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《NHKニュースから》北陸道のバス事故を報じるNHKニュース (2014.3.3) |
3月3日に、宮城県仙台市から石川県金沢市に向かっていた宮城交通の夜行高速バスが富山県内の北陸道小矢部川サービスエリア内で停車中のトラック2台に衝突、運転者と乗客の計2名が亡くなり、24人が重軽傷を負う事故が発生しました。
バス会社がある宮城県の自交総連宮城地連・宮城県バスユニオンは、事故を受けて、バス事故を未然に防ぐための緊急意見書を発表、運転者の変調などの際に対応できる車掌(安全管理要員)の同乗を求めています。
2014.3.3 自交総連宮城地連
宮城県バスユニオン
今回3月3日に発生した北陸道の事故を受け、やはり新基準を設けただけでは事故を防ぐことにはならないことが明確になった。
昼夜、運転者の年齢、健康状態を問わず、どんなに健康診断をしたとしても基準に沿った運行をしたとしても、運転者も一人の人間である以上、突然体調に変調をきたすことは起こりうるとして、抜本的に問題点を考えていかなければならない。
ここ最近に起きた高速バスの事故の例から解決策を探ると、乗客が運転者の変化に気付きバスを停めたことで、大惨事を免れた例が少なくない。
今回の事故のように、交替運転者を配置していても、交替運転者がトランクで仮眠をとっていては、緊急時に何もできない。
ということは、やはり規制緩和前に遡り、運転者以外に車掌の同乗を義務付け、安全を守る以外、解決策はない。訓練を受けた車掌が、運転者の異変にいち早く気付き、バスにブレーキをかけることができていれば、今回の事故も最小限に食い止めることができただろう。
同じ公共交通機関でありながら、航空機やJRは電子システムで厳重に管理されている上、副操縦士や車掌が必ず同乗しているのに、なぜ貸切バスだけは車掌の義務化が取り払われたのか疑問である。
その上、バス労働者の賃金は年々低下し、労働時間は長時間化し、安定した労働条件とはほど遠い。
まず、根本的な労働条件を見直すとともに、一刻も早く車掌の義務化と講習(特に安全面での)を充実させるべきである。
以 上
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