めざせ労働条件改善
国交省前に1000人集結
11・12中央行動
国交省での決起集会(上)、国交省にむけてスローガンが入ったタオルを掲げる参加者(下)=11月12日、国交省前 |
11月12日、自交総連は交運共闘とともに「戦争法廃止、国民本位の交通政策実現、交通運輸労働者の労働条件改善をめざす11・12中央行動」を実施しました。全体で1000人の仲間が参加しました。
国交・厚労省に署名を提出
朝10時30分から国土交通省前で決起集会が行われ、交運共闘・赤羽議長が主催者あいさつしました。戦争法廃案の闘いのなかで労働者・国民の共同が大きく広がったことを指摘、戦争にかりだされる交通運輸労働者は戦争法廃止をかかげ、規制緩和反対や労働条件改善にとりくもうと訴えました。つづいて、全労連・根本副議長が連帯あいさつ、自交総連からは、早川副委員長が代表して決意表明を行いました。
参加者は「白タクの合法化反対」「戦争法を廃止」などとシュプレヒコールをあげ、国交省・厚労省へ合わせて1万1908筆の個人請願署名を提出しました。
国会へむけてのデモ行進 |
日比谷野音で総決起集会
日比谷野音で決意表明する内田さん |
請願後は、12時15分から日比谷野外音楽堂で、国民春闘共闘委員会・全労連・国民大運動実行委員会主催の総決起集会がひらかれました。「戦争法廃止・安倍政権NO! めざそう安全・安心社会」というスローガンを掲げながら、7労組・団体の代表が決意表明しました。福岡地連・内田書記長は交運代表として、東京の仲間と一緒に壇上にあがり、ライドシェアの危険性などを紹介、白タク行為の合法化をめざす動きを批判し、「最大の使命である安心・安全なタクシーを」と訴えると、日比谷野音は大きな拍手に包まれました。
集会後、参加者は横断幕を手に永田町小学校裏まで国会請願デモを実施しました。
午後から自交総連の代表が国交省・厚労省と交渉しました。
白タク合法化反対
霞ヶ関でビラ配布、宣伝
霞ヶ関での宣伝行動 |
11・12中央行動に先立ち東京地連は8時半から霞ヶ関官庁街で、白タク合法化阻止の宣伝行動を行いました。
地下鉄の出口で出勤してくる各省庁の公務員にビラを渡し、宣伝カーから訴えました。
城委員長、川崎書記長、各ブロック代表らが立って、運転者は資格もなく、アルコールチェックもない、車両も整備されないなどライドシェアの危険性を指摘しました。
「白タクは安全と利用者保護の点で適切でない」
国交省
厚労省交渉(左)、国交省交渉(右)=11月12日 |
「法違反があればハローワークの求人受理しない」
厚労省
白タクの問題点を共有
国民へアピールが大切
共産党と懇談
要請を聞く穀田衆院議員(左)と本村衆院議員(右)=11月9日、衆議院第2議員会館 |
自交総連は11月9日、白タク合法化問題で日本共産党と懇談しました。菊池書記次長、川崎東京地連書記長が要請し、穀田恵二、本村伸子両衆院議員、辰巳参院議員秘書らが出席しました。
議員らからは、白タク(ライドシェア)は利用者の安心・安全を担保しない無責任なものだとの見解が示され、問題点を共有することを確認しました。
懇談の中では、白タク解禁は規制緩和以上の規制撤廃問題になる、新自由主義の潮流は、道運法改正以前でも特区法改正で強引に押し通そうとしてくる可能性があるなどの危機感が示されました。国会内で各党の議員を呼んで集会とかも考えたらどうか、国民へのアピールが大切だとの意見も出されました。
白タク阻止で闘争態勢
春闘方針案骨子を確認
第1回常執
自交総連は11月13日、第1回常任中央執行委員会をひらき、春闘方針案骨子、白タク合法化阻止闘争のとりくみなどを論議しました。
春闘方針案は、すべての職場が要求を決めて提出し、実利を獲得しようとの提起にもとづき、来年の中央委員会で確定していきます。
安倍首相の国家戦略特区諮問会議での発言で、過疎地でのライドシェア(相乗り)すなわち白タク導入の危険が高まっていることが議論され、春闘のなかで、特別な闘争態勢を組んで闘っていく必要があることを確認。闘争財政としての臨時徴収金の提案なども含め、春闘方針とともに提起して、現地調査や共同の拡大なども検討していくこととしました。
シンガポールのタクシー
60時間の講習とテスト合格が必要
(3)タクシー職業免許制度
シンガポールでは、タクシー職業免許制度があり、運転者の資質を保つ規制として有効に機能しています。
タクシー運転者となるためには、この職業免許を取得しなければならず、取得には60時間の講習を受けテストに合格しなければなりません。講習内容は別記のとおりです。
免許取得後も、違反行為で減点される制度があり、点数がたまると処分されます。
タクシー・アカデミーに入学
興味深いのは、この講習と試験を実施するシンガポール・タクシー・アカデミーという学校(研修・教育施設)があることです。
ウェブサイトなどによると、タクシー・アカデミーは陸上交通庁の傘下で2003年に設立された公的な施設で、ここですべての講習と試験が行われるほか、再講習や健康診断、英語ができない人は英語の講習なども行われます。
タクシー運転者を希望する者は、個人でタクシー・アカデミーに入学して免許を得てから、契約するタクシー会社を選ぶことになります。
受験資格が30歳以上というのは、一定の人格的な資質を確保するための規制だと思われます。
試験はそれほど難しいものではなく、講習を受けさえすればほぼ全員が合格するということでしたが、最低2〜4週間は学校に通わなければなりません。
タクシー運転免許ではロンドンの試験が有名ですが、これはあまりに難しすぎるきらいがあります。シンガポールの講習と試験は、日本の登録制をより高度にした程度のしくみなので、日本で資格制度を考える場合は、参考になるといえます。
(本部書記次長・菊池和彦)
沖縄・辺野古を訪問
新基地建設反対を支援
沖縄・辺野古を訪ねた東京・南部ハイタクの仲間 |
【東京】南部ハイタク有志9人は10月19日、米軍新基地建設反対闘争支援行動に参加しました。まず、辺野古テント村を訪ね、支援金10万8千円と檄布を手渡しました。その後、移動したキャンプシュアブゲートでは、福岡地連の仲間3人が立てていった「自交総連」の旗がはためていました。集会では、早川副委員長、南部ハイタク片岡議長が東京の参加者として紹介され、あいさつしました。またヘリパット反対の拠点のテント村も訪ね、支援金5万円を手渡し激励しました。説明して下さった山本みどりさん(77歳)は「連日全国各地から支援に来てくださり元気をいただいている。先日は関西のミュージシャン30人ほどが来て励まされた。夜中も交代で寝泊まりしてたたかいの炎を燃やし続けている。基地の中に沖縄があるがごとき、県民の人権を踏みにじり、自己決定権を奪うがごとき状況を打開したい」と力強く話されていました。
新加盟のなかま | (837)東京・すばる交通労組 |
「労働組合をつくろう」 |
東京都足立区のすばる交通に働く仲間が10月25日、すばる交通労働組合(大沼正委員長、33人)を結成しました。
この1年で労働条件が急激に悪化し、有休や労働時間の問題で労務管理がきついことから、親睦会ではなく「労働組合をつくろう」という声が乗務員からあがり、日の丸自交労組に相談に来て組合づくりをすすめました。その後、組合員を拡大して現在は38人になっています。