自交労働者No.633、2004年10月15日 |
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主な加盟理由 新加盟組合を加盟理由で分類すると、労働条件の全般的改善が32%でトップです。極端な低賃率や有給休暇がない、割増賃金が払われないなどの他、社会保険の事業主負担分まで労働者が負担させられていたという例もありました。 次が、賃下げ・「合理化」反対で18%、企業譲渡で賃下げが押し付けられたなどです。 未組織職場の劣悪な労働条件が浮き彫りになり、拡大の条件があることもわかります。 加盟の形態 加盟の形態では、未組織の組織化が41%を占めてトップ、次いで企業内組合からが18%でした。 ハイタクの労組組織率は企業内などすべてあわせても42%、組合がある事業所は30%しかありません(全乗連調査)。多くの職場で組合自体がないなかで結成を促す努力が必要なことがわかります。 相談のきっかけは、県労連・地域労連の紹介、以前自交総連に入っていた人からの相談が多くなっています。
かちとった成果 組合を結成すれば、会社からの攻撃も避けられません。広島・松永タク労組では、委員長が解雇されるという非常識な攻撃がありましたが、直ちに仮処分を申請して勝利決定をかちとっています。 攻撃をのりこえて、成果をかちとったところもあります。 奈良・JAパート支部では雇止めの撤回、福岡・個タク職員労組では一方的な給与変更撤回を組合結成によりかちとりました。 割増賃金や事故弁償金、最低賃金違反などの是正勧告を労基署に出させ、会社にも認めさせる(奈良・三重近鉄労組、青森・三ツ矢労組)、有休の改善(埼玉・八千代労組、福井・敦賀京阪労組)など、労働組合の威力を示す前進を、各地で一歩づつかちとっています。
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自交総連中央は交運共闘の統一行動として参加し、この日は霞ヶ関周辺での早朝ビラ宣伝行動、日比谷野音で集会、国土交通省、総務省、厚生労働省などへの請願、交渉。その後国会議員会館での報告集会を行います。 また、単産独自の行動として、タクシー運転免許の法制化などの政策課題での議員要請も予定しています。 各地連・本ではこの日に合わせ、最賃問題などでの労働局・署への交渉を計画・実施するよう呼びかけます。 なお、具体的内容については交運共闘などの調整後、別途、指示をします。 |
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この成果を全国に
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【大阪】三和交通労組は自交総連組合を嫌悪した会社による不当労働行為に対して、大阪地労委に救済(別掲の6点)を求めていた事件の命令が9月10日に下されました。 この事件は、リース制賃金に関わる最低賃金法違反からその保障を求めた組合を嫌悪し、社長が同労組の求めに一切応じず、約30回行われた団体交渉にも1回も出席することなく対応した弁護士や部長に「決定権」も与えない不誠実な態度を取り続けていたことから起こりました。 今回の地労委命令では、会社による組合に対する不当労働行為を認定し、(1)教養室の組合事務所としての利用を認める(2)掲示板の許可の更新をしなければならない(3)文書(教養室の利用拒否及び掲示板の掲示の許可の更新拒否に対する謝罪文)を速やかに手交しなければならないとした一方、チェックオフ協定の締結やその他の申立ては棄却する「命令」を下しました。 救済を求めていた内容 (1)誠実な団体交渉、(2)就業規則改定に関わる協議、(3)組合事務所の貸与、(4)親睦会と同条件による掲示板の使用許可、(5)チェックオフ(給料からの組合費控除)協定締結、(6)謝罪文、誓約文の掲示 |
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神奈川第50回大会 【神奈川】神奈川地本は9月29日、神奈川・県民ホールで第50回定期大会をひらきました。 大会では、神奈川地本50年の節目として、執行部役員が先頭に立った労働組合設立の原点の運動強化、単組職場の自立強化を推進することを確認。また、中央委員会、夏期学習会より議論を積み上げた運動方針を参加者の総意で採択しました。 委員長=大滝信一▽副委員長=中村正身、小原淳一▽書記長=細川秀司(いずれも新) 情勢に合う運動で組織拡大 東京第109回大会 【東京】東京地連第109回定期大会が、9月30日から2日間の日程で、東京・江東区で開催されました。 主催者を代表して領家委員長は「組織の強化・拡大を最重要課題として3か年計画を誓い合いました。歴史を現在に生かし、情勢に見合った方針と運動で、労働組合の真価を発揮しましょう」とあいさつしました。 今後1年のたたかう方針は、「組織の強化・拡大が最重要課題」を柱とする2004年度運動方針案など4議案を満場一致で採択。 さらに、秋闘のスト権を97・83%で確立しました。 委員長=領家光徳(再)▽副委員長=高日成、加藤功、早川広之、石川明(いずれも新)▽書記長=鈴木勇(再)▽書記次長=石毛浩一、宮竹光男(いずれも再) 今後は未組織の拡大めざす 鹿児島第31回大会 【鹿児島】鹿児島地連は10月2日、鹿児島・鴨池公民館で、第31回定期大会をひらきました。 大会では、03年度の運動総括と、04年度の運動方針について討議し、すべての案件を満場一致で採択。また、今後の方針として、大和労組の会社更生申立て支援と、未組織労働者の組織拡大をめざすことを確認しました。 委員長=永田勇二▽副委員長=川添稔、町秀勝▽書記長=瀬戸山実義▽書記次長=森利美(いずれも再) |
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主催者を代表して岡田校長が「パソコンを使い機関紙発行の基礎知識を勉強し、単組に持ち帰って機関紙発行に役立てて頂きたい」とあいさつしました。 その後、機関紙作成の実技に入り、参加者と同時進行で朝日労組の松原教宣部長が「パーソナル編集長」を操作し、今村(大阪東洋労組)、小沢(大宝労組)の両教宣部長が、一人ひとりに操作方法など丁寧に教えてまわりました。 翌日には、ほとんどの参加者が一定のレベルまで到達し、簡単な紙面ならほぼ一人で作成できるようになりました。 教宣学校の参加者は、「いままで手抜きしていた作業がいかに大切であるかを改めて認識できた」(佐藤・商都労組)、「新聞づくりをはじめて半年。パーソナル編集長の使い方もバッチリのはずでしたが、まだまだ覚える事が一杯でした」(今岡・大淀労組)、「そんなに難しくなかった。これなら編集作業の時間も短縮でき、仕上がりも綺麗になると思う。これからは自分で記事が書けるように精進したい」(運天・国際労組)、などの感想を寄せていました。 |
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