自交総連加入を呼びかけ
千葉・茨城・群馬・埼玉をキャラバン
関東ブロック宣伝行動
関東ブロック宣伝行動=6月22〜23日、千葉・茨城・群馬の主要駅前 乗務員へアンケートを書いてもらう=7月4日、埼玉・熊谷駅前(左下) |
関東ブロックは6月22〜23日に千葉・茨城・群馬で、7月4日には埼玉で宣伝行動を実施し、合計12人が参加しました。
6月22日、千葉県の市川駅南口から宣伝行動を開始し、東松戸駅・松戸駅・柏駅で待機車両や利用者へビラ配布を行いました。行動には千葉地本の2労組が駆けつけました。
その後、茨城県と群馬県も回り、弁士がダイナミック・プライシング(変動運賃制)阻止や、自交総連加入を呼びかけました。
7月4日には、埼玉県で宣伝を行いました。熊谷駅では、企業内組合委員長と対話でき、埼玉地連の石野委員長に電話するように伝えました。今後、組織拡大につながる可能性もあります。
関東ブロック宣伝行動は、4月の行動と合わせて、7地方を回るキャラバンとなり、合計で機関紙360部、ビラ入りティッシュ約1550枚を撒き切りました。
憲法改悪阻止のたたかいが重要
参議院選挙 改憲勢力が3分の2
本部書記長・菊池和彦
参議院選挙の投開票が7月10日に行われ、議席が決まりました。
今回改選の125議席(半数)について、自民55→63、公明14→13、維新6→12、国民7→5、立民23→17、共産6→4、れいわ0→3、社民1→1となりました。この結果、非改選と合わせた参議院248議席中、自公の与党は、過半数超の146議席、維新・国民を合わせた憲法改悪賛成勢力は177議席と改憲発議に必要な3分の2を超えました。
投票日直前に安倍元総理が銃撃され死亡する事件が起こり、自民に同情票が集まったという側面はありますが、自民党は、比例代表では改選19を今回18と減らしており、1人区で圧勝していることから、野党共闘が崩れたことが自民勝利の大きな要因といえます。
野党は共闘を立て直し、国民とともに悪政と対決する立場に立つべきです。
改憲勢力が3分の2を超えたことから、自民は改憲論議を一気にすすめようとしてきます。ウクライナ危機に乗じて、日本を戦争ができる国にし、自衛隊を戦争ができる軍隊に変える改憲は、平和を願う国民・労働組合の思いとは相いれません。改憲勢力の中にも意見の違いがあり、国民の運動で止めることは可能です。改憲阻止のたたかいが重要になってきました。
自主経営の役割を明白に
自主経営交流会議を開催
東北ブロック
東北ブロック第8回自主経営交流会議=6月7〜8日、山形・鶴岡 |
東北ブロックは6月7〜8日、山形・鶴岡で第8回自主経営交流会議をひらき、秋田・宮城・山形から自主経営2社を含め9人が参加して交流しました。
東北地連石垣書記長が、コロナ危機のなかで山形での倒産や組合脱退などがあり、改めて自主経営の任務と役割を明白にする必要があると問題提起を行い、本部菊池書記長が公共交通の危機などについて報告しました。
秋田・よこてタクシー労組は、コロナで売上げ減少、市内にガススタンドがなくなるなど困難はあるが、市からデマンド交通の委託を受け公共交通の責任を果たしていると報告。
宮城・秋保交通労組は、毎月、全員に経理公開しているが原価率100%超えている。仙台市とぐるりん秋保(乗合タク)で提携し、来年からは補助金が増えると報告しました。
自交総連が意見書提出、「支払い能力論」に反論
最賃大幅引き上げ、全国一律1500円をめざす行動、中央最低賃金審議会へ意見書を提出(右)=6月24日、東京・厚生労働省 |
2022年度の最低賃金(最賃)引き上げの目安を決める中央最低賃金審議会(中賃)の審議がはじまるのに合わせて、全労連では6月24日に最賃大幅引き上げ、全国一律1500円をめざす行動を実施しました。自交総連も、中賃に意見書を提出しました。
意見書は、全タク連が毎年要望を出し、「支払い能力論」を理由に最賃引き上げ反対を主張していることに反論、低すぎる最賃が経営者の経営努力を怠らせ、労働者の流出を招いていると指摘、大幅に引き上げてこそ事業の将来がひらけると訴えています。
最低賃金は守られていますか
チェックシートで確認しよう
●2021年度の地域最賃額(金額は毎年10月前後に改定) |
タクシー運転者には、都道府県ごとに定められた地域別最低賃金(上表)が適用されます。
賃金制度が、「基本給+歩合給(出来高払)制」の場合も、いわゆる「オール歩合給制」の場合も、1時間当たりに換算した賃金額が、最低賃金を下回らないようにすることが必要です(最低賃金と比較する実際の賃金は、休業手当分を含めない賃金です)。
下にあるチェックシートを参考に、自分の賃金が最低賃金以上となっているか確認してみましょう。
定額相乗り交通「mobi」に試乗
到着時間が不確定で不便 緊急性を求めるならタクシー
6月7日、エリア定額乗り放題の相乗り交通「mobi」に城執行委員長が試乗しました。
その検証レポートを掲載します。
20分以上来ない
【乗車場所】
大塚(ベルクラシック近く〜巣鴨とげぬき地蔵通り裏)
【時間経過】
9時17分にオーダー、到着予定時間は9時27分と通知されたが、実際の到着時間は9時36分だった。同時にGoアプリで検索すると「約1〜4分で乗車」と表示された。
【決済】
現金300円(領収書は出ないとのこと)。
【運転手の話】
運転手は新人のようで、土地勘もないとか。「1日中仕切りなしに注文があり、現金客は1日に1〜2人。収入は時間制なので売上は関係ない」とのこと。
【乗車した感想】
注文から20分以上待たされた。タクシーのように必要性・緊急性を求めるなら利用できないと感じました。
足の悪い高齢者や子育て世代が対象なのは理解できますが、子供の保育園への送迎には到着時間が不確定で不便さを感じると思います。
2両しか稼働していないので…。採算性はないでしょう。
乗車した車・会社・運転手からすると都市型ハイヤーを使ってるようです。エリアが狭く、エリア外には行けないので使い勝手はよくなさそう。タクシーの客を取られているとはあまり感じない。稼働数が少ないからかもしれない。
ウーバーと同じ
「mobi」は、複数の会員が定額の月会費(月額料金のサブスクリプション制)を支払うことで、運転手付きの車を確保し、会員で共有するシステムと謳っており、「エリアは半径2qの生活圏内の移動」と地域への密着性を主張しています。
「相乗り交通を低額な運賃で提供」としていますが採算性は不透明です。タクシー会社に対して、時間制運賃で借り上げる方法であれば問題なしと運輸局は見解を示していますが、この手法は都市型ハイヤーを利用したウーバーハイヤーと同じです。
「相乗り旅客の運送の取扱いについて」の通達でも、「都市型ハイヤーを用いて相乗り旅客を運送する場合には、最短客の乗車時間が2時間未満となるときは、タクシーと競合する運送行為となり、道運法第15条違反となる」としています。
ソフトメーター、変動運賃制度推進を記述
「骨太の方針」、規制改革実施計画を閣議決定
政府は6月7日、経済財政諮問会議の答申にもとづき「経済財政運営と改革の基本方針2022」(骨太の方針)と規制改革推進会議の答申に基づき「規制改革実施計画」を閣議決定しました。
骨太の方針では、デジタルトランスフォメーション(DX)の推進を掲げ、交通分野では、自動運転車や空飛ぶ車、MaaSの推進をうたい、規制緩和とデジタル化を進めるとしています。
規制改革実施計画では、ソフトメーターについては、速やかに規格を決定し措置する、変動運賃制度については、実証実験の結果に基づき、利用者ニーズや運用上の課題について検討し結論を得た上で、できるものから措置するとしています。
注.デジタルトランスフォメーション(DX)とは、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良い方向に変革すること。とくに、既存の価値観や枠組みを覆すような革新的な変革をもたらすものという意味。
2023年手帳・ダイアリーの紹介
注文をとりまとめ、本部へご報告を
自交総連の2023年手帳&ダイアリーを紹介します。
【手帳】
▽ポケットに入る大きさで携帯性抜群! 毎日の営業収入や走行距離を記入できるメモ表、各種労働関連法や点数制度が掲載された、タクシー運転者にオススメの一冊です。
▽150×85_
▽ビニールカバー差し込み型(薄茶)
▽約100頁
【ダイアリー】
▽A5サイズで見やすい。黒のカバーに金の印字がシックな仕上がりとなっています。汎用性のある内容でオールマイティー。
▽A5判
▽ビニールカバー差し込み型(黒)、しおり紐付き
▽約190頁