、自交総連に加盟しました。

 現在会社には組合が存在せず、会社側の「合理化」と闘い、労働者の生活と権利向上には、闘う上部組織が必要だと強く感じ加盟することになりました。

 なお、11月7日の交渉では会社側に不当労働行為をしない確約をさせました。


自 交 総 連