富士急本社前に100人
静岡・石川タクシー富士宮労組
横断幕やのぼりを持って沿道に並ぶ支援の仲間=11月5日、山梨県富士吉田市・富士急本社前 |
要請書を手渡す諏訪部委員長 |
石川タクシー富士宮労組の争議解決を訴える抗議要請行動が11月5日、山梨県富士吉田市にある富士急本社前で実施されました。
会社解散・全員解雇事件で係争中の石川タクシー富士宮労組・諏訪部委員長は「組合つぶしの偽装解散は、社会的に見ても許されない。富士急ブランドを信じて入社したが、倫理のなさに情けない。富士急はコンプライアンスを守れないブラック企業だ。1日も早い争議解決を要請する」と訴えました。
行動には関東ブロックから約100人がかけつけ、横断幕やのぼりを持った仲間が沿道に立ち並び、「富士急は社会的責任を果たせ」とシュプレヒコールを叫びました。
会社側は、はじめは門を閉ざしたままでしたが、再度シュプレヒコールを叫ぶと、門を開け要請書を受けとりました。
東京地連が「初乗り短縮」に反対声明
安心・安全が破壊される
10月22日の東京地連中央委員会で確認 |
東京地連は10月22日、東京のタクシー業界内で議論されている「初乗り短縮運賃」導入に対し、反対する声明を出しました。
(声明) 「初乗り短縮」導入などタクシー運賃の多重化に反対する
2014年10月22日 自交総連東京地連中央委員会
- 私たち自交総連東京地連は、運動の目標として「安心・安全なタクシーの確立」を掲げている。そしてそれを担保するためには実際にハンドルを握る運転者の劣悪な労働条件を改善しなければならないと考えている。
その立場から、今般の一部事業者にみられる初乗り短縮運賃導入のうごきについては、タクシーの安心と安全を破壊し、地域の公共交通機関としての使命を放棄することにつながるものであると位置づけ、これに断固として反対する。 - 私たちは、社会において行われるすべての商行為について、公共の福祉に反して利潤の追求を優先させるようなことがあってはならないと考える。公共の福祉とは究極の利用者利便のことであり、タクシー産業においては安心・安全に勝る利用者利便は存在しない。
- 「初乗り短縮運賃を導入すれば需要が拡大する」と一部で喧伝されているが、1997年に導入された「340円タクシー」は消滅した。制度として残らなかったということが失敗を証明している。この教訓をまったく無視し、同じ轍を踏もうとする姿勢は到底、容認できない。
- 改正タクシー特定地域特措法(2014年1月27日施行)も、運転者の労働条件改善及び安心・安全輸送の確保、事業の健全化を目的としており、同法に照らしても初乗り短縮運賃の導入は暴挙と言わざるを得ない。初乗り短縮運賃を導入すれば事業経営を圧迫し、それが労働条件のさらなる悪化につながる恐れがある。
また、利用者にとっても、運賃が多重化することは、流し営業中心の首都圏においては混乱を招くだけであり、利便性の向上にはつながらない。運賃については、むしろ、同一地域・同一運賃をこそ実現すべきである。 - 事業者は、初乗り短縮運賃のリスクに関する慎重な検討もなく、失敗した場合の責任を誰がとるのかといった議論もないまま安易なダンピングに走るべきではない。失敗すればタクシー産業は崩壊する。小手先の方法論に拠らず、この間の減・休車の取り組みなどに代表される適正な需給バランスの追求をより徹底し、改正タクシー特定地域特措法の本来の目的である労働条件の改善によって事業の健全化と魅力ある産業の構築をめざすべきである。
- 自交総連東京地連は、以上の理由から初乗り短縮運賃の導入に反対する。
以 上
組織拡大で相互援助・協力
新役員体制などを決定
関東ブロック総会
次年度運動方針などを決定した関東ブロック総会=11月9日、熱海市・トーカ熱海 |
【東京】関東ブロック協議会は11月9〜10日、第36回総会を開催し、4地方(東京、神奈川、埼玉、静岡)から15人が出席しました。
2013年度運動総括では、石川タクシー富士宮労組の裁判闘争の経過や、自交総連が3〜5月の期間で行った「ブロック別未組織宣伝全国縦断行動」の関東ブロックでのとりくみ内容について報告がありました。次年度の運動方針では、国民的諸課題への積極的な対応やブロック内少数地連に対する組織の強化・拡大における相互援助・協力の体制強化をはかることなどを決めました。
次年度の役員は、議長に吉田貴一(埼玉)、副議長に木下哲(神奈川)、市村直之(静岡)、事務局長に早川広之(東京)各氏、その他幹事が選出されました。
各地の奮闘で組織全体を押し上げよう
運転者の社会的評価上げる
京都第66回大会
京都地連第66回定期大会 =10月7日、京都教育文化センター |
【京都】京都地連は10月7日、第66回定期大会を開催しました。
大会では、運賃改定の実施や、1社を残して公定幅内に運賃が収れんされたことを成果として確認。今後の課題では、深夜2割増廃止と遠距離割引の根絶、減車推進、運転者の社会的評価を上げ、タクシーを若者にも魅力ある職業とすること、そのために運転免許構想と結合することなどを決定しました。
委員長=石原敏雄▽副委員長=福田徹、森長達也
日常活動を通して組織拡大
埼玉第43回大会
埼玉地連第43回定期大会 =10月9日、さいたま市産業振興会館 |
【埼玉】埼玉地連は10月9日に定期大会を開きました。自交総連全体の組合員が減少している中、埼玉は現状維持、職場数では拡大していることから、吉田委員長は「日常活動を通して組織拡大し、全体の数を押し上げよう」と訴えました。活動報告では、去年組織された単組から、月2回のペースで350以上の駅で宣伝したなどの報告がありました。
委員長=吉田貴一▽副委員長=小倉清充、石野正英(新)▽書記長=山本唯志(新)
年度内の争議解決をめざす
静岡第37回大会
静岡地連第37回定期大会 =10月13日、浜松・西塚区画整理記念館 |
【静岡】静岡地連は10月13日、第37回定期大会を開催しました。
市村書記長は活動報告で「労働環境が悪化し司法までもが労働者をないがしろにしている」と述べました。運動方針は、石川タクシー富士宮労組の最高裁での闘いを全力支援し年度内の解決をめざすことなどを採択、氏原新委員長が11月5日の富士急抗議行動への結集を呼びかけました。
委員長=氏原正行(新)▽副委員長=太田則之▽書記長=市村直之
幹部学校や宣伝を強化する
北海道第55回大会
北海道地連第55回定期大会 =10月20日、函館・湯の川観光ホテル祥苑 |
【北海道】北海道地連は10月19〜20日、第55回定期大会を開催しました。大会には本部の今村書記長が出席し、「組織拡大と幹部活動家の育成」について講義を行い、新たな学習の場ともなりました。その後、スローガン「職場の危機突破を」を柱に活発な討論が行われました。定期的な幹部学校の開催や宣伝行動のとりくみを強化するとした議案などが全会一致で承認され、ひきつづき組織拡大をめざす決意を確認しました。
OBが顧問となってオルグ
高知第33回大会
【高知】高知地連は10月28日、第33回定期大会をひらきました。
高知では、タクシー労働者の平均年齢が61歳超と高齢化がすすむなか、県内のタクシー労組が少なくなっています。大会では、タクシーのOB組合員を顧問としてオルグ活動をしてもらい県内での組織再建を進めるとともに、今年新たに加盟したトラック(引っ越し)の職場でも組織を拡大していくことを決めました。
委員長=樫原正彦▽書記長=横田春吉
つきたて餅で被災者を激励
続けてくれることがありがたい
餅や豚汁を配布する仲間=10月19日、仙台市若林区・荒井小学校仮設住宅 |
10月19日、東京・南部ハイタク共闘会議主催、宮城地連共催の激励もちつき大会が、仙台市若林区の仮設住宅で開催されました。
この催しは今年で4回目、宮城地連が事前チラシを配布し、多くの人が集まりました。被災者の人たちは、あんこや納豆、きな粉やずんだなどをからめた餅や、豚汁に舌鼓を打ちながら「ありがたいね」「つきたての餅はやっぱりおいしい」などと楽しいひと時を過ごしました。
町内会自治会長は「さすがは労働組合だなと感じた。震災から3年が過ぎても、こうして支援を続けてくれていることが大変ありがたい」と感謝の言葉を述べました。