自交労働者No.926、2019年3月15日

労働条件改善、白タク合法化阻止へ

ソフトバンク支社前でも宣伝

2・1宣伝行動

東北地連=仙台市・ソフトバンク支社前
東北地連=仙台市・ソフトバンク支社前
 
神奈川地本=横浜市・桜木町駅前ロータリー
神奈川地本=横浜市・桜木町駅前ロータリー
 
 
鹿児島地連=鹿児島市・鹿児島中央駅
鹿児島地連=鹿児島市・鹿児島中央駅
埼玉地連=草加市・草加駅前
埼玉地連=草加市・草加駅前
東京地連=港区・ソフトバンク本社前
東京地連=港区・ソフトバンク本社前
大阪地連=大阪市・近畿運輸局前
大阪地連=大阪市・近畿運輸局前
福岡地連=福岡市・ソフトバンク支社前
福岡地連=福岡市・ソフトバンク支社前


  自交総連は2月1日、全国いっせい宣伝行動にとりくみました。この行動は02年同日のタクシー規制緩和実施を忘れないために、毎年実施しているものです。
 北海道や山形、埼玉、東京、神奈川、京都、大阪、福岡、鹿児島の仲間が、労働条件改善、白タク合法化阻止を求めて駅前や待機場でビラ配りや乗務員との対話を行いました。
 埼玉地連では、この行動で1組合加盟という成果がありました。

経産省をとりまく

車両・個人請願を実施

3・7中央行動

ソフトバンク本社へのデモに出発しようとする参加者=3月7日、千代田区・日比谷公園
ソフトバンク本社へのデモに出発しようとする参加者=3月7日、千代田区・日比谷公園

  自交総連は3月7日、中央行動にとりくみました。行動には476人が参加、285台のタクシー車両で経済産業省をとりまき、車両・個人請願を行いました。ソフトバンク本社まで白タク合法化反対のデモ行進を実施しました。(詳細はこちらを参照


共済リーフが反響

組織拡大へ宣伝行動を実施

福岡地連

観光バスの乗務員と対話する福岡の仲間=1月27日、太宰府市・太宰府天満宮バス乗り場
観光バスの乗務員と対話する福岡の仲間=1月27日、太宰府市・太宰府天満宮バス乗り場

  自交総連福岡地連は昨年11月、全労連の推進する新4か年計画の「最重点計画」に認定されました。現在、全労連から人的・財政支援を受けながら、独自のドライバー共済を武器に組織強化・拡大計画にとりくんでいます。
 1月上旬から、博多駅や博多港ターミナル、福岡空港、大宰府天満宮などのタクシー・バス乗り場での宣伝行動を4回実施。500部の共済・組合紹介リーフレットを配布し、90人近い乗務員と対話しました。
 対話した乗務員からは、「訪日外国人旅行客の利用が減ってきた。いつまでお客さんが続くのか心配だ」「先日、軽微な事故を起こしたら、会社に給与からの天引きで罰金をとられた。なんとかならないか」など切実な声が寄せられました。宣伝後すぐに、共済リーフをみて組合に入りたいという問い合わせがあるなど、大きな反響を呼んでいます。
 福岡地連は、1月の吉野ヶ里観光タクシー分会の新加盟に続くように、県労連とも共同しながら今後も宣伝行動にとりくむ予定です。

3・7行動の決意表明

自交総連・林中執が発言

交運共闘総会

交運共闘総会=2月22日、台東区・水月ホテル鴎外荘
交運共闘総会=2月22日、台東区・水月ホテル鴎外荘

  交運共闘は2月22日、第30回総会をひらき、交通運輸労働者の労働条件改善や規制緩和に反対して共闘をつよめる方針を決めました。
 結成30周年を記念して、藤好前議長がAI化や自動運転の進展など海外の事情も含めて講演しました。
 自交総連から林中執が発言、ライドシェア・白タク合法化の動きを報告し、3・7中央行動ではタクシー500台、1000人で経産省を包囲、ソフトバンクにデモをする決意を表明しました。
 議長に城委員長、幹事に菊池書記長が再任されました。



新加盟のなかま (848)埼玉・飛鳥交通草加、八潮地区労組
年休取得できない

  埼玉県八潮市の飛鳥交通株式会社八潮営業所で働く仲間が3月1日、飛鳥交通草加、八潮地区労働組合(伊賀谷通夫委員長、7人)を結成しました。
 伊賀谷委員長らは、有給休暇が取得できない、就業規則が自由に閲覧できないなどの不満を抱えており、2・1宣伝行動のあと埼玉地連と話し合い、加盟を決めました。
 現在、他の乗務員へ組合へ加入しないか呼びかけを行っています。

ライドシェア阻止、賃上げめざす

各地で中央委員会・春闘討論集会ひらかれる


中央行動を成功させよう

東京春闘討論集会
東京春闘討論集会

  【東京】東京地連は2月6〜7日、きぬ川ホテル三日月で19年春闘討論集会を開催。来賓、講師を含めて42組合183人が参加しました。  舞弓書記長は19年春闘方針案提起で「3・7中央行動を車両請願は500台、個人請願1000人で成功させよう」と訴えました。 分散会では、成功にむけ多くの建設的な意見が出されました。



新加盟で場が盛り上がる

埼玉第53回中央委員会
埼玉第53回中央委員会

  【埼玉】埼玉地連は2月13日、ウェスタ川越で「白タク合法化阻止、初乗り短縮運賃反対、賃上げ、職場権利の確立 19春闘」をスローガンとした中央委員会を開催し、33人が参加しました。新規加盟組合が1単組増えたことにより委員会が盛り上がりました。最後に石野委員長の団結ガンバローで締めくくりました。


運転者の資質向上が対抗策

大阪第76回中央委員会
大阪第76回中央委員会

  【大阪】大阪地連は2月14日、国労会館で中央委員会を開催し、「賃金を改善することこそ、若い労働力を確保することにつながり、運転者の資質を高めることこそ、ライドシェアへの最高の対抗策であることを、経営者に自覚させる説得的な交渉を行う」などとする「19年春闘方針」を全会一致で決定しました。



対策チーム配置し組織拡大

福岡第50回中央委員会
福岡第50回中央委員会

  【福岡】福岡地連は2月16日、福岡県労連大会議室で中央委員会を開催し、白タク合法化阻止の闘いや、組織拡大・強化について対策チームを配置し具体的行動に責任を負うことを確認しました。また城中央執行委員長による講演で、規制のサンドボックスや白タクについての学習をしました。



19春闘要求かちとりめざす

神奈川春闘討論集会
神奈川春闘討論集会

  【神奈川】神奈川地本は2月21日、海老名市文化会館で19年春闘、要求かちとりをめざし学習討論集会を開催しました。集会では、本部の菊池書記長による基調講演が行われました。県労委の「箱根登山ハイヤー事件」を担当する弁護士も参加し、支援共闘の設立に向けた協議も行いました。


アプリ配車導入の影響心配

東北第1回中央委員会
東北第1回中央委員会

  【東北】東北地連は2月26日、仙台市若林体育館で中央委員会を開催し、春闘方針を決定しました。来賓も含め参加者は33人です。中央委員会では、宮城・福島が一緒になって初めてということで各職場の状況を出しあいました。アプリ配車や決済機の導入で、労働者への影響が及ぶことへの心配が広がっています。



運賃改定の重要条件を学習

静岡春闘学習会
静岡春闘学習会

  【静岡】静岡地連は2月27日、浜松・西塚記念館で春闘学習会をひらき、2単組24人が参加しました。本部の菊池書記長が、「19春闘の課題―白タク合法化阻止、賃上げ、職場権利の確立」と題して講演、ライドシェアの危険な本質、運賃改定時の重要条件とノースライドで労働条件改善につなげると学習しました。


辺野古埋め立て反対が72%

県民の意思は明確、工事中止を

沖縄県民投票

図

  沖縄・辺野古での米軍新基地建設の埋め立ての賛否を問う県民投票が2月24日に投開票され、埋め立て反対が圧倒的多数の43万票超、72%を占めました。
 基地建設賛成派が投票に行かない戦術をとるなかでも、過半数の52%の県民が投票しました。玉城知事はこの結果を首相と米大統領に通知します。
 県民の意思は、この間2回の県知事選でも明確に示されており、これを無視して国が建設をすすめることは、民主主義、地方自治に反します。工事は直ちに中止して、県民の声を聞くべきです。

自交共済 全員加入で大きな安心を

安い掛け金で大きな給付

結婚・銀婚・出生・入学に祝金

  自交共済は、自交総連の組合員のみが加入できる自前の助け合い制度です。
 全労済とタイアップして運営しているもので、組合員には、自交総連給付金と全労済給付金を合わせた額が一括で給付されます。

  昨年6〜11月の半期で、自交共済の今期上半期分の給付件数は128件、自交総連の給付金額は150万2000円でした(下表)。
   共済事由は多岐にわたります。万一の時の保障だけでなく、結婚銀婚・出生・入学などの祝金も給付対象となり、組合員の安心に役立っています。

表

4月から新制度がスタート

  今年4月1日より、自交共済の給付内容が改定されます。
 傷病による休業の内容は、職場の高齢化など、生活への影響が大きい長期に及ぶ休業に重点をおいたものになりました。
 地震による住宅災害については、新たにひとつ給付内容が増設されました。
 新制度についてまとめたリーフレットをお求めの方は、各地連・地本へお問い合わせください。加入促進、宣伝活動に役立つ内容となっています。

共済制度を大きく育てよう

表

  自交共済にまだ加入していない組合員のみなさん、加入は、組合・支部ごとで全員加入が条件となっています(上)。すぐに組合で話し合いをはじめてください。
 安い掛金で大きな給付、わたしたちの共済制度を大きく育てましょう。


〜受給者の声〜

  子供が高校を卒業し、小さい頃から絵が好きで、マンガ家になりたいとの意思を尊重し、九州ビジネスデザイン専門学校に入学する事になりました。
 入学時は経済的負担もありましたが、自交共済に入っていたおかげで就学祝金を頂くことができ、大変助かりました。
 今後も共済会を続けていきたいと思います。
 (大分・日田観光タクシー 久積陽一さん)

労働組合活動におけるSNS活用のススメ

(1)なぜSNS活用が必要か

活動を多くの人へ伝えて組織強化・拡大をめざす

  労働組合がどのような活動をしているか、その内容を組合員や未組織労働者へわかりやすく伝えることは組織強化・拡大において重要な課題です。
 この連載では、SNS(ソーシャルネット・ワーキング・サービス)を活用した情報発信について、全労連発行の「労働組合活動におけるSNS活用のススメ」より要約して解説していきます。

SNSとは

  SNSは、PCやスマートフォンによってテキストや画像などの情報発信を行うインターネットのサービスです。
 表のような種類があり、ツイッターの国内ユーザー数は、約4500万人と国民の3分の1以上になります。
 SNSは交流手段のみならず、テレビや新聞のニュースより速報性に優れていて、さまざまな社会の出来事をいち早く知ることができる情報収集ツールでもあります。多くの人(特に若年層)が社会の動きを知り、人と人のつながりを新たに作り出すのに役立っています。

労働組合とSNS

  労働組合がSNS上に登場することによって、労働組合の姿を広く伝えることが可能になります。
 機関紙やビラも有効ですが、情報発信のツールとしてSNSをうまく活用すれば、対話と共同をさらに広げることができます。


 主な国内SNSの種類と特徴(2018年10月時点)

表
  全労連発行:「労働組合活動におけるSNS活用のススメ」より作成