減車や労働条件改善訴える
全国で自交総連の仲間が参加
第85回メーデー
働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう――5月1日、各地でメーデーの集会・デモが行われ自交総連の仲間も各地で奮闘しました。
大企業優先の雇用改革反対
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中央メーデー(東京) |
【東京】代々木公園で開催された中央メーデーには、2万7000人が参加、東京地連から720人が参加しました。
集会では、主催者を代表して全労連の大黒作治議長があいさつし、「安倍政権が進めようとしている雇用改革は、働く人の権利を侵害して大企業に儲けさせるものだ」と批判しました。
集会後、参加者は賃上げや労働法制改悪反対を訴えながら都内をデモ行進しました。
人文字で「いいね!9条」
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「いいね!9条」の人文字(北海道) |
【北海道】札幌中島公園で行われた集会には5千人が参加、地連からも多くの仲間が参加しました。
開会直前には「いいね!9条」の人文字が完成。メインステージは中央に設けられ、まるでライブ会場のような雰囲気でした。安倍政権の暴走政治に対し、果敢に立ち向かう決意が会場いっぱいにみなぎりました。
原発事故の早期解決を訴え
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福島メーデー |
【福島】福島市の街なか広場で開かれた福島中央メーデーに地連から24人が参加しました。
デモ行進では、雇用の安定や福島第一原発事故による汚染の早期除染、賠償、原発ゼロなどを訴えながら歩きました。
明番でも元気に声上げ行進
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神奈川メーデー |
【神奈川】神奈川のメーデーは県内各地で開催され、横浜公園で開かれた集会には、横浜ブロックから25人が参加。明番の仲間も多く、眠そうな目をこすっていましたが、安倍暴走政治に大きな反対の声を上げ盛り上げました。
独裁・暴走政治を許さない
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大阪メーデー |
【大阪】大阪メーデーは16会場で開かれ、大阪市北区で開かれた中央集会には6千人が参加、地連から100人が参加しました。
集会で大阪労連の川辺議長は、「来春の一斉地方選挙、来秋の大阪府知事選挙、大阪市長選挙では独裁・暴走政治を許さない≠ニいう一点で総力をあげてたたかいぬこう」と呼びかけました。
減車や運賃改定の意義訴え
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京都メーデー |
【京都】京都地連は、全京都ハイタクメーデー実行委員会として、中立組合、OB、個人タクシーの仲間とともに約100人で参加しました。
集会の後のデモ行進では、運賃改定の意義やタクシーの現状を訴えたり、「多すぎるタクシー減らそう!運賃競争やめよう!タクシーの安心・安全を守ろう!」と沿道の市民に呼びかけました。
メーデーの日に新組合誕生
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福岡メーデー |
【福岡】福岡地連は県内各地域で開催されたメーデーに55人が参加しました。
また、この日は、自交総連春吉タクシー労働組合が結成された日でもあり、終了後の懇親会では、各単組からエールを送られるなど記念すべきメーデーとなりました。
春闘最終決着にむけ対策
増税の影響予断許さない
第2回中闘
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春闘最終決着にむけ対策を決定した中闘=5月7日、東京・自交共済事務所 |
自交総連は5月7日、自交共済事務所で第2回中央闘争委員会(第4回常執)をひらき、春闘の最終決着にむけた対策を決めました。
春闘状況は、解決が徐々に増えてきていますが、まだ多数の組合が闘争中で、「合理化」提案もあります。一方で労働者不足を背景に賃金改善をかちとった報告もされました。消費税引き上げでは、4月半ば以降に影響が出始めているという報告があり、今後に予断を許しません。
今後の対策は、(1)個別対策を重視し、3つの解決基準をふまえて、5月中最終決着をめざす、(2)労働者派遣法改悪反対、最賃引き上げなど雇用と暮らしを守る運動を強化する、(3)拡大月間(〜5月)の中で、自交総連への加盟呼びかけを積極的に行い、組織的前進をめざす――ことを確認しました。
また、6月6日に東京で全国バス労働者交流会をひらき、国交省交渉と合わせ、政策、組織拡大などの経験交流をすることを決めました。
組合がなく労働者の権利さえ知らない
地方には情報が不足
労働組合の存在意義を再認識
全国縦断宣伝 関東ブロック
自交総連は、3〜5月の期間で「ブロック別未組織宣伝全国縦断行動」を実施しています。4月16日、関西ブロックでの宣伝を終えた宣伝カーは、静岡県浜松駅にて関西・関東両ブロック合同の宣伝の後、関東ブロックへ引き継がれました。
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乗務員から話を聞く関東・関西の仲間=4月16日、静岡・浜松駅 |
関東・東海ブロックでの宣伝行動の第一波は4月16〜22日、静岡、神奈川、山梨を中心とした地域で行われました。訪れた各県の地連の仲間が宣伝場所にかけつけ、自交総連の活動やタクシー情勢を報告しました。
今期から関東ブロック協議会の役員になった富松幹事(神奈川)、氏原幹事(静岡)が宣伝カーに乗り、慣れないながらも労働組合の重要性を訴え、「タクシー運転者の生活の安定を求めるため自交総連に結集しましょう」と呼びかけました。
さまざまな職場の悩み聞く
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東京地連・川崎書記長の訴え=4月21日、横浜駅 |
対話した乗務員からは、さまざまな職場の問題を聞くことができ、労働組合の存在意義を高めることの重要性を再認識しました。
情報が全く入ってこないという不安の声が多く、道路運送法やタクシー特定地域特措法の改正がタクシー労働者にどのような影響を及ぼすかなどを説明すると、真剣に聞いていました。また、労働組合がほとんどない地域では、労働者にどのような権利が与えられているのかさえわかっていないという状況がありました。
そのほか、「労働者だけでなく、お客さんも高齢化が進んでいて、この先利用者が減ることが心配」「自交総連にがんばってほしい」という激励の声をいただくこともできました。
この後は、東京、埼玉、群馬、茨城など北関東で宣伝行動を行う予定です。
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京都地連・石原書記長の訴え=4月16日、静岡・浜松駅 |
自交総連への結集を呼びかける神奈川の仲間=4月21日、神奈川・海老名駅 |
既存組合に不満の声
宮城地連
未組織バス労働者に宣伝
【宮城】宮城地連は4月26〜27日、10人が参加して仙台駅周辺でバス労働者に対しての宣伝行動を実施しました。
両日とも、県内で大きなイベントがあっため、駅周辺に観光バスが集中していました。宣伝行動の反応も非常に良く、すべての労働者にビラを受け取ってもらうことができました。
地連では、3月3日に発生した北陸道高速バス事故を受け、運輸局への要請やマスコミを通じた訴えを行ってきました。今回の宣伝行動はこうしたとりくみを知らせるとともに、自交総連への結集を呼びかけるためのものです。事故を起こした宮城交通の労働者とも対話をしましたが、「うちの労働組合は事故起後、何もしていない」と不満の声も聞かれました。
他組合の労働者と対話
執行部と組合員の間で不一致
長崎地連
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給油中の乗務員と対話する長崎の仲間=4月24日、長崎市内 |
【長崎】長崎地連は4月24日、市内のガススタンドにて組織拡大宣伝を行いました。このガススタンドは、春闘終盤の時期に長崎地域の賃金相場を決定する全自交系のタクシー会社が給油しています。
乗務員と会話をしてみると、組合員と執行部との間に要求の不一致があるようでした。どこの組合でも高齢化が進んでおり、組合員が有給休暇取得に関する要求などを訴えているのに対し、執行部はあくまでもアベノミクス効果によるベースアップを要求しているということでした。
また、個人タクシーの乗務員は、長崎の個人タクシー組合は最低でも月2回は休むことが決まっているという事を教えてくれました。
そのほか、「タクシー特措法の準特定地域はいつになったら特定地域に格上げ指定されるのか」という質問もありました。
東京・上北沢自校労組
粘り強い交渉で賃上げ7100円
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臨時大会で発言する上北沢自校の仲間=2月23日、都内 |
【東京】上北沢自動車学校労働組合は、今春闘で、賃上げ7100円(定昇込み)、嘱託者の時給1乗車当り50円アップという成果をあげました。
同労組は、春闘にむけた臨時大会で、消費税増税分の生計費増額とした昇給獲得を確認し奮闘。会社は、「生計費をすべて消費税対象物に充てるわけではない」と不誠実な回答に終始していましたが、組合は「教習生は実技の予約が3週間先になるなど、経営状況は悪くない。生活がどれだけ大変か理解していない」として、残業ストライキを背景にねばり強く団体交渉に臨みました。
組合は「今後を考えれば、ストライキはあくまで最後の手段」と総括しています。
解釈改憲許さない
集会・パレードに3700人
5・3憲法集会
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会場が満席のため屋外特設モニターに集まる参加者=5月3日、東京・日比谷公会堂外 |
5月3日の憲法記念日に東京・日比谷公会堂で憲法集会&銀座パレードが行われ、3700人が参加しました。
安倍首相が憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を可能にしようとする動きを強めているなか、危機感を持った多くの人が集まり、会場に入りきれない参加者は公園内の大型ビジョンの中継に耳を傾けました。
憲法学者の青井未帆学習院大教授は、国を縛って戦争をさせなかった憲法9条の意義を語り、立憲主義に反する解釈改憲の危険性を解説しました。日本共産党志位委員長、社民党吉田党首らと17のテーマで市民がスピーチを行いました。
集会後の銀座パレードでは、沿道の人にも参加を呼びかけ、憲法を守れと訴えました。
核兵器のない平和な世界を
国民平和大行進が出発
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組合旗を持ってデモ行進する東京の仲間=5月7日、都内 |
【東京】「2014年国民平和大行進」が今年も各地でスタートしました。東京〜広島コースの行進は5月6日、夢の島・第5福竜丸展示館前から出発しました。
東京地連からも40人が参加し、核兵器の全面禁止や大震災の被災者支援、自然エネルギーへの転換を沿道を行き交う人々に呼びかけながら歩きました。
平和行進は、7日に神奈川へ引継がれ、8月の広島到着まで思いをつなげていきます。
三重・名鉄四日市ユニオン
未払い割増賃金訴訟で和解
闘いを総括し今後に生かす
【三重】名鉄四日市タクシーユニオンの未払賃金請求事件が3月24日、名古屋高裁で和解成立しました。
同社の所定休憩時間は3時間ですが、ノルマの高さから休憩時間でも働かざるを得ないのが実態でした。組合結成後、実労働時間通りの残業代を要求していましたが、団交拒否が続いたため提訴。13年4月に地裁で勝利判決をかちとり、会社側が控訴していました。
控訴審では、和解席が数回にわたって設けられましたが、組合側が1審判決の水準(付加金プラス遅延損害金)の維持を主張したのに対し、会社側が反発し和解は決裂していました。
しかし、今年3月10日に突然、会社側から和解の打診があり、1審判決の水準維持を飲むとのことだったので、応じることになりました。
事件を担当した福井悦子弁護士(名古屋第一法律事務所)は、「長かった闘いが終わりました。これを今後にどう生かしていくか、総括するつもりです」と話しました。 |