春闘方針案を満場一致で可決
第47回中央委員会
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第47回中央委員会=1月28日、東京・全労連会館 |
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自交総連は1月28日、東京・全労連会館で、第47回中央委員会をWEB会議併用形式で開催しました。11地方から29人が出席し(ZOOM参加含む)、『ライドシェア全面解禁阻止、公共交通を守り、くらしと職場環境の改善 25春闘』をスローガンとする春闘方針を決定しました。交運共闘から届いた激励メッセージを議長が読み上げました。
委員長あいさつ
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庭和田委員長 |
今春闘は、雇用、賃金、労働条件にまつわる問題をどのように守っていくのかが問われる闘いとなります。
第一に、ライドシェア全面解禁問題があります。バスもタクシーも個人タクシーも含めて自交労働者が不要になると共に、地域公共交通の崩壊を懸念しています。新法だけでなく、日本版RS・公共RSが全面解禁の門戸を開けていく蟻の一穴になるという問題にも対応しなければなりません。
第二に賃金の問題です。現在、物価高騰に配慮した政策が十分に実施されているとは言えません。特にタクシー業界では、全国的に見れば大きく上下があります。地方都市では賃金上昇が限定的であり、全体的な底上げが求められています。
第三に、運賃改定の問題です。物価高騰を背景に全国へ広がっていますが、過去の改定では、「合理化」と称してスライド賃下げが行われたり、一部企業によって新たな手法で賃金引き下げが強行されました。危機感を持たなければならないと思います。
これらの課題に立ち向かうためには、組合としての団結と団体交渉の力が必要です。幹部だけでなく、組合員全体が団結することが求められます。
この春闘は、とにかく問われる春闘になります。みんなでがんばっていきましょう。
来賓あいさつ
総決戦として春闘たたかう
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黒澤事務局長 |
全労連・黒澤幸一事務局長25春闘では、@すべての労働者の賃金引き上げ・底上げ、A労働時間短縮の問題、B公共交通の維持と再生、C労働組合の強化と対話の促進を掲げて、総決戦としてたたかっていきます。
弁護士と組合が連携し対抗
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小賀坂弁護士 |
顧問弁護団・小賀坂徹弁護士 27日の交流会で、日本版RSの問題や、運賃改定が賃金に反映されない問題、時間外手当に一定の係数をかけて減額する制度の問題が報告されました。弁護士と労働組合が連携し、労働条件の改悪に対して法的な対抗措置を強化していく必要性を改めて感じました。
全面解禁阻止に力合わせる
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堀川議員 |
日本共産党・堀川あきこ衆議院議員 政府はRSを全国に広げる方針を示していますが利用率は低く、タクシー運転者の労働条件改善は未解決となっています。私は、国土交通委員会の議員として、皆さんに学び、RS全面解禁阻止へ力を合わせたいと思います。
各地で「日本版RSはニーズない」
ZOOM使用で7地方8人が発言
第47回中央委員会 質疑討論
歩合制是正し労働条件改善
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1 島田さん |
1 北海道・島田篤史さん 札幌市では、昨年6月に55台の日本版RSの運行が許可されましたが、利用客から評判が悪く、低迷が続いています。全面解禁に繋がりかねないうえに、利用客からのニーズがない日本版RSは廃止に追い込まなければなりません。
また、タクシー労働者の劣悪な賃金は歩合給制度に根本原因があります。ここを是正しなければ労働条件の改善はありえません。北海道地連は、25春闘でRS阻止の闘いと労働条件改善に全力を尽くすことを表明します。
免許を守るとりくみに奮闘
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2 中野さん |
2 東京・中野健治さん 東京地連の道交法対策委員会の活動報告をします。主なとりくみとして、警視庁交渉における要請内容の精査、学習会で開催する講義内容、私たちの生活基盤である運転免許証を守るための注意喚起や道路交通法改正の中身などをいち早く伝えるための活動を行いました。
免許証を持つことによって成り立つ仕事をする私たちにとって免許の停止、取り消しは死活問題です。一人で対応、対処するには限界がありますが、諸先輩方の経験と組合員の仲間たちの協力によって、これからも仲間が今の仕事が続けられるよう奮闘します。
乗務員負担の改善を要求に
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3 松下さん |
3 静岡・松下靖史さん 現在、運賃改定の動きが出ています。会社とはノースライドの労使協定を結んでいますが、不安もあります。何をかちとることができるかよく吟味して春闘要求に繋げていきたいと思います。
乗務員からよく出る要求では、免許返納割引が売上に乗らずにいる問題を何とかできないのかというものがあります。ですので、25春闘で改善を要求していきたいと思います。
今後も共闘宣伝を継続する
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4 森長さん |
4 関西・森長達也さん 京都では大幅な増収が続いていましたが、最近では乗務員の増加に伴い、乗車回数が減り、営収減少の傾向にあります。
昨年から京都市域交通圏での運賃改定の申請が始まりましたが、これ以上の値上げは乗り控えが増えることを危惧しています。
また、RS全面解禁阻止の運動では、昨年の春から共闘宣伝を定例で行っており、今後も継続する予定です。それと並行して市民に対するアンケート調査を行うことも計画しています。
ビラ撒きに同業他社が協力
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5 松永さん |
5 長崎・松永利秋さん 日本版RSに関しては、昨年11月に佐世保市で始まりましたが、あまり売上的には良くないみたいです。また、横断歩道やバス停で客を待機させたりするなどの問題も発生しています。
長崎地連の現状については、組合員の減少が本格化してしまっていますが、ビラ撒きなどを行うときには、同業他社の方などが協力をしてくれます。毎年恒例の石木ダム座り込み行動には準組合員も参加しました。また今年も春と秋ぐらいに行こうかと思います。
現場負担大きい日本版RS
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6 杉原さん |
6 鹿児島・杉原良二さん 鹿児島における日本版RSの現状では、アプリ配車が利用者には難しく、電話配車や現金払いでの運用に移行しています。そのため事前確定運賃の計算に時間がかかり、現場の負担が大きくなるなど運用上の課題があります。
今ようやく鹿児島市内でタクシー需要が増加し、営収が回復しています。この状況を維持できるように、日本版RSの拡大や相乗り制度などの動きを注視しながら、対応していく必要があります。
組織強化へ対策を検討する
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7 齋藤さん |
7 東北・齋藤哲也さん 25春闘において東北地連は統一要求の実現をめざし、団体交渉や東北運輸局要請を強化していきます。
RS全面解禁阻止に向けた宣伝活動を強化し、ノースライドを守る闘いを継続し、本部宣伝カーを使った岩手・青森での宣伝行動の実施や、職場内の組織拡大を強化します。
また、私の職場に新人ドライバーが30人も増加しましたが、定着してくれるか懸念しています。ここも対策を検討していきます
RS阻止へ統一行動を強化
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8 岸田さん |
8 東京・岸田正勝さん この春闘では、タクシー産業の未来を守る闘いが求められています。高齢者の移動需要が増加する中、タクシーは公共交通機関としての役割を担うべき立場にあります。
一般人の関心が向いている今こそRSの危険性を強く訴え、組合員に対しても「売上が下がり、良い客を奪われる」と危機感を持たせる必要があります。規制緩和の歴史から考えても日本版RSなど新規参入が増えれば、業界は混乱し、営収は低下します。全国の労働組合や関連団体と連携し、RS阻止に向けた統一行動を強化しなければなりません。
執行部答弁
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城書記長 |
執行部を代表して答弁に立った城書記長は、ライドシェア全面解禁に対抗する闘いや予想される運賃改定に対して、この2点を春闘の主軸に置き、労働条件改善をかちとる決意と組織拡大に関する答弁を行いました。
東京、京都からは「RS解禁阻止闘争を継続していく」と力強い発言があった。北海道、東北からは、「営業的に厳しい状況が続いおり、倒産・廃業が相次いでいる」と報告があった。また、日本版RSも伸びておらず、利用者も望んでいないと発言があった。
各地方から警戒感をもって、毎月1日宣伝行動を実施していると報告を受けた。
仲間のがんばりに感謝し、「RSなどいらない」の世論を拡げるために運動を強化しよう。
全国的に営収格差がある。仲間と状況を共有し、格差是正へたたかっていく。
運賃改定では、ノースライドの確保、事前担保協定の締結が重要となる。そのためにも組織拡大に邁進し、理論と共に力でも勝つ闘いを進めていこう。
日本版ライドシェアを解説
9地方17人の弁護士が参加
第47回弁護士交流会
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第47回弁護士交流会=1月27日、東京・全労連会館 |
自交総連第47回弁護士交流会が1月27日、WEB会議形式で行われ、9地方17人の弁護士が質疑討論をしました。
会議では、顧問弁護団の中村優介弁護士が「『日本版ライドシェア』の問題点」をテーマに基調報告を行いました。特徴点や実施状況、実施のための通達の問題点を指摘し、今後の議論の方向性をまとめました。
東京・福岡による特別報告の後、各地の弁護士が順番に話していき、神奈川の高橋由美弁護士は、富士見交通支部の事件を報告。不誠実団交を理由に労働委員会に会社を提訴しており、現在審議をしているが話し合いが難航している状況を説明しました。
関西・大阪の横山精一弁護士は、みなと観光バス労組の未払い賃金請求事件について報告。会社が主張する変形労働制が要件を満たしておらず残業代を求めている件で、類似判例が紹介されました。
北海道の齋藤耕弁護士は、北海道ハイタクユニオンの未払い賃金請求の経過を伝え、「4月に札幌高裁において第2次訴訟の判決言い渡しがある」とし、結果にかかわらず来年の交流会で報告するとしました。
ライドシェア全面解禁阻止統一行動
東京、北海道、関西・京都で宣伝
自交総連は、「ライドシェア全面解禁阻止」を掲げ、各地連・地本において毎月統一行動を行っています。
新年最初の1月、東京と北海道、関西・京都で街頭宣伝が実施されました。
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京都では11度目の共同闘争が行われた=1月16日、京都・四条烏丸 |
「危ないと感じた」との声
【東京】 東京地連は1月7日、楽天本社がある二子玉川駅前に宣伝カーを配置し、RS阻止を訴える宣伝行動を実施。18組合60人と本部から城書記長が参加しました。
コ永委員長らが宣伝カーから訴える中で、各単組からの参加者は、「危険なRSはいらない」と書かれた横断幕を掲げ、危険な内容が書かれたビラ入りティシュ500枚を駅前を通行する人たちへ配布しました。ビラを受け取った年配の女性は、「RSいう言葉を最近耳にして何の事か解らなかったが、今日の宣伝を聞いて危ないものと感じた」と感想を述べてくれました。
世界一安全なタクシー守って
【北海道】 札幌地区労連と北海道公務共闘連絡会は、月初め(一の付く日)に札幌駅南口で争議支援を訴える行動を行い、市民に闘いの実情を知らせています。自交総連北海道地連は、ハイタクユニオンの争議支援と合わせてRS全面解禁阻止闘争への支援を訴えてきました。
1月10日の行動では、「世界一安全な日本のタクシーを守ってください。RSの全面解禁阻止の闘いに力をかしてください」と呼びかけをしました。
11度目の共同闘争が実現
【関西】 「RS全面解禁阻止」の一点共闘で始めた京都の「共同闘争」は第11波となり、1月16日にJR京都駅烏丸口(塩小路通)と四条烏丸で宣伝行動が行われました。
自交総連大阪地連の宣伝カーに、楽友の大澤貴司氏、全自交の成田次雄書記長、昌栄会の田中義弘理事長、自交京都の庭和田裕之書記長の4人が登壇し、RS解禁の危険性を訴えました。訪日外国人観光客や修学旅行らしい生徒らも足を止め「何事か」と聞き入る場面も見られました。
自交京都の庭和田書記長は「凶悪な事件も増える中、より国民を危険にさらしていくものが『白タク』であり『ライドシェア』だと我々は思っている。そのことを皆さん方にも知っていただきたい」と強調しました。