自交労働者No.748、2010年1月1日

2010年 あけましておめでとうございます

仲間を増やし組織拡大に大きく羽ばたく年に

 あけましておめでとうございます――新年の特集として、自交総連に加盟する各職場・組織の仲間から、今後の闘いと、組織拡大への話を聞きました。
 あけましておめでとうございます――新年の特集として、自交総連に加盟する各職場・組織の仲間から、今後の闘いと、組織拡大への話を聞きました。

組合未加入者に産別結集呼びかける

石塚さん
石塚さん
 宮城・仙都タクシー労組 石塚潤 宮城地連の1000人の組織構築にむけ、各単組ごとに組合未加入者に対し産別結集を呼びかけ、「労働組合の存在・必要性」を訴えていきます。仙都労組においては、45人の未加入者全員にオルグをかけ、今期中に20人加入を目標としてとりくみます。

 また、すべての企業内組合に対し、産別結集を呼びかけるとともに、駅前宣伝行動や、「宮城県内」アンケート、聞き取り調査を定期的に行い、争議となっている組合には、支援することも重視し、とりくみます。

ともに働く中で多くの仲間を増やしたい

森長さん
森長さん
 京都地連 森長達也 月に一度、交通運輸労働組合で京都駅での街頭宣伝を実施し、また、中立組合と個人タクシー労組が結集する、ハイタク共闘会議を主催し活動しています。そして、未結集労組へは、直接訪問し情報の提供をします。

 京都の運転者も、痛めつけられ疲れきっています。協議会で地域計画が作られようとする今の時、京都地連が、適正な台数と適正な運賃をかちとるための、具体的な運動を提起することが求められていると思います。

 そしてともに働く中で、一人でも多くの仲間を増やしたいと考えてます。

政策要求実現には組織の拡大が重要

芳賀さん
芳賀さん
 東京・都自動車労組 芳賀善之 現在のハイヤー業界は明るい展望を持って今後を乗り切って行けるかどうかの重要な分岐点に差し掛かっています。

 さまざまな経営課題が噴出し仕事から撤退していく企業が出てきている状況で、個々の企業レベルを越え業界全体の今後のありかたを話し合い、解決策を模索していかなければいけない時期にきています。

 われわれの考える政策要求を実現させ業界全体が発展する運動を展開するために組織の強化拡大を最重要課題としてとりくまなければなりません。

労働条件確立めざし組織拡大に奮闘

伊藤さん
伊藤さん
 大阪・バス部会 伊藤文男 2月に学習塾のスクールバス乗務員で組織する類グループ労働組合、12月に大阪市バス大阪運輸振興組合が結成され自交総連バス部会に迎えることができました。両組合は有期雇用が主で、不安定労働条件改善のために組合を結成したものです。バス業界では有期雇用やパート、請負などの不安定雇用が蔓延しています。バス部会は過労死判断基準を上回る「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」の改正と不安定雇用労働者の正社員化をもとめ、「安心・安全」を担保できる労働条件確立をめざし、組織拡大に努力してまいります。

道交法闘争にとりくみ組織拡大めざす

小村さん
小村さん

 東京・個人タクシー労組 小村実 東個労では、組織拡大にむけ、道交法闘争を重点にとりくんでいます。

 運転者にとって、何よりも大切なのは運転免許証であり、その点数が守られることは、労働者の要求だと思っています。この間東個労では、さまざまな道交法闘争にとりくみ、人身事故での不起訴処分をかちとるなど組合員を守ってきました。

 そしてこれらのとりくみを機関紙でとりあげ、その機関紙と東個労への加盟用紙を執行部がつねに車のトランクに持ち歩き、加盟を呼びかけています。

団結強化し、一枚岩の組合めざす

恵さん
恵さん

 鹿児島・谷山中央自動車学校労組 恵正文 労働組合をまったくの素人が勢いだけで立上げ、働きやすい職場環境をめざして立ち上がった谷山中央自動車学校労組は2010年こそ一歩成長した労働組合としての歩みをしなければなりません。

 予測できない職員の不安を解消し、労働条件の向上にむけ闘い続けていますが、それを一つひとつ労働協約とするべく急がなければなりません。

 今年こそ、しっかりとした基礎固めを決意し、学習会等を通じて組合員の資質の向上及び拡充、組合員相互の信頼関係を深め、団結を強化し、一枚岩の労働組合をめざします。


タクシーの確かな再生へむけ奮闘を

中央執行委員長 飯沼 博

飯沼委員長
飯沼委員長
 あけましておめでとうございます。

 昨年の総選挙では、「構造改革」による悪政に、国民の怒りが高まり、長く続いた自民党政権をついに退場させました。私たちは、一人ひとりの投票で政治が変えられることを実感しました。新政権のもとで、労働者・国民の要求にもとづく政策を実現していこうとするならば、大企業中心・米国追従の政治からの転換が求められます。景気は悪化の一途をたどり、「デフレ」と「円高」により「景気の二番底」も予測されています。

 ハイタク産業においては、かつて経験したことのない営業収入の落ち込みで、最低賃金さえ確保できない状況が生まれ、労働者のくらしは深刻度を増しています。こうしたもと「タクシー活性化法」が成立しました。同法は、実質的に規制緩和を見直し再規制へと政策転換をはかるもので、画期的なものです。

 各地域で開催されている地域協議会において、自交総連の存在の重みを示し、「もうひとつのタクシー 確かな再生」へむけて、奮闘することが求められています。供給過剰を解消し実車率アップを可能とする制度的な減車システムの確立と同一地域・同一運賃、適正な原価を償うに足りうる運賃の確保は、安心・安全、労働者の労働条件の改善にとって必要・不可欠です。

 自交総連は、確実な賃金増、労働条件改善に結び付く具体的な成果を獲得するため最大限の努力を払うとともに、誤った規制緩和を行った政治の責任を追及し、構造改革・規制緩和路線からの完全な決別、労働者・国民本位の政治の実現に向けて奮闘する決意です。


東京地区の地域計画きまる

全会一致で承認

 東京特別区・武三交通圏タクシー特定地域協議会の第4回会合が12月18日ひらかれました。

 今回の会合では、タクシー事業適正化・活性化推進に関する基本方針と目標、目標達成のために事業者らがとりくむ特定事業の例示、その他事業を列記した地域計画などが全会一致で承認されました。

東京都特別区・武三交通圏タクシー特定地域協議会地域計画


減車実現に世論化の運動必要

各地方の秋闘状況を報告

第1回中執

春闘方針案などを議論した第1回中執=12月17〜18日、東京・入谷区民館根岸分館
春闘方針案などを議論した第1回中執=12月17〜18日、東京・入谷区民館根岸分館
 自交総連は12月17〜18日、東京において第1回中央執行委員会をひらき、主に2010年春闘方針(案)について議論しました。

 秋から2010年春闘にむけた闘争の到達点と課題では、特定地域における地域協議会に、多くの地域で自交総連の仲間が構成員となり、重要な役割を果たしていることを評価しました。

 また、協議会では事業者自身が減車をしなければ、とした認識に欠ける事業者も多くいることや、利用者代表がタクシーを公共交通機関とは知らないなど、確実な労働条件改善となる減車の実現には、今以上に世論化にむけた運動の前進が必要であることを認識しました。

 各地方の秋闘における職場要求獲得状況では、年末年始手当で妥結にいたった組合が多いが、暫定的に足切り下げや、足切り以下の歩率アップなどを獲得した組合があることが報告されました。

 2010年春闘方針(案)では、最低賃金法違反などの法令遵守、大幅な減車の実施を迫る全国統一ストライキの計画などについて議論が集中しました。

 春闘方針は1月に行われる第32回中央委員会で確立します。


横浜を特定地域に指定

地理試験など義務付け

国交省

 国土交通省は、横浜地域をタクシー業務適正化特別措置法の特定指定地域に指定する同法施行令改正を昨年12月16日に公布、今年4月1日から実施されます。地理試験義務付け、乗車禁止地区指定などが行われます。

 同法では、主要都市への運転者登録制の導入などの改正が08年6月から施行されましたが、特定指定地域は、従来からの東京と大阪に限られていました。

 今回、新たに横浜地域(横浜・川崎・横須賀・三浦市)を指定したのは、「特に利用者の利便を確保すべき状況にあることが確認された」とされていますが、事故や苦情の増加、対応するタクシーセンターの体制整備状況に加え経営者からも要望が出されていたことが背景にあります。


バスの事故が急増 33件→43件

全事故件数は高止まり

国交省

 国土交通省は、自動車運転者の健康状態に起因する事故等の発生状況をとりまとめました。

 全事故件数は、102件→99件と昨年より3件減少し、タクシーの事故は、前年より9件減の28件、トラックも4件減の28件となりましたが、バスが急増し、前年の33件→43件と、全体の43%を占めています。

 バス・トラックも含めた99件のうち、脳出血など脳血管疾患が24件、心筋梗塞など心臓疾患が21件となっています。深夜を含む不規則労働の場合は、脳や心臓の重大疾患が多いことが指摘されています。

 とくにバスの場合は、車両が大きいため、07年のあずみ野観光バス事故のように、走行中に事故が起きれば、被害は甚大なものとなります。

運転者の健康状態に起因する事故等の件数の推移

病名別事故件数


労働者の健康問題深刻

第12回総会ひらく

働くもののいのちと健康を守る全国センター

いのけんセンター第12回総会=12月4日、東京・全労連会館
いのけんセンター第12回総会=12月4日、東京・全労連会館
 働くもののいのちと健康を守る全国センターは12月4日、第12回総会をひらきました。

 同センターは労働組合と医療関係団体、医師・研究者らが参加して、労災・職業病の根絶、労働者の健康を守る活動を行い、全国で労災認定や職業病の救済・補償などにとりくんでいます。

 総会では、精神疾患の急増、脳心臓疾患での過労死などの労働者の健康問題が深刻な実態にあることが指摘され、とくに、労働法制の規制緩和と経済状況の悪化から不安定雇用労働者が増大、病気で休めば給料がなくなる、長時間労働や将来不安から抑うつ状態になるなどの事態が進行していることから、非正規や外国人労働者も含めた職場・地域での健康・安全対策にとりくんでいくことの必要性が強調されました。


組合員の意見集約し要求提出を

2010年春闘

 労働組合の運動で最も大切といっていいのは、会社と交渉して労働条件を決めることです。ところが、自交総連の毎年の春闘では、20〜30%程度の組合が要求を提出していない実態があります。09春闘では提出率75%でした。

必ず要求を出す

 要求を出すと逆に会社から賃下げを言われるかもしれないなどの理由で要求を出さない場合がありますが、考え直してください。

 もし会社が賃下げをしたいと思えば、組合が要求を出そうが出すまいが、提案が出てきます。そのときに、組合側が要求を出していなければ、ゼロかマイナスかという交渉になってしまい、多少押し戻してもマイナスで決着ということになりかねません。

 春闘で要求を出して交渉する中で、会社が逆提案をしてくることもありえますが、要求を出していれば、プラスかマイナスかの交渉で結果的に現状維持となっても、最低限の歯止めが確保できることになるわけです。

アンケート活用

 要求の内容を決めるために、自交総連では毎年、春闘アンケートを実施しています。

 今年のアンケートでは、職場の不満で(1)賃金が安い(2)強盗等の不安(3)有休が取れないが上位ですが、これは地方ごと職場ごとによって大きく違います。例えば、○職場がなくなる不安○人権無視などが上位に来ているところもあります。

 自分たちの職場ごとの集計を参考にして、さらに組合員の意見を聞いて春闘で何を重点的に要求すべきかを考えます。

整理し説得力を

 アンケートなどで出された不満は、切実な願いから発したものであり、これを大切にするのが基本ですが、同時に必要なのは、それらを整理し、整合性があり、要求として説得力のあるものにまとめていくことです。

 客観的にみて「わがまま」としか思えないようなものでは要求とはいえません。誰が見ても、当然だと賛同してもらえるものであってこそ、交渉でも迫力をもって訴えることができます。

みんなで決め一斉に提出を

 全員の総意として要求を決定するためには、大会、中央委員会、全員集会などで決定し、内容を全組合員によく知らせるようにします。

 その際に、今年の重点要求、これだけは何があってもかちとるというものを決めておくことも大切です。

 自交総連では、春闘方針で要求提出日、回答指定日を決めています。これは、全国いっせいに闘ってこそ労働者に有利な情勢がつくれるという春闘の効果を高めるためのものですから、期日を守って提出します。

 回答指定日までに十分な回答がない場合は、必ず翌日に組合として集会などをひらき、「きちんと回答せよ」と会社に抗議をすることが必要です。「回答しなくても組合は怒らないな」と会社に思われては、なめられてしまいます。全体の統一日程に合わせて、計画を立てておきましょう。

春闘要求書の例


新加盟のなかま  (776)千葉・富士見タクシー労組

賃下げ撤回に上部組織必要

 【千葉】木更津市にある富士見タクシーで働く仲間で組織する富士見タクシー労組(岡添光男委員長、47人)は11月30日、自交総連への加盟を決めました。

 現在京成系列会社では、賃下げを強行しようとする動きがあり、系列会社が賃下げをされれば富士見タクシー労組にも大きな影響を受ける可能性があるため、賃下げを撤回させるには、上部組織が必要として今回の加盟を決議しました。