東京地連が関東運輸局に要請
運転者負担撤廃の対応を
交渉する東京の仲間(手前)=11月28日、関東運輸局 |
行動には14人が参加し、改正タクシー特定地域特措法の実効性を担保する方策を推進することや、累進歩合制度の廃止、運転者負担制度の撤廃、最低賃金の確保などを要請。局側は「提出された意見書、附帯決議あるいは要求の趣旨をふまえてしっかり対応すべきだと考えている。特措法の運用を適正に行い、従来にも増してタクシー事業の適正化・活性化の推進、タクシー事業の収益基盤の悪化や労働条件の悪化など諸問題が解消されるよう努めていきたい」と答えました。
城委員長は「消費税増税後、仮に売上全部をもらったとしても厳しい状況が続いている。特定地域の策定基準が未だ定まらないなか、初乗り短縮運賃の導入を検討する事業者もいるようだ。タクシーの将来展望を局としてどう考えているのかについての見解も含めて前向きな回答をお願いしたい」と述べました。
乗務員が切実な声で訴え
総会ひらき運輸局交渉も
九州ブロック
九州ブロック14年度総会=12月1日、福岡市・あけぼの会ギャラリー室 |
【福岡】九州ブロックは、11月30日〜12月1日に14年度定期総会を開催しました。また、総会終了後に九州運輸局に対して要請行動を行いました。
総会では、久賀孝三元本部書記次長と緒方満元本部副委員長がパネラーとなり「自交総連の闘いの歴史」について語りました。組織拡大のとりくみのエピソードや成果を聞いた仲間からは「自分の組合では、なかなか組織が増えない」「他組合からの中傷攻撃もあり、どうたたかっていけばいいか」など質問が続出しました。
要請書を渡す瀬戸山議長=12月1日、九州運輸局 |
運輸局交渉では、改正タクシー特定地域特措法の特定地域指定基準が決まらない中、現在の供給過剰地域が特定地域に指定されない場合の矛盾点や、法の趣旨である労働条件の改善が進んでいないことなどを、現場の乗務員が切実な声で訴えました。また、遊休車両が多く、経費の垂れ流し状態が労働条件を悪化させていることから、預かり休車など、局でとりくめることは行うよう申し入れました。
局側は、現在の法律では実行できないが、本省に具申すると回答しました。
改善するまで継続指導
累進歩合制度廃止など求める
埼玉地連労働局交渉
要請書を渡す吉田委員長(左)=11月21日、埼玉労働局 |
【埼玉】埼玉地連は11月21日、埼玉労働局に対し要請行動を実施しました。
要請事項は、(1)累進歩合制度の廃止について、事業者に改善指導を行うこと。従わない事業者に対する施策を具体的に定めること、(2)最賃、割増賃金違反があれば迅速に改善命令を出し、運輸行政に通報すること、(3)就業規則の届出に際し、意見書の添付がない場合は、事情を労働者から聴取すること―の3点。とりわけ、累進歩合制度については、指導が一方的なものになりがちで、本当に改善したか検証できていないと指摘。改善指導書を出した事業者に対し、改善するまで継続して指導することを確認しました。また、労働局が社労士に委託している職場実態調査について、現状の調査レベルでは実態が把握できないと指摘し、調査方法についての指導や、相談員のスキル向上など適切に対処するよう要請しました。
消費税は廃止にしないとだめ
宮城地連が仙台市内で宣伝、対話
【宮城】宮城地連は12月1日、定例の宣伝行動を行い、10人が参加して300枚のビラを配布しました。
宣伝は仙台市内4か所の駅タクシープールで実施。このうち、泉中央駅の宣伝では、ほとんどの労働者から「いつもごくろうさま」などとねぎらいの声をかけてもらいました。
対話した労働者からは、「11月の水揚げはとにかくひどかった。夜になると人が歩いていない」「こんな時にまた選挙をするなんて、安倍首相はなにを考えているんだ」「消費税は廃止にしないとだめだ」など悲鳴にも似た声が聞かれました。
また、11月29日には交運共闘の仲間とともに、「公務員攻撃に反撃する宣伝行動」を施しました。交運共闘の本間議長(宮城地連委員長)は「安倍首相は景気回復のための賃上げが必要であると認めていながら、公務員の賃金を引き下げるのは明らかに矛盾している」と指摘しました。
働く者を大切にしろ
東北ブロックが秋田県で宣伝行動
東北ブロックは11月11日、秋田駅前で宣伝行動を実施しました。
行動には21人が参加、タクシープールにいる仲間や市民にビラを配布しました。
マイクを握った石垣議長は「消費税増税後、景気の落ち込みがひどい。力を合わせて安倍内閣の暴走にストップをかけよう」と訴えました。秋田県労連の越後屋事務局長は「秋田県は消滅可能性都市が全都市の80%を超えると言われている。働く者を大切にする施策で、この危機を打開しなければならない」と述べました。続けて青森、秋田、山形、宮城、福島の各代表が訴えを行いました。市民の皆さんも立ち止まって耳を傾けていました。
今回の宣伝行動はブロックの総会終了後に実施されました。東北ブロックでは、今後も会議等と組み合わせて宣伝行動を実施することにしています。
100人の仲間が本社前で抗議
東京、埼玉の仲間かけつける
静岡・石川タクシー争議支援
会社にむけてシュプレヒコールを叫ぶ仲間=12月3日、富士急東京本社前 |
【静岡】石川タクシー富士宮労組支援共闘会議は12月3日、全労連・東京地評主催の争議支総行動に参加し、富士急東京本社をはじめとする各闘争先で抗議行動を行いました。
この行動には東京や埼玉の仲間もかけつけ、約100人の支援者が会社前で抗議の声を上げました。
会社解散・全員解雇事件で係争中の石川タクシー富士宮労組・諏訪部委員長は、「利益優先、労働者無視の体質を変えない限り、不当解雇は繰り返される。富士急には、企業の社会的責任を果たし一日も早い良好な労使関係を確立し、争議の全面解決のために努力するよう要請する。私たちは勝利するまで全力でたたかいぬく決意だ」と力強く訴えました。
会社に申し入れ書を渡す代表 |
最後は会社にむけてシュプレヒコールを叫んだあと、代表が申し入れ書を手渡しました。
個タクになったら東個労
東京個人タクシー労組が試験会場前で宣伝
【東京】東京個人タクシー労組は11月15日、豊島区の大正大学正門前で個タク試験会場前宣伝行動を実施、29人が参加しました。
試験を終え会場から出てくる受験者に「個タクになったら東個労へ!」と書かれた横断幕でアピール、パンフレットを手渡しながら「おつかれさまでした、開業したらぜひ仲間になりましょう」と労をねぎらいました。パンフレットを受け取った人から「どんな活動をしているんですか」と質問されたり、横断幕の前で記念撮影する人たちもいました。
東個労の青木委員長は、行動終了後のあいさつで「前年よりも受験生が少ないようでしたが、参加した皆さんのおかげで良い感触、大成功でした。今日の成果を必ず組織拡大に結びつけたいと思います」と述べました。
学習し職場で実践を
秋の全都労働学校
東京地連
講義を聞きメモを取る東京の仲間=11月26日、都内 |
【東京】東京地連は11月26〜27日に「秋の全都労働学校」を開催し、38人が参加しました。
池田教育活動委員長は主催者あいさつで、「知識を習得するだけでなく、職場で実践できるように身につけることが重要です。学習を意義あるものとし、理解を深めて今後の組合活動に生かしてほしい」と述べました。
学習会では川崎書記長が「日常活動から社会を変える」と題して講義。続いて平澤専従執行委員が「情勢の見方・考え方」と題して講義しました。
参加者からは、「今後の運動の参考にし、できることから少しずつ地道に活動できるよう日々学習していきます」「ひとつの事がらに対してさまざまな視点から判断することが必要ということが理解できた」などの感想が聞かれました。
持続的な適正価格をめざす
山形第54回大会
山形地連第54回定期大会=11月3日、鶴岡市勤労者会館 |
【山形】山形地連は11月3日、第54回定期大会を開催しました。
新年度の運動方針は、「地方自治委託業務の安易な低価格入札を止め、安全と利便の確保と持続的適正価格をめざす」「さまざまな問題を解決するためタクシー運転免許の法制化をめざす」「組織拡大にとりくみ、労働条件を改善する」「社会的水準の生活を確保し、若者に魅力あるタクシー業界をつくる」などが提案され、全会一致で可決されました。
決めたことはみんなで行動
鹿児島第42回大会
鹿児島地連第42回定期大会=11月24日、鹿児島市谷山北公民館 |
【鹿児島】鹿児島地連は11月24日、第42回定期大会を開催し、4単組23人が参加しました。
特定地域の現状、労働組合の存在意義にもふれ、各単組の現況も出しつつ討論。決めたことは、みんなで行動し、4か年計画に沿って組合員を増やしていくことを確認。新年度運動方針などが全会一致で可決されました。
委員長=山崎秀文▽副委員長=平原昭三郎、平田正廣、上村礼文▽書記長=瀬戸山実義