自交労働者No.686、2007年3月15日 |
3・6中央行動交運労働者の労働条件守れ1500人が宣伝、請願 |
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大宣伝行動で規制緩和糾弾 午前10時から農水省前で大宣伝行動を開始し、規制緩和の危険性を糾弾、交通運輸労働者の労働条件と国民の安心・安全を守れと訴えました。その後、1500人の仲間が国交省への請願行動を行い、一人づつ請願書を手渡し、「実効性ある運転者登録制度の実現を」などのひとことを添えました。 有利な情勢生かし成果を 請願行動後参加者は日比谷野外音楽堂で行われた全労連・春闘共闘の「なくせ 格差と貧困! 安心できる雇用と賃金を! 3・6中央総決起集会」に参加し、集会ではアピールパフォーマンスとして交運共闘を代表して小林事務局長が「07春闘では有利な情勢を生かし、必ず成果をかちとることを決意しています」と訴えました。 要請実現へ政府を追及する 議員要請は18班に別れ、各政党議員に要請を行い、「タクシーの厳しい実情は知っている。福島でも観光に力を入れてタクシーの利用が増えるようにしたい」(自民党・亀岡偉民議員)、「大変なのは理解している。企業側が『何かあったら労働者を切り捨てる』という姿勢はいかがなものか」(民主党・小宮山泰子議員)、「共産党はタクシー規制緩和に一貫して反対してきた。要請の趣旨が実現するよう政府を追及していきたい」(共産党・穀田恵二議員)、「登録制では逆行しているのは間違いないので正していきたい。観光バスの問題も含め委員会で質問したい」(共産党・小林みえこ議員)などの対応を受けました。 |
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労働条件改善の通達出せ国交省「運賃認可の説明責任果たす」 |
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対応した旅客課の蔵持課長補佐らは、交政審タクシー小委員会報告書の内容を歪曲することなく確実に実施することについては、「(運転者登録制は)静岡、浜松、新潟を含まない政令指定都市でやる。適正化事業は、必要な地域でやる。地理試験は、法律の中では講習の修了としたが、どういうふうにするかはこれから考えていきたい」と不誠実な回答でした。 タクシー運賃改定の審査・認可に当たっては、「運賃認可に当たってのいろいろなデータは公表するが、どのような内容を公表するかは検討中。ただ、今回の運賃改定は運転者の労働条件改善が大きなテーマだと思っている」と回答しました。 また、労働条件改善を事業者がやるように指示通達をとの質問に、「運賃を上げるということについて、社会的に、認可をするにあたって説明責任を果たさないといけない。どういう考え方で認可をしたのか、具体的にどういう数字でそれがなされたかそういうことについては公表することになると思う」と答えました。 あずみ野観光バスの事故については、「安全が第一だと思っている。安全性の確保、対策というのはこれから講じるところで、早急に対応を考えたい」に留まりました。 |
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違法な雇用取り締まれ
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国交省との相互通報制度など、連携をいっそう強化しろとの要請に、「昨年の4月から合同監査を実施して対応している」とし、リース制や名義貸しの問題については「実態として、労働者性(雇用関係)があり、労働基準法の適用が生ずると考えられるものについては、きちっと調査をして、残業代が支払われていないなどの法違反がある場合は指導する。また、名義貸しは道運法での禁止事項なので、それを厚労省として処分はできないが、労基法関係違反などできることがあれば対応する」としました。 また、累進歩合制の廃止については「賃金体系は本来は労使間で決定すべきものであるが、極端に労働者を刺激するような累進歩合制は廃止するようにとの指導を行ってきたが、これからも引き続き指導していきたい」と答えました。 運賃改定へのとりくみについては、「労働条件の確保のために、関係団体を通じて改善基準告示の周知徹底など、的確な指導は行っていきたい」としました。 |
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人間らしく生き働くために
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東北ブロックは4月28日、今後のタクシーのあり方・活用のしかたや、最賃以下の労働条件の克服の方向性などについてのシンポジウムを開催します。ぜひみなさんの参加をお待ちしています。
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組織拡大全力でめざす労東個労との懇談ひらく |
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懇談は、今村書記長から「現在の個人タクシーの加盟は東京、京都、福岡に留まっているが、組合員が個人タクシーになると、労組ばなれ状態にある。お互いに知恵を出し合い組織化をめざしたい」と問題提起。 白石委員長は「1982年3月に、東個労を結成して以来、交通行政・運輸行政への要求実現に向けた自交総連の運動に参加してきた。現在は、自交総連3万人組織建設の方針を正面に受け止め、個タクの受験会場への宣伝行動、合格者の自宅への訪問など、全力で拡大運動を実践し、成果を出している」など旺盛な活動を紹介しました。 今後、個人タクシーの政策方針の策定することと、機関紙を全国の地連(本)に送付することを確認しました。 |
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仲間から悲痛な叫び未組織宣伝キャラバン自交総連への期待寄せる |
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宣伝キャラバンは本部の大型宣伝カーを使用し、タクシーの規制緩和に対する自交総連の闘いの経過と交政審小委員会報告の内容に加え、国会で運転者登録制度の導入問題と、全国的に運賃改定の流れになっていることを訴えながら、ビラ配布と聞き取り調査を実施してきました。 駅頭などで待機中の仲間に話しかけると、「客がいない」「営収があがらない」「多すぎる車をへらせ」「賃金が安い」など、タクシー労働者にとって全国共通の言葉が、まず返ってきます。聞くと福岡市では隔日勤務で1日3万円前後、長崎2万〜2・5万円。そのほかは1万円から2万円と悲痛な叫びをあげました。賃金の歩合率では、40万円前後の足切りを達成すると48〜52・5%、以下は35〜40%と最低賃金以下となるとのこと。なかには足切れば10万円以下(長崎)となるとの声もありました。 有給休暇は「あってもないようなもの」と休日は月に1回程度で公休出勤はあたりまえとなっています。深刻なことは「結婚ができない」「独身でないとできない仕事」の叫びです。 運賃改定については 「やめろ! 足切りが上げられる」「お客さんが減る」と否定的な意見も少なくありません。ほとんどが労働組合はなく未組織で、ノースライド闘争を知らないのだから無理もありません。 一方、「労働組合はあるが何もしてくれない。会社の言いなり」と怒ります。「運転手会」など親睦会も同様です。自交総連については、熊本、宮崎では知られていないものの現在の地連が存在する県では知っています。自交総連に「頑張ってもらいたい」「あったら良い」と期待を語ってくれました。 組合結成・加盟について、「そろそろ考える時期だ」の声もあり、意義ある行動となりました。 この行動に、本部・小林、久賀・全労連オルグを中心に東京(池田・田村)、福岡(内田・藤本)、山口(濱村)の各地連から参加をしました。 |
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交通運輸の規制強化を交運共闘第18回総会ひらく |
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杉山議長は、交運のすべての分野で規制緩和の弊害が深刻になっているとし、共同の発展、選挙での政治革新をよびかけました。総会では、航空労組連からも連帯のあいさつを受け、交運労働者の連帯が広がっていることが明らかになりました。 新役員は、杉山忠通議長(建交労)を再任、自交総連からは、副議長に今村書記長、事務局長に小林書記次長が再任されました。 |
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新加盟のなかま | (732)岡山・笠岡タクシー労組 |
労働条件改善めざし |
【岡山】笠岡市にある笠岡タクシーで働く仲間は3月8日、自交総連笠岡タクシー労組(杉原一男委員長、9人)を結成、自交総連に加盟しました。 会社では、嘱託社員と正社員との労働条件の差別が激しく、会社にある全自交労組に相談しても嘱託は組合員ではないと相手にされなかったため、共産党の市議に相談をしたところ岡山地連準備会を紹介され組合結成を決意しました。 |
自 交 総 連 |