2016.3.10 |
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2500人が結集した決起集会=3月8日、日比谷公会堂 |
3月8日、安全破壊の白タク合法化阻止!! 3・8ハイタク労働者総決起集会が東京・日比谷公会堂で開催されました。集会後は都内をデモ行進し、怒りのシュプレヒコールをあげました。
これは全自交労連、交通労連ハイタク部会、私鉄総連ハイタク協議会、KPU、全中労、中労協、労供労連、自交総連の8団体が組織の違いを超え実現させた歴史的な一点共同です。「白タク反対!!」と書かれたそろいの鉢巻きとたすきをつけ、全国から大集結した2500人ものハイタク労働者が、座りきれない仲間も含め会場の内外にあふれました。
デモに出発する自交総連の仲間=日比谷公会堂前 |
本日、われわれハイタク労働者は、ライドシェアと称する「白タク合法化」に怒り、その導入阻止の一点で結集し、集会を開いた。集会は、ここ日比谷公会堂を埋め尽くし、入りきれない仲間が日比谷公園にあふれている。
いま、政府が国家戦略特区などを使って推し進めようとしている「ライドシェア」は、明らかに道路運送法で禁止されている「白タク」以外の何ものでもない。
国が、交通空白地域の解消などと強弁し、「白タク」を超法規的に合法化することは、2002年のタクシー規制緩和という失政を隠蔽すると同時に、タクシー特措法やその後の法改正に対する規制緩和推進論者の巻き返しであり、その責任をハイタク産業に押しつけていることに他ならない。彼らにはそこで生活している労働者のことなど頭にない。
「白タク」の配車サービスを行う事業者は、手数料を取るだけで、運行に責任を持つわけではない。ましてやドライバーは二種免許を持たず、請負で、配車サービス事業者には雇用責任もない。事故や犯罪が起ころうと、その責任はすべてドライバーと利用者の自己責任という、無責任極まりない事態である。
こうした「ライドシェア」によって、事故や犯罪が頻発したことから世界中の多くの国々が禁止または規制を始めている。なぜ過去から禁止している「白タク」を日本に導入する必要があるのか、強い憤りを禁じ得ない。
一民間事業者が、規制改革諸会議に民間委員として参加し、自らの企業が潤う政策を日本のためと謳い政府案として進める。立場を利用した正に「政商」であり、断じて許されることではない。
われわれハイタク労働者は、プロドライバーとしての自覚とプライドを持って日々、乗客を安全・快適に目的地まで送り届けている。日本のタクシー・バスなど公共交通事業者には、道路運送法や運輸規制など、利用者の安全を守るために様々な法令・基準・制度が義務づけられている。そうした中でも過日のスキーツアーバス事故のような大参事が起こる。行き過ぎた規制緩和は人命よりも利益優先となり、大勢の尊い命が犠牲となってきた。
事業者もわれわれ一人ひとりも、安全輸送の使命を守り、タクシー業界の適正化に取り組んで行かなければならない。そこに「白タク」など必要ない。
本日結集したすべてのハイタク労働者は、あらためて安全破壊の「白タク」合法化阻止の意思統一をおこなった。本決起集会を契機に、さらなる反対の声をあげ続け、その導入阻止に向けて運動の輪を広げ、最後の最後まで闘い抜くことを決議する。
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