選挙に行って政治を変えよう
自交労働者と日本の未来かかる衆院選
ダイナミック・プライシング導入反対デモを行う東京の仲間=7月10日、東京・新宿駅周辺 |
衆議院議員の任期(10月21日)が迫り、近く総選挙が行われます。今度の選挙は、自交労働者と日本の未来がかかった重大な選択が問われます。必ず投票に行って主権者の意思を示しましょう。投票するときのポイントを考えてみましょう。
1 ダイナミック・プライシング許すな
ダイナミック・プライシング(変動運賃制度)の導入を閣議決定したのが菅内閣です。コロナで明らかになった新自由主義政策の誤りを反省するどころか、さらに規制緩和をすすめ、白タク合法化もねらっています。
2 コロナから労働者・事業を守れ
コロナでバス・タクシー労働者の仕事はめちゃくちゃです。賃金は大きく下がり、仕事を辞める人も続出。感染防止に無策で事業支援もしない政治が続けば、労働者は命が守れず、事業は崩壊してしまいます。
3 住民の足、地域公共交通を守れ
歴代の自公政権では、リニアや高速道路建設に偏重して、地域公共交通は置き去りにされてきました。移動手段がなくなり困っている住民がたくさんいますが、乗合タクシーの予算は少ししか確保されていません。
税金の使い方を見直せば公共交通予算を増やせます。
4 労働者を守る政治・行政に
財界・大企業から政治献金をもらう自民党では、政策が経営者むけになります。バス・タクシーでは労働関係法違反が毎年、異常に多くなっています。経営者に有利な政策をとる政府の姿勢が変わらなければ、労働者を守る行政はできません。
投票は簡単、必ず投票しましょう
《投票日当日》
選挙期間がはじまると、市区町村から投票所入場券が送られてきます。投票日に、その入場券をもって、記載されている投票所に行って投票します。
投票所入場券が届かなかったり、なくしてしまった場合でも、投票所に行って申し出れば本人確認をして投票できます。免許証等をもっていきましょう。
《期日前投票》
投票日当日に都合が悪い場合は、公示の翌日から投票日前日まで期日前投票ができます。投票所入場券をもって、役所や市民センターなどに設けられている期日前投票所に行って投票します。入場券がなくても本人確認ができれば大丈夫です。
《投票用紙に記入》
投票所で投票用紙をもらったら、自分で投票したい候補者・政党等の名前を書いて投票箱に入れます。
衆議院議員選挙は、小選挙区と比例代表の2票を投票します。@小選挙区選挙は、選びたい候補者1人の氏名を書きます。A比例代表選挙は、選びたい政党等1つの名称を書きます。投票台に立候補者や政党等の一覧が貼ってあります。
衆議院選挙と同時に最高裁判所裁判官国民審査があります。やめさせたいと思う裁判官の氏名の上の欄に×を書いて投票します。
危険な輸送方式の見直しを
各メディアで報道、反響呼ぶ
五輪組織委員会へ声明を提出
報道ステーションの取材を受ける城委員長=7月15日、東京・自交共済事務所 |
自交総連は、本部と東京地連と連名で7月12日、オリンピック関係者のタクシー輸送方式の見直しを求める声明を出しました。
その方式は、紙看板一枚でタクシーとハイヤーを入れ替え、五輪関係者を乗せる時だけハイヤーとみなして輸送。終わったらまたタクシーに戻し、一般客を乗せるという場当たり的なものです。
これでは運転者に感染の危険があることはもとより、関係者が降りた後、次に乗る一般乗客にも感染の危険が生じるとして、オリンピック・パラリンピック組織委員会へ13日付で声明を郵送しました(全文)。
この声明はNHKやテレビ朝日の報道番組で取り上げられるなど、各メディアで大きな反響を呼びました。
また自交総連は16日に、緊急の国土交通省交渉を行い、役員らが声明を手渡し、危険な輸送方法を見直すよう求めました。
声明に基づき、具体的な改善策を提案しましたが、国交省は、「運転者のみなさまに不安を抱かせたことはお詫びしたい」と言いながら、車両を分けるなど具体的な見直しはせず、消毒を徹底してもらうと繰り返すばかりでした。
通達の解釈をねじ曲げている点、車両の区別や営業所に戻って消毒するように提案しているのに見直しをしない国交省の姿勢に、自交総連として抗議しました。
時間額1500円の最賃を
地方最賃審へ異議申出書を提出
大阪地連
大阪労連加盟の各産別は8月19日、大阪地方最低賃金審議会に、大阪府の最賃を時間額1500円に引き上げること、全国一律最賃制度を確立することなどを求める「異議申出書」を提出しました。
自交総連大阪地連の仲間も参加し、「コロナ危機を乗り越え、タクシーの将来展望を開くためにも最賃を引き上げ、労働者が最低限の生活を維持できるようにすることが必要」と異議申出書で主張しました。
立ち退き対象者らと交流
石木ダム座り込み行動に参加
長崎地連
物々しく2台のカメラがポールの上から現場を監視する=7月28日、長崎・石木ダム県道付け替え工事現場 |
長崎地連は7月28日、コロナワクチン2回接種の組合員3人で、石木ダム座り込み行動に参加しました。
当日は、快晴で気温も朝から上昇する土用丑の日でした。現地では仮設テントが設置されて日陰はラクですが、気温は35度はありました。
座り込み中に、立ち退き対象者の説明があり、「40年前の知事と交わした覚書を根拠に反対運動を展開している」と教えてもらいました。この覚書についてはどこのマスコミも記載せず、編集長がボツにしているかは判断ができないとも言っていました。マスコミ記者はよく来るそうで、当日も来ていました。
前回の座り込みの時はなかった、反対運動の高級監視カメラ(ソーラー発電)が現場には多数設置されており(左)、工事現場内に入ると、事務所から車を飛ばして県職員がすぐに来るとの話でした。今回は12時45分から17時まで座り込み行動に参加しましたが、現地の人達は18時まで連日頑張って座り込み行動をしているそうです。
立ち退き対象者の皆さんと少ない時間ですが交流・共有できたことをうれしく思いながら帰路に着き、次回の参加予定を決めました。(長崎地連・松永利秋書記長)