自交労働者No.648、2005年6月15日 |
東北ブロック 空白県岩手で組織拡大宣伝実施
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【宮城】一週間の日程で行われた宣伝行動には、福島、山形、宮城から4人が参加しました。 対話活動では、既存労組への批判がもっとも多く聞かれ、「会社のいいなりでなんでも決めている。俺たちには、掲示板に貼り付けた記事だけを見せて、いかにも交渉しているように見せかけているだけだ」の声や、「定年退職するといつのまにか会社の役員になっている」などが報告されました。
今回の宣伝行動では、宮城地連の一人でも加盟できるハイタク一般労働組合に個人加盟をした人もでました。 また、自交総連に対する期待も寄せられ、「自交総連には岩手に組織ができることを願っています」との声援も受け、今後も引き続き宣伝行動をしてほしいとの声も聞かれました。 |
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大阪地連
懇談会成功へ各社を訪問
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【大阪】労働組合や事業者の枠をこえて共同の力≠ナ労使が知恵を出し合い規制緩和ストップ、労働条件向上、企業の経営安定とともにタクシーの根幹をなす「安心・安全」を守る新しい規制を国に求めていこうと、大阪地連(権田正良委員長)は、05春闘で「タクシーの安心と安全を守るため、規制強化(見直し)を求める共同アピール」を事業者に強く求め、現在(5月末)11社が調印しています。 大阪地連は、労使懇談会(6月29日)の成功に向け5月31日午前、西地協の各社を当該労組とともに訪問。また、6月3日に豊中タクシー、関西空港リムジン、関中グループの高槻交通、茨木交通、5日には、同グループの薬師寺薫代表に直接「労使懇談会」への出席を求めました。 各社とも大阪の現状について、「訳のわからんのが好き勝手にやってる」「500円を認める国もおかしい」「NHKの報道を見たがワンコインがまかり通れば大変な事になる」など業界の混乱(悪貨がはびこる)を口にし、「女性が安心して手をあげてもらえるタクシーにしなければ…」と危機感を述べていました。 |
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タクシー事故は110件増04年交通事故統計 減収補う長時間労働が原因
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04年(1〜12月)分の交通事故統計がまとまりました。タクシーは事故件数2万4792件(前年比110件増)、死亡事故件数44件(同22件減)で、死亡事故は減ったものの全事故件数では引き続き増加しています。 タクシーの交通事故は91年に1万6054件にまで減りましたが、その後反転して増え続けています。その傾向は、タクシー労働者の賃金が減り続けているのと反比例しており、減収を補おうと労働時間を伸ばして過労運転となり、乗客の奪い合いで運転が乱暴になる結果、事故が増えるという因果関係は明らかです。 (注)警察庁の統計は、01年から車種区分が変わり、それまで「ハイヤー・タクシー」として一括して扱われていたものが、「ハイヤー・タクシー」と「事業用その他乗用」に分かれました。一見、01年から事故が減ったように見えるのはそのためです。
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安全運転実態調査 通常営業と最大34%の差
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05年の安全運転実態調査がまとまりました。この調査は、テスト車は労働時間を守って安全運転で運行し、同時期の営業所平均である通常営業と比較することで、通常営業がどれほどのオーバー労働となっているかがわかります。 5地方平均の運送収入は、通常営業が3万5075円、テスト車が3万0397円でした。本来、安全運転なら3万0397円にしかならないのに、実際は3万5075円稼いでいるということで、通常営業はその分労働時間オーバーや何らかの無理をしているということです。 テスト車と通常営業の差は、平均で15%、最も大きかった福岡では34%でした。 今年の調査では、仙台の通常営業を除き各地方のテスト車・通常営業ともわずかながら営業収入が回復していますが、その水準は、ほぼ25年前と同じかそれ以下で、最高時からは3割以上も低下している状態です。
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任意保険共済加入 義務化へ関連法令改正国交省 違反には最大30日車の車停
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違反には車両使用停止最大30日車の処分――国土交通省は4月28日、バス・タクシー事業者の任意保険・共済加入の義務付けについての運輸規則、道運法施行令の改正、告示の制定を行い、同日施行しました。 任意保険の加入義務化は昨年10月から開始されていましたが、既存事業者の中に、依然未加入があり、利用者保護の確実な実施が担保できていない状況にありました。 そこで、未加入事業者には行政処分が行えるようにするために、今回、運輸規則等を改正し、加入義務付けの法律上の根拠を作ることとしました。 今後は、違反事業者については契約未締結・不適合の違反台数に応じて車両使用停止とし、5台以下10日車、6〜15台20日車、16台以上は30日車、再犯の場合には各3倍としています。 また、加入する際に保険は対人8000万円以上、対物200万円以上のものとし、対物の免責金額は30万円以下(一定期間の猶予措置あり)とすることが告示で定められました。 |
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報復解雇は許さない!
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報復解雇は許さない! 釧路北交ハイヤーは解雇を撤回せよ!――釧路市にある釧路北交ハイヤーが4月下旬、道の地域別最低賃金(638円)に見合う営業収入を得られない運転者に解雇通告した問題で、5月23日、同社で働く3人の労働者が組合を結成(ハイタクユニオン釧路北交分会)、会社側に解雇撤回を求める申し入れ書を提出しました。 この解雇は、同社が経営不振から最低賃金を払えず、営業成績の悪い運転手に解雇を通告。しかし、この大量解雇はタクシー労働者が、労基署に会社の最賃違反の実態を告発したことが原因で、この解雇の目的は、法律を守れと告発した労働者に対する「報復」であり、「文句をいうなら首にする」との脅迫に他ならないとして、新たに組合を結成し、会社に解雇撤回を求めていくこととなりました。 組合結成後、会社には3人の解雇撤回を求める申し入れ書を提出、また、同社の解雇権乱用を許さない是正勧告を発することなどを労基署に要請しました。 6月2日には釧路地域労連とともに報告集会をひらき、地域の支援も広がっています。 |
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所沢中央自教支部 勝利報告集会ひらく |
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「ありがとう! サポーター」――00年11月から4年5か月にもおよんだ東自教・所沢中央自教支部の全員解雇争議が勝利解決し、報告集会が6月2日、さいたま市内でひらかれました。 争議は、所沢中央自教を買収した勝英(本社・岡山)が組合員を全員解雇、副支部長の暴力事件でっち上げによる逮捕、77日間もの拘留、家宅捜索など大規模な刑事弾圧も伴うきびしい闘いでしたが、組合員は団結を崩さず、解雇事件について高裁で03年に勝利判決を確定させました。しかし勝英が判決を守らないため長引いていましたが、今年3月に全面和解をかちとり勝利しました。 集会では組合員が一人ずつあいさつ、原田支部長は、支援への感謝を述べ「家族、組合員、支援のみなさんの心強い後押しがあり、勝利のみを信じて闘いを続けることができました」と話しました。 |
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京都地連
署名活動のとりくみを強化5000筆めざし奮闘 |
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これまでのとりくみでは、春闘の政策課題と結びつけ、215台のタクシーで行った運輸支局への請願や、署名行動期間(3月14〜19日)、署名統一行動日など、節目を作りながらとりくみ、それぞれ主要ターミナル・駅頭のタクシー仲間から署名を集めました。 今後も京都地連では、(1)書記局が軸となって他産別・他団体に対し署名協力を求めていく。(2)地域の集会での署名活動を行う。(3)第1波、第2波に続き、第3〜第5波の署名統一行動にとりくむ――ことなどを確認し、組合員とその家族だけでなく、他産別の仲間や、地域の仲間、市民にも広く訴えて、目標5000筆をめざすことにしています。 |
自 交 総 連 |