2008.3.27 |
自交総連siteトップ > 春闘情報 > 情報08.3.27
新聞等で大きく報道されていますように、横須賀でタクシー運転者が殺害される事件が起きました。被害者の高橋さんは東京地連安全品川労組の組合員です。25日のご遺族・会社の合同葬には本部・東京地連からも代表が参列しましたが、改めてご冥福をお祈りします。この事件について自交総連では別記の委員長談話を発表しました。
神奈川県横須賀市で3月19日夜、タクシー車内で運転者が首を刺されて死亡している無残な姿で発見された。亡くなったのは東京の安全自動車品川営業所に勤める高橋正昭さん(61歳)で、自交総連東京地連安全自動車品川労組の組合員である。
自交総連は、組合員であり、タクシーで働く仲間である高橋さんの無念の死に、全組合員とともに深い哀悼の意を捧げ、ご遺族・ご友人・同僚のみなさまに心からお悔やみを申し上げるものです。
タクシーは、見ず知らずの乗客を言われたままに目的地まで乗せる密室であり、その乗客が凶暴な犯罪者であった場合には、今回のような悲惨な事件が起こる危険性が常につきまとっている。それだけに、タクシー会社は、車内での乗務員の安全を確保するために万全の対策を講じることが求められる。防犯仕切り板や非常通報装置など一定の安全対策は取られてきているが、二度と今回のような悲劇を発生させないために、よりいっそうの安全対策に取り組むこと、犯罪防止対策や装置等の開発を事業者・国土交通省・警察庁に強く求めるものである。
高橋さんを殺害した犯人は依然不明である(3月27日現在)。再発防止のためにも、早急に犯人が逮捕されることを望み、捜査当局には、全力をあげて捜査することを求めたい。
報道によれば、犯行現場の車内には、アメリカ海軍横須賀基地所属の兵士名義のクレジットカードが落ちており、その名義人は「脱走中」であったが、事件後、自ら連絡してきて現在アメリカ海軍が身柄を確保しているとされている。この兵士が高橋さん殺害に関係しているのかどうか、現段階では判断できないが、沖縄や横須賀での米兵によるタクシー運賃の踏み倒しや暴行事件が過去において多発していることを知っている我々としては、この情報に決して無関心ではいられない。
事件の解明のために、直ちに日本の捜査当局による事情聴取が行われるべきであるとともに、その結果、米兵が事件に関与している疑いが強まれば、その身柄は日本側に引き渡され、厳正に捜査が行われるべきである。
かつて、在日米兵が犯した犯罪で、米軍が容疑者の身柄を日本側に引き渡さず、日本側の捜査権が及ばなかった事例が何件も存在した。日米地位協定にもとづく不平等な取扱いの結果であり、相次いだ凶悪事件後に一定の運用改善が合意されてはいるが、根本的に米軍優位の地位協定そのものは変わっていない。
つい先日の沖縄での少女暴行事件にみられるように、横須賀や沖縄など米軍基地が存在する地域では米兵による犯罪が絶えない。不平等な日米安保条約に基づく基地がある限り横暴な米兵の犯罪がなくなることはなく、自交総連は、この機会に改めて、米軍基地のない平和な日本をめざすことを表明するものである。
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