平和で公正な世界めざす
自交総連から31人参加
原水禁2015年世界大会・長崎
原水禁大会・長崎の開会総会のようす =8月7日、長崎市民会館 |
広島、長崎への原爆投下から70周年目の今年、原水爆禁止2015年世界大会・長崎が8月7〜9日にひらかれました。大会には、国内外から約6000人が参加。自交総連のなかま31人も参加しました。
初日の開会総会では、「核兵器のない世界をめざす揺るぎない世論と運動をいっそう飛躍させよう」との発言が相次ぎ、参加者から多くの拍手がありました。
開会総会終了後には自交総連の産別交流会がひらかれ、なかま同士で交流を深めました。
2日目は、参加者が長崎市内各地で「憲法をいかす、非核平和の日本を」など多彩なテーマ別集会、分科会、フォーラム、交流集会に参加し、核兵器廃絶へむけて学習、交流しました。
最終日の閉会総会では、70年前原爆が長崎市上空に投下された午前11時2分に合わせて参加者一同が黙祷を捧げました。その後、全国の参加者から各地のとりくみ紹介があり、総会最後の締めくくりとして、「広範な人々の共同の力で『戦争法案』を必ず廃案に追い込みましょう」などとする「長崎からのよびかけ」を採択して3日間の大会は無事閉会しました。
最賃1000円以上ただちに実現を
大阪の仲間が座り込み行動
シュプレヒコールをあげる大阪の仲間 =7月30日 |
【大阪】大阪労連は7月30日、地域の最賃額を審議する総会が開かれた大阪合同庁舎4号館前で座り込み行動を実施。最賃引き上げを訴えました。地連のなかま12人も参加して「最低賃金・時給1000円以上に引き上げろ」と訴えました。
前日、中央最低賃金審議会目安委員会が、平均18円の改定目安を答申し、この日行われた審議会で小野保子(大阪自治労連・柏原学童指導員部会)さんは、自治体関係職場の実態を話し「若い労働者が最低賃金では生活の見通しがたたないとすぐに辞めてしまう」「最低賃金時給1000円以上をただちに実現し、誰もが安心して働き生活できる賃金制度の確立を」と、意見陳述しました。
最低賃金は毎年10月前後に改定されますが、その前に7月中に中賃が目安を出し、地方最低賃金審議会が金額を確定します。
組織拡大の成果報告など
夏季学習討論集会
神奈川地本
55人の参加で開かれた神奈川地本夏季学習討論集会 =8月5日、箱根・ホテルおかだ |
【神奈川】神奈川地本の夏季学習討論集会が8月4〜5日、箱根・ホテルおかだで2日間のべ55人の参加により開催されました。
本部より菊池書記次長が参加して「タクシー政策の新たな展開と戦争法案反対運動」について講演。15年度運動方針案と予算案について討議しました。討論では、組織拡大について、困難があるなかでも、新人の不安を解消するよう面倒をみて14人から18人に拡大した(生田交通支部)、新人の訓練時にオルグして47人から67人に増えた(Yキャブ支部)などの教訓も出され、教宣活動を強化し自交共済も活用しようなどの意見が出されました。
また懇親会の席上、7月に亡くなった市野前委員長に献杯をし、功績を偲びました。
特選に『壁紙』
第39回機関紙コンクール結果
特選に選ばれた神奈川・芙蓉交通支部の『壁紙』 |
自交総連は7月21日、第39回機関紙コンクールの審査を行い、別掲の入賞作品を決めました。審査は菊池和彦(本部)、澤口敏夫(宮城)、田村清隆(東京)、庭和田裕之(大阪)の各氏が行いました。
審査員の講評
新たな機関紙参加うれしい
菊池さん |
本部・菊池和彦 A部門入選の3作品は前年からひきつづき受賞。いずれも基本をしっかりと守って読みやすい紙面で安定しています。各組合の編集者は、良いところを盗んで、機関紙づくりに生かしてもらいたいです。
今回は、前回より応募数が減少する寂しい結果となりましたが、一方で、『飛三睦』(東京・飛鳥労組成城支部)、『茨交通信』(大阪・茨木交通労組)など新しい機関紙が参加してくれたのがうれしかったです。今後も定期発行をつづけることを期待します。
機関紙を定期的に発行するという活動は、執行部が目的意識をもち、かつそれを担当するスタッフが着実に実務をこなさないと実現できません。職場の高齢化で、活動を担う人たちが少なくなるという困難はあるでしょう。しかし、機関紙が出せなくなれば、組合活動はますます萎縮し、悪循環に陥ってしまいます。年配者ばかりだから無理だろう、ではなく、すべての組合員を対象に機関紙づくりを担う人たちを発掘して、小さなビラ一枚からでも発行することが必要だと思います。
まずはビラ作りから挑戦を
澤口さん |
宮城・澤口敏夫 今年の応募作品は、各部門全体で32作品と少なく、とくに、A部門では4地方、B部門では6地方からしか応募がありませんでした。どの部門にも応募がなかった地方は21地方で、全体の75%でした。この結果は、自交総連全体の教宣活動の停滞の表れであると思います。機関紙やビラの発行の重要性を理解し、ブロックや地連(本)単位でのとりくみ強化が必要です。機関紙の発行まではなかなか難しいところでは、まずはビラや速報などからとりくんでみてはいかがでしょうか。
次回こそは、各地連(本)、単組・支部の多くがコンクールに応募してもらえるよう期待しています。
機関紙の発行は運動と比例
田村さん |
東京・田村清隆 A部門では、コンクール常連の応募がほとんどでした。「これが〇〇労組の機関紙だ」という特徴的なものがあれば、他の常連に差をつけられると思います。
また、これは、全体的に言えることですが、紙面全体を見たときに、文章の量が多すぎると感じました。「機関紙は見出しと写真で大まかに内容を把握でき、記事を読んで理解を深めるものがよい」と、私が機関紙を作り始めの頃に先輩から教わったことを思い出しました。
全体の応募数が減少していることについては、機関紙発行が運動と比例しているということを考えれば、本部としても検討する必要があると考えます。
生の声を伝える熱意に敬意
庭和田さん |
大阪・庭和田裕之 自交労働運動が必要とされる今日、地連 (本)の応募が少ないのは気がかりです。機関紙発行は、組合運動と比例する部分があり、運動の停滞を物語る結果に危機感を覚えます。
A部門入選の3紙については、各紙とも見出しや写真の使い方がうまく、それぞれの持ち味、技法を表現した結果だと言えます。
B部門については、月1回の発行を継続している神奈川など、各地連(本)の編集者の努力が伝わります。北海道についても、月1回の発行で自交労働運動を全国に伝えてもらいたいと思います。
C部門の応募は3点のみでした。各組織が様々なビラを出しているのに残念です。その中で、春闘状況を伝える「あけばんニュース」は今年も秀逸で、生の声をいち早く伝えようとする編集者の熱意に敬意を表します。
第39回写真コンテスト
一般の部 入選 山城 敏彦さん(東京)
組合運動の部 特選 井上 節男さん(東京)
特選 『もう一つのメーデー』 井上 節男(東京・栄自動車労組) |
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入選
『風が冷たい。会社も冷たい。』 角間 基夫(東京・日本交通労組千住支部) |
入選 『小世界』 山城 敏彦(東京・グリーンキャブ労組世田谷支部) |
佳作『梅雨の晴れ間の一輪』 小八重 淳(東京・グリーンキャブ労組世田谷支部) |
佳作『宙に浮いた運命は?』 鈴木 典雄(東京・栄自動車労組) |
努力賞『いいかげんにしろ!!富士急』 徳永 昌司(東京・グリーンキャブ労組) |
努力賞『珍客「オオスカシバ」』 澤口 敏夫(宮城・KM仙台タクシー労組) |
努力賞『おねがいしまーす』 新里 久男(東京・グリーンキャブ労組世田谷支部) |
努力賞『目の前の神秘』 吉永 利秀(東京・日本交通労組) |
努力賞『団結ガンバローニャー』 大矢 千治(大阪・茨木交通労組) |
審査員の講評腰を据えた創作にも挑戦を 日本写真家協会会員 亀井正樹 一般の部は、風景や植物を題材にした作品がある一方で、人物を扱った作品が減少しました。風景写真でも、町や山村などの風景に人物が存在するだけで、生活感や暮らしの営みが表現できます。 |