自交労働者No.626、2004年6月15日 |
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組織拡大へ各地で宣伝 初年度目標に向け奮闘
自交総連第26回定期大会で決めた『組織拡大強化3か年計画』にもとづき、各地では初年度目標(実勢2万5000人)達成をめざしさまざまな宣伝行動が行われています。 経営者との癒着で組合脱退が増加
値引き競争阻止で自交総連に期待
組織拡大は継続してこそ実を結ぶ |
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第6回常執
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春闘については、要求提出率が昨年よりアップし、統一行動を成功させたことや、原資や職場要求を獲得して決着していることなどを評価する一方、4・15ストでは、組織内でもストに入れないところがあるとともに、全労連全体ではストが少なかったなどの問題点が出されました。 情勢では、新たな増車・値下げ競争の激化で労働条件への影響が深刻になっていることや、経営者の中でも規制緩和の悪影響への認識が高まるなど新たな動きも起こっていることが指摘されました。 組織拡大では、今年になってから8組合の加盟の一方で減少もあり純増となっていないことから、3か年計画初年度目標の達成にむけていっそうの奮闘が必要となっていることが強調されました。 新年度の方針案では、社会的水準の労働条件確立の課題を改めて重視し、タクシードライバー法の世論化、地方ごとの政策確立が大切などの意見が出され、当面する参議院選挙で自交労働者の願いがかなう政治を実現するために奮闘することを確認しました。 |
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今後の日本の行方を左右する参議院選挙が6月24日公示、7月11日投票の日程で行われます。 いま自交労働者のくらしと労働は、かつてない危機的な状態に陥っています。タクシーでは、2002年2月の新道路運送法施行以来、増車と運賃値下げが相次ぎ、急激に営収が落ち込んでいます。自教、観光バスでも18歳人口の減少、規制緩和などでリストラ「合理化」攻撃が強まり、廃業・企業閉鎖や譲渡もひん発しています。 生活保護基準や最低賃金をも下回るような低賃金が横行し、労基法はじめ労働者として当然の権利さえ奪われる事態がおきています。 現状にあきらめることなく、一人ひとりの労働者・国民が行動すれば、政治は変えることができます。そのために、貴重な一票を必ず行使しましょう。 自交総連は、今回の参議院選挙では、 1)タクシーの安心・安全破壊を許さない政治の実現を 2)自交労働者の政策要求を実現する政治へ 3)くらし、平和、民主主義を守る政治へ――重視してたたかいます。 つぎのとりくみを行います。 (1) タクシー規制緩和をはじめ――自交労働者の生活と権利、平和と民主主義を守ってたたかう政党との協力・共同の関係をもちます。 (2) 特定政党・特定候補の推薦はせず、組合員の政党支持、政治活動の自由を保障します。 (3) 参議院選挙の意義の徹底をはかり組合員・自交労働者の政党選択の判断資料を積極的に提供していきます。 (4) 資本からの妨害や弾圧、特定政党支持の押しつけに反対して、政治活動の自由を保障する見地でたたかいます。 |
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国交省交渉
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国交省と交渉を行う自交総連の代表=6月3日、国交省内 |
自交総連は6月3日、新たな運賃の規制緩和問題や近畿運輸局の自交部長が運賃多様化を顕彰していた問題で国土交通省と交渉しました。領家委員長、今村書記長ら6人が参加。自交局旅客課の多門課長補佐ら3人が対応しました。
運賃の多様化は、規制改革・民間開放推進会議の圧力を受けて政府が3か年計画で、タクシー運賃の一層の規制緩和を実施するとしているもので、自動認可運賃の幅拡大などが検討されていると報道されています。
省側は、「見直しはしているが、まだ具体的に決まっていない」として、内閣官房と相談していることを明らかにし、これ以上の緩和をするなとの要請に「こちらとしては、主張すべきことは主張していく。労働側の意見もふまえて対応する」と答えました。
近畿運輸局の問題では、表彰状が局内に掲示されていたことは認め、「あくまで部長の私的な行為」「金一封は、裏金や『基金』のようなものではなく、部長のポケットマネーだ」「本省の関与はない」と弁解、現場の労働者が苦しんでいるのにそれを逆なでするのかとの抗議に、「本人にも確認したが、現場の人たちに対して、ことさら揶揄(やゆ)するような気持ちはない」と回答しました。
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道交法改正
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解説 今回の改正では違法駐車対策、運転者対策、携帯電話の使用に対する罰則の見直し、飲酒検査拒否に対する罰則強化、高速道路における自動二輪の二人乗りなどが主な内容となっています。 違法駐車対策――駐車違反をした運転者の特定が困難であることから、違法駐車の責任追及がされず、駐車違反の抑止を十分に図ることができない現状を反映して改正されることになりました。また、放置車両の取締りを一定の要件を満たす法人に委託することができるとしていますが、一部では警察OBの天下り先を増やすだけとの反対意見も出されています。 |
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大企業減税やめ社会保障充実
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年金改悪強行の自公両党 小泉内閣・自公両党は6月5日、野党の審議権を奪ってまで年金改悪法案(図1)を数の力で強行採決しました。 審議すればするほど、そのひどさが明らかになるのをおそれて、質問まで封殺したものですが、参議院選挙で自公に厳しい審判を下せば、改悪を実行させない道がひらけます。 税金の使い方を変える 平和・民主主義・憲法守れ |
自 交 総 連 |