仲間を増やし組織拡大に大きく羽ばたく年に
若い仲間が多く働く活気ある職場へ
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樋口さん |
北海道・長栄交通労組 樋口達也 昨年10月、23人の仲間と共に自交総連に仲間入りさせて頂き、会社の強行策を撤回させるなどの成果を上げることができました。これまでにない運動と学習に励んでおり、連帯の広さや組織拡大の重要性を日々実感する毎日です。
地連の中で20歳代は私一人です。同年代の仲間が多く働く活気のある職場、若いドライバーが安心して働ける業界にしなければなりません。改正タクシー新法をその絶好のチャンスとして活用し、14春闘と共に柱に据えてたたかいます。さらなる大幅減車をめざし、地連や全国の仲間と共に奮闘する決意です。
多方面の運動がつながり深めている
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永見さん |
東京・上北沢自動車学校労組 永見鏡美 3年前の大震災以後、労働組合運動と市民運動が重なる部分が多くなりました。さらに、昨年末の「秘密保護法」の強行で、それまで多方面に分かれていた運動がつながりを深めるようになり、労働組合を広くアピールするに値する状況にあると思います。
今の日本で「人間らしく」生きるためには、労働組合はなくてはならないものです。今年が正念場です。
業界に魅力もたせる政策転換が必要
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中座さん |
神奈川・京急交通労組 中座恵太 今現在、景気回復が実感できず売上がよろしくない状況で、会社は賃金体系を変えたいなど、事実上の賃下げ要望を出しています。今こそ労働組合の必要性、組織拡大、業界向上のための政策を求める時が来たのです。
労働者の生活向上のため、組合員がひとつになり、仲間を増やしてタクシー業界に魅力を持たせる政策転換が必要です。全員で立ち上がり、団結してがんばりましょう。
主張しなければ権利は行使できない
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冨中さん |
宮城・仙都タクシー労組 冨中有 労働者を守るために数々の法律がありますが、権利を行使するのも放棄するのも本人の自由意思に任されます。そして、黙っていればそれは放棄したものと見なされます。したがって、労働者は常に主張していなければみずから権利を行使することはできないのです。そして、団結しなければ資本家に対抗することはできません。
労働組合が存在する理由は単純明快です。バランスのとれた社会であるために必要な機能なのです。
道交法闘争を重点に組織拡大めざす
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青木さん |
東京・個人タクシー労組 青木輝久 東個労では、道交法闘争を重点にとりくんでおり、現場検証や運転免許取消事案聴聞会に臨み、成果を上げてきました。今年も「明日は我が身」の観点で最重点課題としてとりくみます。
組織拡大では、今年度拡大目標350人の確立にむけ、ガススタンドでの対話や相談を行うとともに、地連や各ブロックの協力のもと、個人タクシー試験会場での宣伝行動を重点的にとりくみます。
昨年、改正特定地域特措法が成立しましたが、今後、消費税増税にともなう運賃転嫁にどう対処していくか、組合員と十分に討議を行いながら奮闘していきます。
いつまでも働いていける会社作りを
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古賀さん |
福岡・甘木観光労組 古賀文紀 昨年2月に路線バス事業部の運転士12人で結成。貸切バス事業部、タクシー事業部にも呼びかけ、現在、全従業員77人の過半数を組織するまでになりました。私が組合に入ったきっかけは「この会社はもったいない。やり方を変えればみんなが良くなる会社になるはずだ」と思ったからです。今年は増税で生活も厳しくなると思います。組合一丸となって全力で賃上げにとりくみ、いつまでも働ける会社作りをやっていきたいです。
一日も早く自交労働者の生活向上を
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久村さん |
大阪・未来都労組八尾支部 久村英生 大阪のタクシーは、需要の減少もあり、賃率引下げや、乗務員への経費負担押し付けなどの話が毎日のように聞かれます。また、改正タクシー新法について、下限割れ運賃で営業している一部の業者は、「運賃値上げ命令が出れば裁判を起こす」と話しているそうです。安心・安全を置き去りにした経営、公共交通の意味を無視したタクシーブラック企業といえます。
公共交通にふさわしい労働条件をかちとるため、執行部及び組合員全員で連携を組み、組織拡大を行っていくことを第一の目標とし、一日も早く自交労働者の生活が向上することをめざします。
世界に誇れるタクシーへ
組合運動の存在意義かけた闘い
中央執行委員長 城 政利
新年明けまして、おめでとうございます。
改正タクシー特定地域特措法が成立しました。規制緩和路線を推進する自民党政権で成立、2階建ての法律と国会審議の中でも答弁しているように不安は残り、特定地域の指定が鍵となることから、供給過剰の指針が法律ごとに変化することがあってはなりません。しかし、この改正法によって、下限割れ運賃の解消、独占禁止法との関係、事業者間の公平性の課題など諸問題が解決され、労働者の労働条件改善が果たされることを期待します。その実効性を高めるためにも、特定地域に指定されるか否かを問わず、事業者自身が附帯決議の内容も含め積極的に遂行することが求められます。公共交通にふさわしい労働条件を確立し、世界に誇れるタクシーとするためにも社会的責任が求められます。
他方、秘密保護法の強行採決に象徴される安倍政権のあらゆる分野で「数の暴走」に対して矛盾と怒りが拡がっています。特に消費税増税は、自交労働者にとって賃金の大幅な低下、生活破綻をまねき、事業の存続さえも危うくします。
日本の将来を左右する分かれ道で日本の労働組合運動の存在意義と歴史をかけた闘いが、わたしたち自交労働運動にも求められています。
改正法や春闘方針案を討議
31日に全国いっせい宣伝
第1回中執
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春闘方針案などを討議した第1回中執=12月12日、東京・入谷区民館 |
自交総連は12月11〜12日、台東区入谷区民館で第1回中央執行委員会をひらき、改正タクシー特定地域特措法への対応、春闘方針案などを討議しました。
改正法については、国会での審議、附帯決議などもふまえ、法の実効性は、どこが新特定地域に指定されるのかに大きく左右されることなどを分析、具体的な施行通達を作成する国交省に対して、適切な基準とするよう緊急に要請をすることを決め、18日に実施しました。
春闘方針案では、『職場・地域に依拠し、許すな「合理化」、賃上げの獲得」をスローガンに、職場から要求を議論し提出、組織拡大と一体にしてたたかうことを提起、要求提出3月7日まで、回答指定日20日までとしています。具体的な統一行動では、▽1月31日=実効ある規制強化を求める全国いっせい宣伝▽3月6日=中央行動(霞が関)▽3月13日=賃金底上げと権利確保、地域いっせい行動などを予定しています。
今年こそ勝利の年に
決意新たに奮闘
長期争議組合
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昨年の第36回定期大会で紹介される長期争議組合の仲間=10月16日、東京・全労連会館 |
自交総連の争議組合は昨年の定期大会時の調査で8地方13組合19件を数え、解雇者は30人になります。多くが労働組合の活動をしたがゆえに会社から不当な攻撃を受けたもので、正義を守るためには負けられません。全国からの支援が求められています。
◇
今年こそ勝利をめざし、富士急石川タクシー富士宮労組の諏訪部みゆき執行委員長は次のように決意を語っています。
労働者の先頭に立つ気持ち
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諏訪部さん |
富士急グループの石川タクシー富士宮が行った、会社解散・全員解雇で、解雇無効と職場復帰を求める裁判を原告12人で現在も継続中です。
昨年9月25日の静岡地方裁判所沼津支部での判決は、「配慮に欠ける面があったが…」の言い回しで要求を棄却する不当判決でした。予告もなく夜中に営業車を運び去り、その日の朝に解散・解雇を電話で伝える行為、そのほか会社が行ったすべての行為を「配慮が欠ける」の一言で済ます裁判所の判決はひどいとしか言いようがありません。
判決は、本件の実質から目を背き、使用者の解雇の自由を全面的に容認したものです。これを許したら、企業は赤字を理由に、補償なく、不意打ちに、組合つぶしの解散解雇ができることになってしまいます。
私たちは、自交総連としての誇りを持ち、労働者の働く権利を守るため、全国の労働者の先頭に立つ気持ちで、一致団結し勝利するまで全力でがんばる決意です。
東京高等裁判所での控訴審は2月6日 (木)11時30分から行われることになりました。皆様のご支援、ご協力のお願いと合わせて、裁判傍聴のご協力をよろしくお願い申し上げます。
自交総連の長期争議組合(2013年9月現在) |
宮 城 |
・バスユニオン |
地 裁 |
未払金請求他 |
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・グリーン仙台 |
仮処分 |
不当解雇 |
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・ 〃 |
労働審判 |
不当処分 |
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・ 〃 |
労働審判 |
損害賠償請求 |
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・ハイタク一般 |
労働審判 |
差別取扱い他 |
茨 城 |
・関鉄タクシー |
県労委 |
不当解雇2人 |
埼 玉 |
・指扇交通労組 |
高 裁 |
不当解雇 |
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・入間川タク労組 |
仮処分 |
全員解雇11人 |
神奈川 |
・三共自校支部 |
行訴高裁 |
賃金差別他 |
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・ 〃 |
地 裁 |
一方的賃下げ |
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・ 〃 |
中労委 |
賃金差別他 |
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・ 〃 |
県労委 |
賃金差別 |
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・辻堂交通支部 |
高 裁 |
◎未払賃金請求 |
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・ジャパン支部 |
地 裁 |
損害賠償請求 |
静 岡 |
・石川タク富士宮 |
地 裁 |
全員解雇13人 |
三 重 |
・石川タク富士宮 |
高 裁 |
未払賃金請求 |
広 島 |
・グリーン分会 |
県労委 |
◎不当解雇 |
鹿児島 |
・山元交通労組 |
地 裁 |
不当解雇 |
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◎=既解決 |
討論で多くの建設的な意見
なら第35回大会
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なら合同労組第35回定期大会=12月15日、奈良市内 |
【なら】なら合同労組は12月15日、第35回定期大会を開催し、20人が参加しました。
運動の総括では、2労組が新たに加盟したことや、各単組の組織内でも拡大が進んでいることなどが報告されました。新年度運動方針は、本部中央委員会で決まる春闘方針を具体化すること、組織拡大に重点を置いてとりくむことを確認しました。質疑・討論では、多くの建設的な意見が出され、提案された議題は満場一致で採択されました。
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