自交労働者No.761、2010年8月1日

産別の役割が問われている

自覚に立った運動の構築を

東京地連・第53回 夏季研究集会

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次年度方針などを議論した夏季研=7月13〜14日、鬼怒川ホテル三日月
 【東京】東京地連の第53回夏季研究集会は7月13、14日の両日、鬼怒川ホテル三日月で52組合191人が参加して開催されました。

 飯沼委員長は「私たちは自らの不屈の運動で規制強化の流れを作りだした。まず、このことに確信を持とう」と運動の成果を強調したうえで「実際に減・休車がはじまるのはこれから。流れを止めるわけにはいかない。そうした意味でも私たち産別の役割が問われている」として「『自分自身が自交総連である』という自覚にたった運動の構築を」と呼びかけました。

 続いて2010年春闘総括案と次年度方針の骨子を提案した鈴木書記長は「労働組合としても交通基本法の成立や道路運送法の改正も視野に入れながら、利用しやすいタクシーをめざすことが重要になる」として活発な議論を呼びかけました。

 12の分散会では、2010年春闘の到達点などが確認されたほか、次年度方針の骨子案について補強・修正が行われました。

 2日目の全体会議は、分散会報告に続いて全体討論が行われ8人が発言。「まとめ」で鈴木書記長は「30%減車という議論はあってしかるべき」と減車推進の重要性を改めて強調しました。


なくそう貧困と格差

第25回定期大会 大志もってたたかおう

全労連

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今後2年間の運動方針などを決めた第25回大会=7月21〜23日、東京・浅草ビューホテル
 全労連は7月21〜23日、東京都内で第25回定期大会をひらき、「憲法をいかし、なくそう貧困と格差、変えよう職場と地域、つくろう平和な世界」をスローガンとする今後2年間の運動方針を決めました。

 あいさつで大黒議長は、大企業やアメリカいいなりの政治を批判、格差と貧困をなくし、働くルールを確立するために大志をもってたたかおうと訴えました。

 3日間の討論で77人が発言、産別や地方の運動を報告しました。自交総連からは菊池書記次長が発言、規制強化をかちとった運動の前進とそこでの産別組織の役割を述べ、全国的な運動における全労連のナショナルセンターとしての役割強化の必要性を強調しました。

 23日、満場一致で決定された運動方針は、雇用と社会保障による「福祉国家」をめざすことなどを基本方向として、共同の前進、組織の拡大・強化をはかることにしています。

 大会では、大黒議長(自治労連)、小田川事務局長(国公労連)を再任、自交総連からは幹事に今村書記長、中山専従中執が再任されました。


D部門 特選に『仲間達』

東京・グリーンキャブ労組新宿支部

A部門、入選は『やくしん』・『ヘッドライト』

第34回機関紙コンクール結果

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厳正に審査する審査員=7月20日、自交共済事務所

 自交総連は7月20日、自交共済事務所で、第34回機関紙コンクールの審査を行い、別掲の入賞作品を決めました。審査は澤口敏夫(宮城)、梅田裕一(東京)、庭和田裕之(大阪)、菊池和彦(本部)の各氏が行いました。入賞作品は10月の第33回定期大会で、表彰、展示されます。

審査員の講評

意気込み十分感じられる

 自交総連本部書記次長・菊池和彦 今年は単組・支部機関紙の応募が昨年より7紙増えたことが喜ばしい。

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菊池さん

 新たに応募された機関紙のなかでは、『労働組合新聞』鹿児島・岩井G自教が努力賞に入った。結成から拡大、組合の体制づくりまで一歩ずつすすんでいくようすがよくわかる初々しい機関紙だ。

 他に『組合通信かわら版』福岡・ハロー福岡労組▽『鶴丸ニュース』鹿児島・鶴丸労組など比較的新しい組合の機関紙もあった。技術的には未熟な点があるが、組合員へ活動を知らせる意気込みは十分感じられた。

 歴史の古い組合が、新たに発行したり、復刊したりした機関紙では、『スクラム』埼玉・県南労組▽『支部通信』神奈川・海老名相中支部▽『信号機』福岡・はかた労組などがあった。担当者には初心者もいるようで技術的な点で入選に届かなかったが、ベテラン幹部がいる組合が初心に帰って機関紙づくりにとりくんでいるようすは、たいへんすばらしいことだと感じた。

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D部門特選『仲間達』
A部門入選『ヘッドライト』
A部門入選『やくしん』

第34回機関紙コンクール入賞作品

A部門(単組・支部機関紙、応募32点)

特 選 該当作品なし
入 選 『ヘッドライト』 大 阪・朝日自動車労組
入 選 『やくしん』  東 京・日本交通労組
佳 作 『自交総連東京個人タクシー版』 東 京・個人タクシー労組
佳 作 『ウインカー』 大 阪・関西中央旅客守口労組
佳 作 『なんぶ』 東 京・南部ハイタク共闘会議
佳 作 『グリーン労報』 東 京・グリーンキャブ労組
努力賞 『労働組合新聞』 鹿児島・岩井観光開発グループ労組

B部門(地連・地本機関紙、応募7点)

特 選 該当作品なし
入 選 『自交総連東京』 東京地連
入 選 『ハンドルおおさか』 大阪地連
努力賞 『自交総連静岡地連号外』 静岡地連
努力賞 『自交総連石川』 石川地連

C部門(ビラ・速報、応募13点)

特 選 該当作品なし
入 選 該当作品なし
佳 作 速報『あけばんニュース 号外』 東 京・日本交通労組千住支部
佳 作 ビラ『タクシー運転手のみなさんへ』 和歌山地連
努力賞 ビラ『未組織宣伝ビラ』 東京地連
努力賞 ビラ『自交総連石川』 石川地連

D部門(壁新聞・パンフ、応募4点)

特 選 壁 新 聞『仲 間 達』 東 京・グリーンキャブ労組新宿支部
入 選 壁 新 聞『壁 紙』 神奈川・芙蓉交通支部
佳 作 壁 新 聞『報 告』 東 京・日本交通労組池袋支部
努力賞 ポスター『ポスター』 東 京・グリーンキャブ労組世田谷支部


昨年から3つの組合増える

横手再建へ場内から4万2000円のカンパ

東北ブロック 第11回幹部学校

 【宮城】第11回東北ブロック幹部学校が7月13日〜14日にかけて、福島県土湯温泉向瀧旅館で開催され、秋田・山形・宮城・福島から40人が参加しました。

 主催者あいさつで本間議長は「昨年の学校から北日本自動車学院労組、福島のカネハチ労組、横手観光タクシー労組の3つの組合が増えました」と報告し、それぞれ、あいさつがありました。

 講演は、「倒産、身売り、廃業対策について」(本部・今村書記長)「仙台市のタクシー協議会の到達と減車のとりくみ」(宮城地連・石垣書記長)「機関紙活動の意義ととりくみについて」(宮城・澤口教宣部長)が行われ、参加者は、熱心に聞き入っていました。

 その後、横手観光タクシー労組からは、会社再建の闘いが報告され、自主経営にむけての場内カンパの呼びかけに、4万2000円が集まり、小原委員長に手渡されました。


自分のレベルでスキルアップ

機関紙・教宣学校に17人

大阪地連

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機関紙作成する参加者=6月27〜28日、みのたにグリーンスポーツプラザ
 【大阪】大阪地連は6月27〜28日、「2010年度機関紙・教宣学校」を、兵庫・みのたにグリーンスポーツプラザホテルで開催。17人の教宣担当者らが、自分のレベルでスキルアップに励みました。

 大阪地連の岡田委員長は開校あいさつで「この2日間でテクニックを磨いていただいて、機関紙を発行できていない単組は第1号を、発行できている単組はさらに中身を充実できるようにがんばってください」と激励しました。

 今回も上級者コースと初級者コースに分かれ、DTPソフト『パーソナル編集長』の使い方を学習しました。

 今回初めて参加した人からは、「最初はまったくわからず頭をかかえましたが、最後はある程度使えるようになったので、今後チラシを作ったりするのに良い勉強になりました」(茨木労組・平田修一氏)、「初めてソフトの使い方を習うことができたので、忘れないうちに復習して、機関紙を出せるようになりたいです」(中央交通労組・廣田倫佳氏)などの感想が寄せられました。


新加盟のなかま  (790)山口・ゴトウタクシー支部

会社再建めざし加盟

 【山口】下関市にあるゴトウタクシーではたらく仲間は7月12日、下自交ゴトウタクシー支部(山崎義博支部長、24人)を結成、自交総連に加盟しました。

 会社の経営状態に不安を感じ、会社再建をめざし、職場を守りたいという一心から今回の加盟となりました。

 過去の再建の実績を知って、地連に相談。加盟後は、決算書の提出や、再建協定の締結にむけて奮闘しています。