自交労働者No.641、2005年3月1日 |
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東海地域キャラバン 今こそ組織の拡大を |
今回の特徴は、対話を重視したことです。そのなかで「労働時間が長い」「給料がもっと欲しい」「車が多すぎる」と不満が蔓延しているにもかかわらず「組合があっても…」(名古屋駅)、「組合がないから、会社に従うしかない」(静岡駅、新富士駅)とあきらめの気持ちを多くの仲間が持っていることが浮き彫りになりました。 賃金は、今回の事例で営収に対して50%を超える賃金率は、ありませんでした。低いところで34万5千円以下35%(岐阜羽島駅)という所もありました。 雇用状況は、年金受給者が多く、なかには営業所に在籍する30人全員が60歳以上で年金者の職場(桑名駅)もありました。
自交総連の知名度は高く、対話した62%の仲間が「知っている」と答えてくれました。名古屋駅で「昔は強かったな〜自交総連は…」言葉をかけられ、今こそ組織の拡大に踏み出す激励の声と受け止めました。 この行動に、東京地連の池田忠司氏(日の丸自交労組書記長)と徳永昌司氏(グリーンキャブ労組書記長)が全日程を参加して頂き成功に貢献しました。
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この協議会は、全国各地でも見られる増車による交通渋滞や、過労運転による安全輸送の破壊など、具体的な問題を解決するためにタクシー事業者を始めとする関係者間で自主的なとりくみを検討するためにモデル的に設置されました。 今回の協議会設置に対し、宮城地連では、「今回、東北運輸局が協議会の設置を決めたことは、目的や期間が限定的なものであるにせよ、画期的なものといえます。この協議会を積極的に活用し、恒常的なタクシー委員会に発展できるよう努力が求められています」との見解を発表し、また、当面の提案として、(1)協議会の構成員が多数になるため、問題を整理するための事務局を設置すべき。(2)適正な台数、適正な実車率に対する考え方。(3)タクシー労働者の賃金システムについての説明。(4)問題の根本的解決策としてのタクシー運転免許構想。(5)資料の配布については、東北運輸局を通じ、自由にできるようにする――などを提案していくことにしています。 |
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みんなの要求 みんなで実現、共同の力で悪政打破 05春闘――2月28日、いよいよ自交総連の05春闘が始まり、一職場一重点要求の獲得にむけての闘いが始まりました。各地では、この要求提出日にむけて、学習会、討論集会、中央委員会などですべての職場組織で要求を提出して闘う意思固めが行われました。(編集の関係上2月19日現在までの各地方でのとりくみとなっています。)
底上げ闘争での奮闘を確認 【京都】1月17日の春闘学習会で、今春闘は、企業の社会的責任(CSR)を問う闘いの意味、底上げ闘争として、(1)一職場一重点要求の設定と追求、最賃保障の協定化、(2)生計原則にもとづく賃上げ要求と将来展望を切り開く具体的政策要求での協力・共同、(3)適正な台数、運賃水準の確保にむけた闘い、などを強調して闘うことなどを学習しました。
切実な要求実現めざし闘う 【神奈川】2月6〜8日、春闘学習討論集会を開催。「賃金の底上げ闘争」をはじめとする諸要求を意志統一し、職場討議を開始することを確認しました。 2日目の分散会では「すでに会社から合理化が出ている」「有休枠(1日何人)の撤廃を」「定時制賃金の見直し」など、切実な要求の実現をめざし闘う意見が次々に出され、熱を帯びた議論が交わされました。 また、3日目の全体集会では、賃金の底上げとして足切以下の賃率を見直すことなどを重点要求に奮闘することを決めました。
05春闘、 組織拡大最優先に 【中国ブロック】中国ブロック協議会(岡山、広島、山口)は2月8日、22人が参加する中05春闘学習会をひらきました。 開会あいさつで中谷議長は、規制緩和後の無線室と乗務員のトラブルや各地でタクシー強盗が相次いでいる実態にふれ、「幸か不幸かこれらに遭った人は自交総連の組合員ではないが、逆にそれだけ組合員が少ないとも言える。全組合員が情勢認識を一致させ、ブロック内の組織拡大を成功させよう」と述べ、今春闘では、組織拡大を最優先の課題としてとりくむことなどの意思固めを行いました。
分散会にわかれ議論を展開 【東京】2月7〜9日、292人が参加して春闘討論集会をひらき、05春闘方針を決めた他、各分散会にわかれて議論が行われ、組織強化・拡大では日常的な組合員とのつながりを重視している(タクシー)、今春闘の労使交渉は企業の存続・発展のための方策を真摯に議論する場とする(ハイヤー)、1万円の賃上げ、年間200万円の一時金を要求(自教)、年間休日を増やすために実施可能な人員を増やす(技職)などの活発な意見が交わされました。
春闘勝利へ5つの柱で奮闘 【埼玉】2月15日、中央委員会をひらき、2・1宣伝行動では300人近くが集まり行動できたことを評価。この勢いで春闘勝利をめざすことを意志統一し、(1)増車ストップ・大幅減車実現、(2)同一地域・同一運賃維持、(3)足切廃止と賃金体系正常化、(4)職場の権利とルールの確立、(5)組織の拡大・強化の5つを重点に奮闘することを決めました。
法違反点検闘争を強化する 【大阪】2月15日の中央委員会で、全議案を承認し、05春闘方針を確立。闘う意思固めを行いました。 冒頭あいさつで権田委員長は、運賃値下げ競争にふれ、「基本的方針として反対で、労使にとっても百害あって一利なし」と結論づけ、2月23日に共通課題での共同を呼びかける行動を表明しました。 また、05春闘では5000台規模の減車、元の運賃に戻せの運動の強化を強調して、各単産にも、共同を呼びかける運動を柱に、法違反点検闘争を強化することとしました。 |
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講義を受けたのち、班に分かれて実際の新聞づくりとレタリングの実技を行いました。初めての参加者も多く、夕食もそこそこに深夜まで記事を書く人もいました。協力して8日昼までに新聞をつくりあげました。
福島の狩野安夫さんは、次のように感想を述べています。 「初めての新聞づくりでしたので、かなり頭を痛めましたが、仲間のご協力をいただき、ようやくできた新聞を読み直し、皆さんに楽しく読んでもらう文章づくりがこんなに難しいとは思いませんでした。ただ悪戦苦闘し、できた時の喜びを仲間とともにわかち合えた、この教訓をこれからの組合活動に生かしていきたいと思います」。 |
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この成果を全国に
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【奈良】生駒市衛生社支部は2月9日、不当解雇をめぐる控訴審判決で大阪高裁より組合員3人の解雇は不当とする勝利判決をかちとりました。 この事件は、02年12月に会社側より、ゴミ混入収集を記者会見で告発し、生駒市との業務委託契約を解消させようとしたとして組合員3人が不当に解雇されていたもので、判決では、「会社の不正による負担は生駒市市民に及ぶ、極めて公益性の高いものであることを考えれば、組合員らが会社における「ゴミ混入収集」について市民に説明し、会社の適正な収集体制を確立、実現していくという点で一定の役割を果たした面があったことは否定できない」と判断し、いわゆる「内部告発不当論」を退ける画期的判断を示しています。 また、会社が問題のすりかえを狙って執拗に主張してきた暴力団との密接な関係(家庭ゴミに事業ゴミを混載している状況をビデオテープに収録し、暴力団に渡したとする件)に関しては、「会社が主張する暴力団との関係についても、それを具体的に裏付ける事実を確認するに足る証拠はない」としたうえで組合側の主張に理解を示す完全勝利の判決となっています。 |
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この成果を全国に
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香川地連丸亀東讃交通労組は、組合員への差別や賃金変更について申し立てをしていた事件で2月14日、中央労働委員会の勧告にもとづき、(1)組合員の差別をしない(2)累進歩合をやめ最低賃金法違反とならない賃金にむけて会社は組合と誠実に団体交渉を行う、という和解を会社と成立させました。 この事件は、組合が最低賃金法違反を労基署に申告したのをきっかけに、賃金の変更や組合員への差別などが行われたものですが、地労委では証拠が不十分などとして差別が認められなかったため、組合が再審査を申し立てていました。 和解にもとづき、すでに会社から、足切りを42↓32万円に引き下げ、足切り未満のオール歩合38%はやめて固定給を支給、最低賃金は保障する、という賃金改定案が提示されており、足切り未満ではかなりの改善となります。ただし、月額営収が2か月連続して32万円未達成の者は翌月から日勤とするという条件がついているため、組合では、足切り額や日勤から元に戻る条件、特別休暇などで営収が低くなった場合の扱いなどについて、非組合員にも訴えて、団体交渉をしていくことにしています。 |
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統一要請書は1項が、すべての産業への統一要請、2項は自交総連としての要請となっています。なお、全労連の要請事項についての回答は求めませんが、提出先の反応や意見、などを本部に集約してください。自交総連の要請事項については回答を本部へ報告してください。 |
自 交 総 連 |