自交労働者No.903、2017年2月1日

白タク合法化ストップ 17春闘

公共交通にふさわしい労働条件改善へ

自交総連組織の強化拡大を

第39回中央委員会

 

団結がんばろうを唱和する参加者
団結がんばろうを唱和する参加者

 自交総連は1月24〜25日、東京・全労連会館で第39回中央委員会をひらき102人が参加、「白タク合法化ストップ 賃金底上げ、職場権利の確立 17春闘」と位置付けた2017年春闘方針を決定しました。23〜24日には弁護士交流会がひらかれました。

城委員長あいさつ

城委員長
城委員長

 安倍政権は、労働法制の改悪など国民いじめの政治を強行し、民主主義を否定する動きを強めています。
 労働者と国民が広く結びついた運動が求められます。政府を変え、国民本位の政治への道を開くことができるか、我々は歴史的岐路に立っていると言えます。

労働条件改善を

 新経連が「ライドシェア実現に向けて」の提言を公表し、政府中枢機関で議論を始めようとしています。ライドシェアが広がる国はタクシーの質が悪化したところです。世界から評価されている日本のタクシーに確信を持ち、全力で安全破壊勢力に挑む決意です。
 過疎地から白タクを入れさせないよう、地方議会に働きかけるとりくみも重要です。すでに宮城県議会や名古屋市議会、福岡市議会など6か所で決議をあげています。
 一方、東京では対抗策として「初乗り距離短縮運賃」や「事前確定運賃」など賃金労働条件が低下するとりくみが検討されています。ライドシェアの危機感をあおって運転者の労働条件を脇においたもくろみです。
 自交総連は、見せかけの安さより真のサービス確立のため、労働条件改善が不可欠と主張し続けています。割引運賃の問題は、負担を利用者と乗務員に押しつけていることです。安心・安全と将来展望を考えれば、利用者と乗務員が優遇される制度が必要です。
また、過労死が社会問題化しており、その約3割が交通労働者です。過労死基準を超える時間外労働を可能とする改善基準告示を是正し、法制化することが求められます。

自交総連を大きく

 今日の情勢に歯止めをかけるには組織の強化拡大が重要です。
 白タク合法化阻止、公共交通にふさわしい労働条件確立のため自交総連を大きくし、確実な労働条件改善にむけた春闘方針の確立と闘いの方向の意思統一をめざしましょう。

白タク阻止は自交総連の成果

春闘で要求を大きく前進

来賓あいさつ

全労連と連携強め要求前進

小田川議長
小田川全労連議長

 全労連・小田川義和議長 全労連は最賃引き上げが中心の社会的賃金闘争を具体化する春闘を確立します。
アベノミクスで拡大した格差と貧困の是正策として最賃引き上げは野党共闘の柱となります。足元から雇用を崩すライドシェア問題も含めて、全労連と連携を強めながら、今春闘で要求を大きく前進させ職場でたたかいましょう。

幅広い運動と企業との共同

小賀坂弁護士
小賀坂弁護士

 顧問弁護団・小賀坂徹弁護士 昨年からのたたかいでライドシェア導入に一定の歯止めをかけたことは、自交総連の成果です。働き方改革と呼応してドライバーの労働者性を切り捨てるライドシェアは、利用者の安心・安全などドライバーだけに留まらない問題です。幅広い組合運動と企業との共同が必要です。国交省を飛び越え経産省が「白」としたジャスタビ問題も注意深く警戒していく必要があります。

賃金底上げ、職場権利の確立を

12地方16人が討論

ジャスタビなどへの監視を

東京・松村さん
東京・松村さん

 (1)東京・松村知治さん 初乗り距離短縮運賃は事業者によるライドシェア対抗策だが、最も有効なのは全国統一スマホアプリである。ジャスタビなどの企業への監視も続けていく必要がある。


労働組合の壁どう考えるか

埼玉・宮坂さん
埼玉・宮坂さん

 (2)埼玉・宮坂裕之さん 執行部に質問したい。@ライドシェアの危険性を知らせるための具体的方策、A補助金の増額の実現策、B組織拡大のため、労働組合の偏見の壁をどう考えるべきか。


底上げを要請したい

神奈川・荻野さん
神奈川・荻野さん

 (3)神奈川・荻野誠さん 協会と交渉するため全神奈川ハイタク労働組合連絡会議へ参加した。効率的に乗務員の声を伝え、羽田定額料金の見直しなどを取り上げ、底上げを要請したい。


組織拡大と具体的宣伝行う

福岡・中村さん
福岡・中村さん

 (4)福岡・中村朗さん 今春闘ではライドシェア問題を最重要課題に運動する。乗務員へ具体的な宣伝活動と組織拡大を行います。グリッド=やり抜く力の精神で苦しい組織減へ立ち向かいたい。


会社に公示運賃を守らせる

大阪・服部さん
大阪・服部さん

 (5)阪・服部一弘さん 国は重大事故がなければ動かず、動いても何も解決しない。会社に公示運賃を守らせ、安心安全を確保する必要がある。バス部会は厚労省へ要請を行い、仲間に訴え組織拡大をめざす。


若い人材の確保が必要

福島・藍原さん
福島・藍原さん

 (6)福島・藍原茂夫さん 人材不足と長時間労働が重要課題で、若い人材の確保が必要だ。また、ライドシェアに対抗できる日本のタクシーの安心安全を値下げにより削るべきではない。


北部交通でストかまえ交渉

高知・横田さん
高知・横田さん

 (7)高知・横田春吉さん 組合員への公平な取扱いなどを求め、北部交通ではストライキをかまえて交渉する。またライドシェアに断固反対し、3月6日に四国運輸局へ要請も行う。



未組織労働者からも信頼

東京・岸田さん
東京・岸田さん

 (8)東京・岸田正勝さん 組合拡大では道交法闘争が実益があり効果的だ。毎年の集会や警視庁交渉の実施、不当な取り締まりには現場検証で処分軽減をはかり未組織労働者から信頼されている。


有利な労働条件増やしたい

静岡・松下さん
静岡・松下さん

 (9)静岡・松下靖史さん 合併で広くなった浜松市の北部に過疎地があり、住民の足の確保を考えながらライドシェア阻止をがんばりたい。有利な労働条件を増やし、入ってよかったと思える職場づくりをしたい。


要求実現へがんばりたい

鹿児島・田中さん
鹿児島・田中さん

 (10)鹿児島・田中哲夫さん タクシーは最近7社が廃業し、足切引き上げ、一時金査定の見直し提案など会社は生き残りに必死だ。労働者・組合員の要求実現のためがんばって行きたい。


他組合との共同働きかける

京都・森長さん
京都・森長さん

 (11)京都・森長達也さん 白タク合法化問題では、労使共同の学習会開催を模索し、宮城地連の意見書提出を参考に議会要請を京都府タクシー協会に提案している。事業者や他労組との共同を働きかけていきたい。


東京高裁判決の逆転に全力

北海道・吉根さん
北海道・吉根さん

 (12)海道・吉根清三さん 白タク合法化問題では、道労連が実施する自治体キャラバンで地域交通の問題をとりあげてもらって行動したい。割増賃金を歩合給から引き、支払わなくともよいとする東京高裁の判決の逆転・是正に全力をあげる。

本部宣伝カーに来てほしい

愛知・鎌田さん
愛知・鎌田さん

 (13)愛知・鎌田勝豊さん 愛知にぜひ本部の宣伝カーに来てもらって宣伝したい。愛知はトヨタのおひざ元で労働者のなかに組合への関心はあるので、活発に宣伝活動をして組織拡大をしていきたい。


総括討論

全自交とともに自治体要請

宮城・高橋さん
宮城・高橋さん

 (14)宮城・高橋公明さん 増税後の仙台の売上げは前年割れが続き、秋以降さらに下がっている。65歳以上の者の社保加入や健康診断、有休継続などの要求を出して交渉中だ。全自交とともに全自治体に要請に回った。どこの自治体も住民の足の確保に苦慮している。高齢者が出かけられれば町の活性化にもなる。公共交通の充実を訴えてライドシェアを阻止したい。

組織拡大に特効薬はない

東京・田村さん
東京・田村さん

 (15)東京・田村清隆さん 戦争法強行や憲法改悪を狙うなど安倍内閣は暴走中だ。市民と共同して、都議選・衆院選で民主主義勢力が勝利するようがんばりたい。組織拡大に特効薬はない。職場で労働組合を語り、個人加盟組織を増やすなど目標を決め、月2回の宣伝を継続中だ。幹部育成も重視し、勤通大や全労連わくわく講座にもとりくんでいる。初乗り距離短縮は、今後検証し対策したい。

政治を変える必要がある

大阪・運天さん
大阪・運天さん

 (16)大阪・運天武史さん 協議会で減車計画を立てても、ワンコインやMKは自分の台数を守りたいとエゴを言うが、労働者の犠牲で生き残ってきたのだから、今度は会社が身を切るべきだ。維新の会は大阪でカジノをつくるため安倍首相の憲法改悪に協力している。差別やヘイトなど弱者への攻撃がひどい。共謀罪は労働運動にも牙をむいてくる。政治を変える必要がある。

自治体要請は重要

拡大と幹部育成を

執行部答弁

菊池書記長
菊池書記長

 菊池書記長は、討論をふまえて春闘の課題を指摘しました。
 白タク合法化反対の闘いでは、地域交通確保の課題が重要で、宮城・東京・福岡などから自治体要請の報告がされた。北海道が計画しているように各県労連の自治体キャラバンとも相乗りして、ライドシェアの危険を知らせることが大切だ。
 組織拡大では、地道に宣伝・対話を繰り返すことが重要だが、それを担う活動家・幹部育成も不可欠。東京のように、全労連のわくわく講座や勤労者通信大学を活用し、学習する努力をしてほしい。
  また、出された質問に答えて、@世論への働きかけは、大量宣伝が基本だが、SNSなども活用し組合員が発信していってほしい、A公共交通への補助を増やすには、政治を変え税金の使い方を変える以外にない、B組織拡大で、偏見や誤解を取り除くにはていねいな対話が必要である。
こう述べ、拡大を前進させ春闘に勝利しようと呼びかけました。
※春闘アピールはこちら

ライドシェア問題を報告

割増賃金請求の不当判決について討論

第39回弁護士交流会

 

第39回弁護士交流会
第39回弁護士交流会=1月23〜24日、東京・全労連会館

 自交総連第39回弁護士交流会が1月23〜24日、東京・全労連会館で開催され、10地方から弁護士26人と北海学園大学の川村教授、城委員長、早川副委員長が参加、中執が傍聴しました。
 交流会では、本部弁護団・林弁護士が『ライドシェア問題』と題してライドシェア解禁へ向けた政府の動きについて基調報告を行いました。
 続いて行われた特別報告では、@一越観光・組合結成直後の委員長ら解雇事件=東京・小林大晋弁護士、Akm国際の割増賃金請求訴訟の不当判決=東京・菅俊治弁護士、中村優介弁護士、B東交通及び江別ハイヤー・割増賃金請求訴訟事件=北海道・齋藤耕弁護士――の3つの報告があり、活発な意見交換が交わされました。
  その他の参加弁護士から、石川タクシーの全員解雇事件や配車差別事件なども報告され、討論しました。

1300人で経団連包囲

大幅賃上げ、白タク合法化阻止を

春闘スタート

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新春宣伝=1月6日、新宿

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横断幕を掲げデモ行進=1月19日、丸の内

 各地で新春宣伝がとりくまれ、春闘のスタートが切られました。
1月6日には東京で、17日には大阪でそれぞれ大幅賃上げや白タク合法化阻止の宣伝行動を行いました。
19日には、東京地連が全労連・国民春闘共闘委員会とともに丸の内昼デモ〜日本経団連包囲行動を実施し、全体で1300人、自交総連からは121人が参加しました。