(5) 組合民主主義貫くことが大切

 要求前進へみんなで話し、みんなで実行を



会社が強行したスライドダウンに抗議するため、ストライキを行う、福岡西鉄タクシー労組の仲間=4月23日、福岡西鉄タクシー構内

 一人では守ることが難しい賃金・労働条件などを、みんなで向上させていこうというのが労働組合です。
 いまタクシー業界は規制緩和による増車・バラバラ運賃により、営収は低下し、労働者の賃金は・生活保護基準以下の水準にまで達しています。労働者がバラバラではとても歯止めをかけられません。
 “労働組合の主人公は組合員”の立場に立って「みんなで話合い、みんなで実行する」という全員参加の運動をつくり上げてこそ、要求が前進し、歯止めへの展望もひらけてきます。
 そのため、自主的・自覚的な日常活動を活発にし、「自分こそ組合の主役だ」という実感と責任がもてる職場討議を保障すること。また、春闘要求アンケートなどを活用して、職場内の少数意見も尊重し、十分納得のいくまで議論することが大切です。

 いつの時代も働く者が多数

 こうした民主的運営(組合民主主義)が徹底されてこそ、役員と組合員との人間関係がより強化され、統一行動の成功へつながっていきます。そして、たたかいは全労連の諸闘争の大きな流れのなかで、産業別統一闘争に積極的に参加していくことで要求前進への確かな保障となっていきます。
 いつの時代も働く者が多数です。労働組合は、その多数を組織できます。組合民主主義を貫くことは、国の民主主義を考える基礎ともなり、社会進歩への大きな原動力となっていきます。

前へわれら自交総連もくじ次へ


自 交 総 連