自交労働者No.659、2005年12月15日 |
佐野南海労組 第一交通の社会的責任追及 大阪地連の仲間55人が宣伝・要請 |
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最高裁へは、05年4月28日に大阪高裁11民事部が下した組合勝利の決定を不服として第一交通が上告した「許可抗告」「特別抗告」の却下と公正な決定を求めての行動です。 大阪地連の権田委員長を団長とする要請団20人は、マイクロバスで前夜9時に大阪を出発、夜明けに東京に到着。早朝から世田谷区の田中亮一郎社長の自宅周辺と世田谷・等々力駅で宣伝を開始。午前8時から、東京地連と神奈川地本の仲間を含め55人で最高裁前での宣伝行動を実施。佐野南海労組の堀川卓夫委員長は「大阪高裁を含め63件の争訴事件は、勝訴もしくは有利に展開している。最高裁でも早期に公正な判断を」と訴えました。 10時から、本部・領家光徳委員長を先頭に代表17人が最高裁事務官に「第一交通の社会的責任を求める」「早期解決を」など、全員が一言要請をしました。 |
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「もう生活ができない」 自交総連へ期待の声
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宣伝行動は中国運輸局との交渉後行われ、宣伝カーの上から乗務員に自交総連への加盟を呼びかけました。 現場の乗務員からは「家に帰らず、タクシーで寝泊りできるように車の中に毛布を積んどるよ」など、売り上げを上げるために家にも帰らずに労働している実態など、長時間、過密労働であることが聞かれました。また、一方では「もう生活ができない。組合になんとかしてほしい」など自交総連への期待を寄せる声も聞かれました。 今後も中国ブロックでは、本部の大型宣伝カーを活用し、引き続き街宣を展開し、来年の中国ブロックの学習会後、次は山口を中心に宣伝行動を予定しています。 |
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自交総連 不法・不当な攻撃に解雇者72人 全国で25組合・支部が奮闘 |
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国が悪いから問題起きる 仙都タクシー労組書記長 青野邦彦
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名義貸しなどの定義を明らかに
関東ブロック 関東運輸局を追及 |
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質問書では、(1)道路運送法第33条の定義(2)同じく第9条の3の2項の定義(3)2004年度の監査数と労働局との合同監査の実態、の3点についての見解と報告を求めました。 局からは会田旅客2課長ら8人が対応し、(1)の「名義貸しの禁止」について、大阪の自宅持ち帰りワンコイン・タクシーの問題を取り上げてただしたのに対し、運行管理・車両管理・営収管理等が適正に行われているかどうかで個々の形態を見て判断せざるを得ないと答弁。(3)の監査実施については、2004年度は238件。行政処分は2003年度の残り分とあわせて271件で、処分内容は車両使用停止120件、文書警告149件と報告。また、合同監査は、関東管内ですでに2件実施し、他の支局も今年度、または来年度の早い時期に労働局と調整をして実施していきたいとしました。 東京地連は現場で起きている規制緩和失敗の実態を訴えました。 |
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自交総連の要求が一歩前進 |
国土交通省と厚生労働省は11月11日、タクシー運転者の適切な労働環境の確保に関する連絡調整会議(今年5月設置)における検討結果を公表しました。 厚労省が調査した労基法違反等の「自主点検」の結果(表参照)は、30%の事業場で何らかの改善が必要ということが明らかになり、両省が共同する対策(別項)を決めました。 解説「自主点検」は、企業が自主申告する調査の形式から、実態よりかなり低いとしか思えない違反率となっていて、組合の側からの点検が不可欠です。 今後の対策は、不十分な点も多くありますが、自交総連が以前から提案して実施を求めてきたことが含まれている点は一歩前進です。 例えば、合同監査については02年5月の厚労省交渉で要求、当時は「全国一律に実施することは考えていない」との回答でした。全国的な実態調査や最賃法違反の相互通報については02年11月の国交・厚労省交渉で要求、当時は「調査は難しい」「相互通報の中身は明らかにできない」という回答でした。しかし、その後の交渉のたびに粘り強く要求し、実態も示して実施を求めてきた結果、今回の方針に明記されたわけです。 各地方、単組・支部でも、こうした当局の方針をよく知って、実際に実効があがる合同監査や指導が行われるよう、よく監視していくことが必要です。 【連絡調整会議で決まった主な対策】 1、自主点検の結果、自主的改善が望めない事業場に対して監督等を実施。 2、地方運輸機関と労働基準監督機関が事前通告なしで合同監査・監督を実施。 3、相互通報制度の拡充=(1)相互通報の対象に最低賃金法を追加。(2)労働保険・社会保険への未加入も対象とする。 4、法令遵守に関する指導=(1)新規参入事業者名等を地方運輸機関から労働基準監督機関に情報提供。(2)労働基準関係法令に関するリーフレット配付。(3)新規起業事業場の労働条件整備サポート事業の利用勧奨。(4)許可申請審査時に最低賃金確保について確認。(5)新規許可事業者の就業規則の作成、社会保険・労働保険への加入状況を確認。(6)運行管理者試験の労基法関係問題を増やす。 |
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講義聴き勉強不足実感 東北ブロック教宣学校 岩手の仲間も参加 |
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開催時期を春から秋に移したため、今年2回目の教宣学校となり、参加者は19人とやや少なめでしたが、講義を受けた後、編集3班とレタリングに分かれて新聞をつくりあげました。 山形の帯刀君男さんは次のように感想を書いています。 「情勢と教宣活動の役割の講義を聴き、自分の勉強不足を思った。私のような人がいるとしたら、それこそ教宣部の出番なのではないか。今回参加して、視点を変えると見え方が変わる、では、視点を変えるには、機会と勇気だと思う」。 |
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市場原理と逆の準公営バス ソウルの都市政策 よみがえった清流 |
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今回の調査団は、ソウルの交通政策全般についても調査してきました。 市内走行は有料
多すぎる自家用車対策として、ソウル市内を走る車に課金するロードプライシングが実施されています。しかし、週1回は車に乗らない日をつくると宣誓すると課金が免除されるそうで、市内の交通量は依然相当多いと感じました。 バスは準公営 市内のバス・システムについては昨年から思い切った改革が実施されました。バスを運行しているのは私企業ですが、運行経路・ダイヤ・運賃等については市当局が完全に管理して企業ごとに割り当てるという準公営に移行したのです。 路線ごと1台ごとの乗客数をコンピュータ管理して集計、もっとも効率的な路線とダイヤを設定し、バスの乗り換え・乗り継ぎが自由となりました。地下鉄と共通のプリペイドカードで、切符も買わなくていいようになっています。 自然河川の復活 ソウルの都市政策でもうひとつ注目されているのは、清渓川(チョンゲチョン)の復活です。 |
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運動継続が求められている 大阪第60回大会 【大阪】大阪地連は11月18日、「変えようルールなき競争と格差社会、団結と統一5000人の大阪地連の構築を」をスローガンに節目となる第60回定期大会をひらき、06年度予算・運動方針など全議案を満場一致で採択しました。 大会では、権田委員長が「この大会を節目にいっそう奮起し、70回、100回大会へと、運動を継続していくことが、強く求められています」とあいさつしました。 役員改選なし 希望をもって働ける社会を なら第28回大会 自交総連・なら合同労組は、11月27日、サン・アクティブ奈良に於いて、各単組から46人の参加のもと「希望をもって働ける社会の建設を」めざした第28回定期大会を開催。 |
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新加盟のなかま | (720)東京・トライアングルタクシー労組 |
民主化めざし加盟 |
【東京】板橋区のトライアングルタクシーで働く仲間は10月23日、トライアングルタクシー労組(菊池吉憲委員長、10人)を結成、自交総連に加盟しました。 以前は企業内組合として活動していましたが、就業規則、賃金規則もない状況で、太陽労組の中村書記長に以前から労働相談をし、産別への加盟を勧められ、経営の民主化を実現し、労働協約を維持するために加盟しました。 |
自 交 総 連 |