タクシー活性化法が成立実効性確保が今後の課題
自交労働者の運動の成果
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地域指定 3条 |
都道府県知事・市町村長が特定地域に指定するよう要請することができるように修正 |
資金確保 16条 |
国が確保に努める必要な資金に「融通又はそのあっせんその他の援助」を追加 |
参入・増車、 運賃、事故報告 附則3 |
「政府は、一般乗用旅客自動車運送事業の供給過剰の状況等を勘案し、事業の許可、運賃及び料金、事業用自動車の数に係る事業計画の変更、事故の報告等制度の在り方について早急に検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずる」を追加 |
運転者 登録制度 附則4 |
「政府は、事業用自動車の運転者の登録等に関する制度の在り方について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずる」を追加 |
運賃認可 適正化 附則5 |
道運法の附則を改正し、運賃認可基準について、適正な原価に適正な利潤を「加えたものを超えないもの」とあるのを当分の間「加えたもの」と読み替える |
年月日 | 事項 |
2000. 5.19 | 道路運送法「改正」(規制緩和)成立 自民・公明・民主賛成、共産・社民反対 |
2002. 2. 1 | 「改正」道路運送法施行 |
2003. 2. 1 | 増車・参入1年で1万台突破 |
2004. 3.19 | 規制改革・民間開放推進3か年計画で、運賃のいっそうの多様化などを決定 |
9.16 | 国交省が大口割引など運賃多様化促進通達 |
2005. 2. 9 | 台数急増を受けて、仙台にタクシー問題対策協議会設置 |
4.13 | 衆議院国交委でタクシー「集中審議」 |
5.11 | 国交省と厚労省が連絡調整会議設置、全事業者に労働条件の自主点検実施 |
10. 4 | 交政審タクシー将来ビジョン小委員会設置 |
12. 9 | 国交省が参入・増車後の監査の徹底など監査強化方針(以後、監査強化を重ねる) |
2006. 7. 7 | 交政審将来ビジョン小委員会報告(1)「市場の失敗」明記(2)大都市での運転者登録制 |
2007. 3.28 | 国交省が運賃改定査定方式の変更(ノースラ査定)通達、以後、各地で運賃改定認可 |
6. 8 | タク特法改正成立、政令市で運転者登録制 |
12.21 | 交政審タクシーワーキンググループ設置 |
2008. 7.11 | 国交省が緊急調整地域・特別監視地域指定要件改正、参入・増車を抑制 |
12.18 | 交政審答申(1)供給過剰対策の協調的減車(2)運賃査定ガイドライン策定 |
2009. 2.10 | タクシー活性化法案閣議決定、国会提出 |
5.12 | 4野党が共同で、道運法改正案、活性化法修正案を提出 |
6.10 | 与野党協議合意、活性化法案修正 |
6.18 | タクシー活性化法(規制強化)成立 全会一致 |
新年度運動方針などを議論した第5回常執=6月10〜11日、自交共済事務所 |
春闘総括では「厳しい時こそ原点にもどれ」とした総括の視点として(1)要求はどれだけ実現したか、(2)組合員の団結、意識はどれだけ高まったか、(3)組織を拡大したかの3点を重視することを確認しました。
各地方からは、◇賃下げがある地域では組合に理解があるが政策面の運動が理解されず、組織拡大につながらない◇足切り減額をかちとった◇景気の影響で最低賃金に満たない状況がある◇突然会社が協約を破棄するなどの権利問題が発生しており、学習の強化が必要――など問題点も含め報告されました。
次年度の運動方針(案)骨子では、◇規制緩和路線を見直す新たな法律制定のもとで、どのように闘うのかを示すことが重要である◇地域での闘いにおける幹部の力量をつける実践的学習が必要である◇最低賃金違反を一掃する◇地球温暖化など環境問題を重視する――などの意見が出されました。
寸劇で警察への対応方法などを演じる組合員=6月16日、東京・台東区民館 |
映像を使っての安全運転への分析・解説講義 |
学習会は2部構成で、1部では実例に基づいたコント風の寸劇を行い、警察官の主観で事故現場での実況見分が行われ調書が作成されていく実態や、キップにサインし反則金も納入したが、組合の抗議により警察が即座に点数を抹消し反則金を返還した事案など、笑いを交えながら労働組合のとりくみの重要性を訴えました。
脚本と演出を担当した川崎書記次長は「稽古は十分だったとはいえない。しかし、全員が懸命にとりくみ力を合わせて一つの作品をつくり上げた。これこそが運動だと思う」と話しました。
2部では日本交通労組の吉永利秀さんが「安全運転研修センターの映像で学ぶ科学的運転」、日の丸自交労組の藤野千春さんが「ドライブレコーダーの映像から学ぶ安全運転」と題して講演。人間が持つ能力と「自動車」という機械の特性、さらには路面の状態などの周囲の環境といったさまざまな要素からなる「運転」という行為をわかりやすく分析・解説しました。参加者からは「寸劇もわかりやすく弁護士のコメントもよく理解できた。映像も参考になった」(飛鳥交通第三労組・原島徳良さん)といった内容の感想が多数寄せられました。
【なら】なら合同労組は6月20日、組合本部3階会議室で第2回目の幹部養成塾を開催し、6人の受講生が参加しました。
この養成塾は大会方針のメインである幹部養成をめざすために行われているもので、今回は、小林議長が奈良県で組合活動を始めたときからの具体的な闘争経験をくわしく説明、特に郡山交通を例に、奈良県のタクシー経営者の反自交総連・暴力的体質とを実体験に基づいて話しました。
経営者というものは、「顔は人間、心は鬼」と前回、吉井講師が語った言葉を、数々の闘争経験に照らして解明し、幹部候補に警鐘を鳴らしました。
また、トラック業界で顕著になってきた賃金引下げ、労働条件改悪、労働組合法無視の現状を富士運輸分会を例に検証。徹底的な反撃と方法についても言及し、3時間にわたる熱弁を締めくくりました。
団結がんばろうをする参加者=6月16日、埼玉・ふじみ野産業文化センター |
主催者を代表してあいさつした三箇委員長は「17年前から年2回の中央委員会を設定してきた歴史がある。格差社会の中で労働組合として政治を変える責任がある。春闘総括では大きな視点をもち、明日への一歩となる総括をお願いする」と呼びかけました。
続いて埼玉交運共闘斉藤事務局長と本部池田書記次長が来賓あいさつを行いました。
春闘総括では、吉田書記長が地連春闘統一要求回答状況にふれ「各要求項目の獲得状況は実施率で100%に一歩づつ近づいている。運動の継続で各項目の要求獲得を行い、項目を一つひとつ減らすことが出来る」と強調し、要求獲得状況、組合員の団結力の強化、組織拡大と今後の闘いについて提起しました。
その後予算案の提案、単組別の春闘総括報告、質疑討論を行い議事を採択しました。
閉会あいさつで渡辺副委員長は「要求を提出し賃下げになったところは無い。幹部は先頭に立ち運動の方向を示すこと」とまとめ、最後に「団結ガンバロー」の突き上げで中央委員会は終了しました。
新加盟のなかま | (765)東京・自交総連カンツリー交通労組 |
組織拡大めざす |
【東京】町田市にあるカンツリー交通で働くなかまは5月24日、自交総連カンツリー交通労働組合(北村政雄委員長、3人)を結成、自交総連に加盟しました。
会社には既存の組合がありましたが、職場内での懲戒処分の乱発とたたかわない企業内組合に反発し、加盟していた組合を脱退し、新たに結成しました。
現在組合員は3人ですが、組織拡大を目標にがんばっています。
新加盟のなかま | (766)高知・丸栄運輸労組 |
組合づくりに積極的 |
【高知】高知市にある丸栄運輸で働くなかまは6月21日、自交総連丸栄運輸労働組合(安岡政幸委員長、23人)を結成、自交総連に加盟しました。
高知県労連に組合をつくりたいと相談があり、組合を作ることに積極的で、自交総連の組合について説明会をひらき、組合はなぜ必要なのか話し合い今回の加盟となりました。
会社に対し、組合結成及び加盟通知書を提出し、奮闘しています。