2009.3.13 自交総連情報タイトル

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 自交総連は3月11日、全タク連と懇談し、春闘課題や減車などについて意見を交換しました。富田会長も途中から参加しました。

「減車すれば労働条件がよくなる。
協力してやっていきたい」(富田会長)

【2009.3.11 全タク連懇談】
出席者  組合側  飯沼委員長、鈴木副委員長、今村書記長他3人(本部、埼玉、東京)
 全タク連  富田会長、三浦副会長、金子労務委員長他6人
要 請 事 項 回 答 要 旨
 1.賃金・労働条件の改善にかかわる当該組合の春闘要求に各事業者が誠意を持って回答し、春闘の円満解決に努力されるよう、ご尽力いただくこと。  (金子氏)世界恐慌で急激に営収が落ち込み、今年に入ってさらに厳しい。この中で労働条件改善にどう取り組むか苦慮しているが、運転者は事業の財産として、少しでもよくするよう努力している。どうやっていくのか(労使で)話をしながらやっていきたい。
 2.安心・安全を破壊し、事業全体を疲弊させたタクシー規制緩和の失敗を教訓とし、その見直し、事業の再生にむけ、一致する点で協力・共同のとりくみを行われること。

 (1) 各事業者が自主的な減車をすすめるとともに、協調的な減車が実現する法律の制定、実効ある方策の実現にむけて努力されること。

 (2) 各事業者が不毛な運賃値下げ競争を自粛するとともに、同一地域同一運賃を含む適切な運賃制度の確立にむけて努力されること。

 (3) 不況と雇用危機を利用して、大量採用・増車計画を打ち出し、規制緩和の見直し反対を主張している一部の事業者の身勝手な動きについて、タクシーは失業対策事業ではなく、いまは増車ではなく減車が必要なことを社会的にもアピールされること。
 (金子氏)規制緩和をした当局は性善説で考えてきたのだろうが、新規事業者は生き延びるためにあらゆることをやる。こちらが減車すれば増車するなど悪循環になっている。そういう人たちの同調が得られない。減車については、みなさんと考えは同じだが、なかなか効果が出ない。新法も、どういう縛りができるか、まだ見通しはたてられない。規制が強化されると営業権が復活するのではないかと期待する人もいる。
 1万人採用といっているところは、マスコミを利用するのが巧みだが、札幌では裁判を起こしているように、事業者としてもそうせざるを得ない、黙っていられないということだ。労働条件を改善しないと人材は確保できない。

 (三浦氏)要請の内容はほとんど労使共通する問題だ。富田会長になって需給調整の復活を唱えてやってきた。同一運賃の旗も降ろしていない。
 減車はインセンティブがないとすすまない。繊維産業でやったような財政援助をやってくれといっている。きちんとやっている事業者とそうでない事業者のメリハリをつけるためペナルティーも必要だ。不適切な事業者をどうするのか、名義貸しとかリース制とか考えていく。

 (富田氏)労働組合だから春闘で取りたいというのはわかるが、いまは企業の存続が問題だ。2〜3年はみんなで耐えなければならない。労働条件の改善のためには供給過剰を直すしかない。減車と同一運賃が必要だが、道運法(の根本)を変えないとダメだ。それは難しいなかで、(行政が)需給調整はできないが、(事業者が)協調して自主減車できるように、我々ががんばっていかなければならない。減車すれば労働条件がよくなる。乗務員さんが宝だから、そうなるようにがんばっている。
 国がやった規制緩和に不況が重なって被害を受けている。死亡事故は倍になっている。何事も協力してやっていきたい。
 3.乗務員の命を守るため、すべてのタクシー車両への材質・形状等の基準を設けた防犯仕切板、車内防犯カメラの設置義務付けをはじめとする防犯対策を早急に整えること。  (金子氏)事業者の責任でとりくまなければいけないと思っている。防犯板だけでもすぐにとりくむ、全国的にそういう流れですすめていく。車内カメラも第二弾として考えている。

 (三浦氏)東京では、黒タクにもつけるように機関決定した。共済組合で、車内カメラに1万円、仕切板に5000円まで設置の助成をしている。
 4.一致する点については立場の違いを越えて、事業者と労働者・労働組合が協力・共同して国民にアピールできる集会やパレード等の行動実現を検討されること。  (2の回答に含む)

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