東日本大震災
緊急情報
被害状況まとめ
自交総連情報タイトル

自交総連siteトップ闘争情報2011 > 震災緊急情報



[緊急情報] 自交総連 東日本大震災被害状況
(4月19日時点までのまとめ、自交総連本部)

 1.自交総連本部は地震の被害はなし。ただし、東京電力の計画停電で電車や自宅の電気が止まり、出勤できず、早退せざるをえない場合があるので、業務に支障が生じている。

 2.北海道、青森、山形地連と秋田の組合については、被害の報告はなし。
 東京で、湾岸部の営業所の車庫や建物が液状化現象で使えなくなった被害がある(日交、日の丸)。

 3.3月15日に発生した静岡県富士宮市の震度6強の地震では、同市の石川タクシー労組組合事務所(全員解雇撤回の争議で泊まり込み中)には被害なかったが、回復した。

 4.本部では、義援金の呼びかけ(3月15日)と支援物資の準備(17日)を各地方に要請、4月12、13日に宮城・福島激励行動を実施し、飯沼委員長、宮竹書記次長が本部宣伝カーで両地連を訪問、義援金第1次分158万円と支援物資を手渡し、被災した組合を激励した。
 義援金は引き続き受け付け。支援物資は現地から要請される物資に限定して送る体制に切り替えるため4月13日で受付を中止している。

 5.『震災緊急情報』を発行、被害状況を知らせている。3月14日に第1号、4月20日までに21号を発行した。

【宮城】 死者・行方不明2人、2社流出も

 宮城地連は3月31日、第1回闘争委員会(第6回執行委員会)闘争委員会をひらいた。執行委員は全員無事、23名が出席した。
 @震災の復旧に全力を挙げる、A組合員の生活を守るための取り組みを強める、B地連統一要求に基づく団交は4月いっぱい休戦とする、C4月14日の全国統一行動には宣伝行動を実施する、ことなどを確認した。

1.宮城地連事務所(仙台市若林区)
 3月22日やっと電気が通じるようになり、通信機器の無事を確認。水道は24日に復旧。ほとんどの棚が倒れ、食器やガラスもだいぶ割れた。

2.仙都労組(仙台市宮城野区)
 組合員の死亡・行方不明はなし。家屋の損壊3件(流出1、浸水2)。3月24日に組合事務所確認、事務所内はめちゃくちゃだが、電話やファックスは通じる。家に帰れない組合員など3〜4名が寝泊りしている。
 営業車2台つぶれた。稼働は9割(24日時点)。
 町の中心部では、弁当などの販売が始まっているとのことでした。

3.仙台タクシー労組(仙台市若林区)
 組合員1名が行方不明だったが、3月28日に無事を確認。会社では、2名死亡、1名行方不明。1名は営業車ごと流されて死亡した。

4.グリーンキャブ仙台労組(仙台市太白区)
 組合員の死亡・行方不明はなし。家の壁が落ちた1件。職場では2名が死亡。3月22日から正常稼働。11〜21日までは業務命令で自宅待機となったが、会社では補償しないという話が出ている。

5.KM仙台労組(仙台市太白区)
 組合員の死亡・行方不明はなし。名取の組合員の家屋が流された。組合員以外でも家屋流出4名。3月18日現在の営業車の稼働率は88%。組合員の親の行方不明などの情報もあり。

6.辰巳タクシー労組(仙台市若林区)
 渡辺委員長の実家が流された(名取)。組合員はみな無事。組合員以外で1名行方不明。

7.秋保労組(仙台市太白区)
 組合員は無事。亘理の組合員の家水没。営業車が1台ダメになった。

8.仙南労組(仙台市宮城野区)
 組合員の死亡はない。何名かの家屋が損壊している模様。会社は電気、ガス、水道が復旧している。ガソリンがない人が多く、稼働は6割程度(3月22日時点)。
 会社から災害見舞金として津波で家が流出した人に10万円、全員に3万円支給。

9.塩釜東光タクシー労組(多賀城市)
 組合員の木村ユウキさん(41)の死亡を確認。東松島市野蒜(のびる)地区在住、本人は一度避難したが逃げ遅れた家族を連れに戻って津波にのまれたらしい。
  家屋の全壊1、半壊2、床上浸水5、一部損壊5、家財の損壊4件。
  会社は無事。3月31日に会社と団交を行い、被災者も含め雇用調整助成金で対応をしている。

10.ハイタク一般労組
 (1) 平和タクシー(名取市)
 ハイタク一般労組組合員の大友さんが行方不明になっていたが、4月7日に死亡を確認。自宅は名取市閖上(ゆりあげ)で、津波の被害の大きかったところ。両親と共に逃げる途中に、津波にやられた模様。家族死亡2人。
 会社が津波に巻き込まれ、社屋、営業車10台中8台が流された。25日に岩手県北上市から社長が来て全員集会。協議の結果、再建に向け努力することとなった。会社から地連にも協力要請が来た。

 (2) キュットタクシー(仙台市)
 組合員は無事。3月22日から夜勤が始まり、斉藤組合員も夜勤にでている。
 会社から全員に見舞金5000円が出た。

 (3) イズミタクシー、泉交通(仙台市泉区)
 ともに組合員は無事。営業車も稼働している。

11.北上タクシー労組(石巻市)
 組合員の四宮さんと3月24日にようやく携帯電話がつながった。組合員は何とか無事とのこと。北上タクシー営業所は津波で1階部分が水没、四宮さんは2階に避難して難を逃れた。営業車24台中22台がだめになった。4月2日に会社から全員解雇の通告。7日に地連も入って団交し、従業員は雇用保険をもらって、営業車がそろい次第、順次職場復帰とすることとなったが、車両の確保が困難で再建が難航。車両の提供を呼び掛けている。
 家屋の流出、組合員1、非組合員5件。

12.長町嘱託労組
 長町病院が震災で立ち入り禁止となっているため、3名とも自宅待機。
 ※ 仙台市内のLPガスは3月17日に供給があり、一程度改善。各社5〜8割程度の稼働ができている。
 ※ 3月23日現在、ガソリンはまったくないので、自家用車が使えず、徒歩や自転車出勤、また出社できない者が多数でている。

【福島】 死者・行方不明 組合員1、家族ら6人

1.県自交労組(相馬市)
 地震津波により、
 死亡・行方不明者=組合員1名、家族3名、その他3名
 自宅全半壊=8棟
 震災避難=組合員8人

 (1) 相馬分会(組合員8人)
 上野尚一さん死亡確認、上野さんの奥様・お孫さん行方不明。
 荒川さんの妹と妹の子供2人行方不明(別居)。
 組合員の避難2人。
 自宅全半壊3棟(上野・荒川さん他)

 (2) 馬陵分会(組合員22人)
 高木孝則さんの娘さん死亡確認。
 組合員の避難6人。学校2人、親戚宅2人、原発事故避難2人。
 自宅全半壊5棟

 ※ 相馬・馬陵の両社は、3月22日にLPガスの供給があり、少しずつ稼働を始めている。

2.福島市内
 地連事務所は無事。
 自宅全壊1棟。

 ※ 福島市内、営業車の燃料給油は回復した。ただし、ガソリンはないので、出勤できない人がいる(3月23日時点)。

自交総連siteトップ闘争情報2011 > 震災緊急情報

自 交 総 連