今こそ大企業のため込み利益を復興へ全国で自交総連のなかまが奮闘第82回メーデー
働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう――第82回メーデーが5月1日、全国各地でひらかれ、東京・代々木公園で開催された中央メーデーには、2万1000人が参加しました。
減車などを訴えデモ行進
会場では、主催者を代表して全労連の大黒議長が「復旧・復興と今後の日本社会のあり方が問われている。とくに復興財源について、新たな国民負担に頼るのではなく、大企業のため込んだ巨額の内部留保を復興のために使えと国民世論を大きくしていくことが重要だ」と呼びかけました。 集会後東京地連の仲間は、恵比寿コースの3qを減車などを訴えるシュプレヒコールを行いながらデモ行進しました。 会場全員で被災地に黙とう
蒔田公園の中央会場には強風の中、3000人が集まり、冒頭に震災被害に黙とうし、水谷正人実行委員長があいさつ、会場カンパも行われました。 神奈川地本では中央集会に3才〜68才まで39人が参加して、集会後は桜木町までデモ行進しました。 横須賀ヴェルニー公園の集会には、10人が参加。「震災復興には、私達が運動を活性化することだ!」と小野寺栄副議長(メトロ支部長)が交運を代表してあいさつしました。また、川崎富士見公園にも、飛鳥川崎支部を中心に15人が参加しました。 社会変革のため闘争前進を
主催者あいさつで川辺実行委員長は、「財界・大企業の思うままにされている政治のあり方を大きく転換させることが強く求められる。たたかう労働組合と民主勢力が復興支援を集中するとともに、社会変革のための闘争を前進させよう」と呼びかけました。 被災者の訴えに聞き入る
今年のメーデーでは東日本大震災の問題を中心にとりくみ、毎年恒例のデコレーション・プラカードコンテストの賞金を義援金にあて、さらに街頭や会場でも義援金カンパを訴えました。 震災の被害を受け、福岡の実家に身を寄せた主婦の訴えには、組合員の多くが聞き入り、原発の危険性やマスコミ報道の誤りを実感していました。 集会終了後、全員で天神中央公園までデモ行進しました。 5月中の春闘決着を6月7日に政策研究集会開催第2回中闘
2011年春闘の状況は、3月11日に発生した東日本大震災の影響で、全国的に営業収入の落ち込みが激しいなかでも、東京で期間限定ながらも足切り1乗務2万円引下げや最低歩率引上げ、また、昨年実績プラスαの生産協力金を獲得。埼玉でも足切り減額実現などの回答を引き出し追い上げに全力をあげています。 闘争委員会ではこうした状況をふまえ、地連(本)は、ストライキを含む統一行動の独自設定と団体交渉の促進で5月中の春闘決着をはかる▽減車闘争の継続、強化では4月13日付の国交省通達の厳格適用にもとづき、減車に非協力的事業者への対策強化や最賃法違反の地域的一掃にむけたとりくみを強化する▽全国的な営収低下に対応し、緊急的に足切り引下げや最低歩率の引上げ要求を行うなど生活確保をはかるとりくみを強化する▽また、タクシー運転免許実現をめざす政策研究集会を6月7日、全労連会館で開催することを確認しました。 減車にむけ局として対応せよ運輸局 「36事業者にヒアリング実施」九州ブロック
組合側は瀬戸山実義議長をはじめ30人が参加。運輸局側は中下真一旅客二課長ら6人が対応しました。 要請のなかで特定事業計画の未提出事業者や減休車をしない事業者、不十分な事業者に対して局としての対応を質問すると、局側からは、とりわけ管内において福岡交通圏で36事業者に対してヒアリングを実施し、その後25台の減休車申請が行われたことが報告されました。 また参加者からの質問では、「会社が34万円の運収を上げない乗務員を解雇すると言っているが、ノルマの強要になり、道路運送法に違反するのではないか。監督庁としてしかるべき対応をしていただきたい」と質問すると、「当局として規定に基づき、必要であれば対応を行う」との回答がありました。 その他、地方においては運転代行の規制について意見が出されました。
神奈川・飛鳥交通横浜支部 残業禁止は組合活動への報復賃金差額の支払いなど命じる神奈川県労委
飛鳥交通井土ヶ谷営業所(従業員262人)では、賃下げ提案を自交総連労組が拒否していたところ、会社は08年末に賃金協定の破棄を通告、09年3月から賃下げを強行してきました。対抗して自交総連では組合員93人が過去の残業代未払い分1・2億円の支払いを求める訴訟を10年1月に提起しました。 会社は10年8月から組合員全員の残業を一切禁止、メーターチップを改変して、定時を過ぎるとメーター操作ができないようにし、組合を脱退すれば残業を認めるという攻撃をかけてきました。このため組合員は120人から60人へと半減を余儀なくされました。 命令は、残業禁止は組合の正当な行為に対する報復であり、脱退工作であると会社の行為を厳しく糾弾、不当労働行為を明確に認定し、残業禁止の中止、賃金減額分の支払い、謝罪文の掲示を命じています。 地震と津波の傷跡に言葉が出ず宮城・福島両地連を激励山形地連
連日、メディア等で宮城、福島の被災地や福島原発の状況について報道されていますが、あの震災から1か月が過ぎても被災地の状況、住民の避難生活に進展は見られませんでした。 組合員の中には、営業車に乗ったまま命を落とし、震災後に発見されたかた、子どもさんを亡くしたかた、今日現在も奥さんが行方不明のかたもいます。「地震と大津波の傷跡」を目の前にして、何も言葉が出ませんでした。 今後、東北ブロックの仲間はこれを機に、より一層団結してがんばりますので、全国の組合員のみなさまの暖かいご支援をよろしくお願いします。 市長から再興への依頼会社再建へむけ協議宮城・北上タクシー労組
北上タクシーでは、東日本大震災により人的被害こそ免れたものの、所有台数24台中22台が津波にのまれ、社屋の1階は浸水し、会社存続が困難な状況におかれ、会社廃業、全員解雇の問題が勃発していました。 これまで、宮城地連では、当該労組とともに、会社と団体交渉を持ち、労使が協力して再建させる方向で話し合いを行ってきましたが、会社は車両を揃えることが困難にあることを理由に、なかなか再建に向けて踏み出そうとしていませんでした。 しかし、今回の市長からの依頼をうけて、現在再建にむけて協議が行われています。 また、北上タクシー労組からの営業車両提供のお願いを受けて、鹿児島地連から、小型タクシーを送るための準備も進められています。 力作お待ちしています応募受付中機関紙コンクール写真コンテスト 第35回機関紙コンクールと写真コンテストの募集をはじめます。みなさんの力作をお待ちしています。 【機関紙】部門=A単組機関紙、B地連機関紙、Cビラ・速報、D壁新聞、パンフなど▽対象=今年1月〜6月に発行したもの、機関紙は連続3回以上▽応募=応募用紙に必要事項を記入して添付▽注意=日常的な発行、本部への送付状況も審査の対象です。応募作品以外にも、ぜひ普段から送ってください。 【写真】部門=組合運動の部、一般の部▽対象=組合員が一昨年7月以降に撮影したもの▽応募=下の応募用紙と別紙に写真説明を記入して添付。 【共通】締切=6月末日▽審査=7月中▽発表=本紙9月1日付▽賞品=各部門ごとに、特選3万円、入選2万円、佳作1万円、努力賞5000円。
【東京】品川区にある睦交通で働くなかまは4月15日、睦交通労働組合(鈴木宣明委員長、10人)を結成、自交総連に加盟しました。 職場では、厳しい労務管理のもと、昨年から50人以上の乗務員が退職させられるなどの状況に陥り、南部ブロックや東京地連に個別に相談し、対応していましたが、この状況を改善するには、組合が必要として当該が強い意志を持ち、今回の結成となりました。 |