要求前進めざし各地で行動宣伝行動、支局交渉など展開4・14統一行動
被災地の早期復旧・復興を! くらしと雇用を守れ!――自交総連は4月14日、要求前進をめざす4月段階の行動として、全労連・国民春闘共闘委員会が提起した4・14統一行動に参加し、全国各地で、宣伝行動や、請願行動、運輸支局交渉などにとりくみました。
自交総連に期待する声多数
また、会社自体が壊滅的な被害を受ける状況の中、現状での春闘交渉はムリと判断。4月いっぱいを休戦としました。 4月14日の全国統一行動日には、組合員9人が仙台駅、市営地下鉄駅などで宣伝行動を行いました。 参加した澤口副委員長は、「地震の影響で春闘という雰囲気ではなかったが、自交総連には減車や運賃問題の解決にむけ、がんばってほしい」という声が多く聞かれましたと参加した感想を話していました。 国交省、厚労省へ個人請願
【東京】東京地連は東京春闘共闘会議、全労連・全農協労連が主催する「4・14霞ヶ関緊急要請行動」に参加し、175人の仲間が国交省、厚労省への個人請願行動、国会への請願デモにとりくみました。 国交省前での個人請願行動では、各単産からの決意表明として川崎書記次長が「被災地へのもう1つの復興支援として、直接の被害がない地域でくらす私たちによる一定の健全な消費行動が必要で、経済活動を落ち込ませないことが復興支援になる」と訴えました。その後参加者は国交省へ個人請願を行いました。 目に見える賃金の改善を 【京都】京都地連は地域協議会の参加母体である京都ハイタク共闘会議として、運輸支局と交渉を行い、森長委員長他3人が参加しました。 交渉では12月1日に行われた第5回の協議会で確認された未減車事業者へ協議会名で協力要請を行うとされていたことが実施されていない点を追及し、次回協議会までの確実な実施を再度確認しました。 また、現在の減車では営収改善は期待できず、さらなる減車が必要であり、減車はあくまで手段で、地域計画の目標は目に見える賃金の改善であることを確認しました。 乗務員に募金呼びかける
天王寺駅タクシー乗り場で待機中の乗務員に「震災支援カンパをお願いします。何度も寄付してはると思いますけど、お願いします」と呼びかけると「何回もしてるで」と言いながら、胸ポケットから千円札を出して、カンパしてくれました。 削減率の公表などを要請 【大分】大分地連では運輸支局交渉にとりくみ、運輸支局からは、須藤主席企画専門官他1人が対応し、組合側からは10人が参加しました。 「県下のタクシーの適正台数や各社ごとの削減率の公表」など6項目の要請に対して、支局側は、「今すぐ各社の削減率を公表はしないが、削減要請を強めていく」「最賃は、労働局と協調しながら遵守させたい」、「運転代行は、運輸規則上の運送事業者ではないが、説明会等で要請を行っており、今後も強めていく」、「最終的にお客様の命を守っている認可制度を守るために指導を強化する」などと回答、参加者と意見交換しました。 年収、全国平均で245万円
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九州ブロック学習会のようす=4月24日、博多パークホテル |
初日は本部の今村書記長を講師に「組織拡大と組織の在り方」について講演があり、「自立と自律と組織拡大は密接に繋がっている。組織拡大は習うものでなく、自覚するものである」と強調しました。
各地連からの報告では、減車が進まず最低賃金の問題が深刻さを増していること、白タク問題や代行運転に関する意見などさまざまな問題が報告されました。
2日目は、分科会形式で行われ、自主経営労組は「自主経営の今後の在り方」について、一般労組は震災後の経済状況と春闘の進めかたについて活発な討論がなされました。
午後からは九州運輸局に対して要請を行い、減休車を行わない事業者への対応を強化するよう求めました。
結成大会で記念撮影するキュットタクシー労組のなかま=4月3日、宮城地連内 |
キュットタクシー分会は、2009年3月、佐々木さんが、出番の際の納金問題などで宮城地連に相談したのが始まりで、2010年4月には解雇を撤回させるなどの成果をかちとっていました。
その後、佐々木さんは会社を退職しましたが、このとりくみを見ていた斎藤さんがハイタク一般に加入し、活動を継続。今年1月の会社からの賃率引き下げを契機に、組合加入者が増えたため、独立して活動することになりました。
結成後は、会社に通告し、団交の申し入れや、加入を訴えるチラシを職場で配布して奮闘しています。
津波に流され計器などが壊れた車両内部=4月12日、北上タクシー |
宮城では地連訪問前に北日本自動車学校のある多賀城市の被災状況を視察。市内は津波被害によって倒壊した建物、横転した車両が散乱し悲惨な状況となっていました。
宮城地連・本間委員長に義援金を渡す飯沼委員長=4月12日、地連事務所内 |
北上労組の仲間は支援物資を大変に喜び、直ちに配分していました。
仙台への帰路は石巻、野蒜(のびる)、松島各地域の被災状況を視察しましたが、いずれの地域も倒壊した家屋やガレキが放置されたままで言葉に表せない状況でした。
4月7日の余震でロッカーや本などが散乱した宮城地連事務所=4月8日 |
今後の対策などを話す福島地連のなかま=4月13日、福島地連事務所内 |
閖上地区、途中の6号線沿線、相馬の地域は、依然として倒壊した建物、横転した車両、陸上に乗り上げた船舶、ガレキなどが放置されたままで復興には相当の時間がかかることをうかがわせました。とくに6号線の太平洋側は家屋などが破壊・流失し地平線まで見渡せる状況が続いています。
また、福島地連執行委員会では震災とともに、原発事故によって1日の売り上げが数千円まで落ち込む日が続き、生活が成り立たなくなっていることが報告されています。
宮城・福島両地連とも各地方からの義援金、支援物資に大変感謝していました。
津波の被害で建物が壊れガレキが散乱している市内=4月13日、福島・相馬市 | 陸地に打ち上げられた漁船=4月13日、宮城・名取市閖上地区 |
【機関紙】部門=A単組機関紙、B地連機関紙、Cビラ・速報、D壁新聞、パンフなど▽対象=今年1月〜6月に発行したもの、機関紙は連続3回以上▽応募=応募用紙に必要事項を記入して添付▽注意=日常的な発行、本部への送付状況も審査の対象です。応募作品以外にも、ぜひ普段から送ってください。
【写真】部門=組合運動の部、一般の部▽対象=組合員が一昨年7月以降に撮影したもの▽応募=下の応募用紙と別紙に写真説明を記入して添付。
【共通】締切=6月末日▽審査=7月中▽発表=本紙9月1日付▽賞品=各部門ごとに、特選3万円、入選2万円、佳作1万円、努力賞5000円。