(13)専門部活動で全員が主人公に

専門部をつくり 独自の任務を
将来の幹部育成にも有効

 【主な専門部とその役割】

◎組織部
組合員の活動への参加を高めるとともに、職場や地域の未組織労働者への働きかけなど、組織拡大強化の先頭に立つ。
◎財政部
組合活動を財政的に支える仕事を担当。日常的な会計、経理、年間の決算と予算にも関わります。その他、労金や自交共済 、全労済の担当がある。
◎教宣部(教育宣伝部)
機関紙、ビラの作成、学習会や新入組合員教育の企画を立てる。
○調査部
政治、経済、業界の資料を集め、アンケートなど調査も行う。資料は整理して分析する。
○法対部(法規対策部)
会社の攻撃と闘う法的な裏づけや労基法、道運法違反等のチェック、顧問弁護士との連絡。
○文化厚生部
スポーツ・文化活動や購買部などを担当。
○道対部(道交法対策部)
道交法による不当な取り締まりや交通事故対策、警察や検察、裁判対策などは自交労働者にとって死活問題ですから、専門的に行える部が必要。
○青年部・女性部
青年や女性は独自の要求をもっているので、専門部をもうけることがある。ここで活動した若手を将来の幹部活動家に育てる役割もある。

 労働組合の日常活動を円滑にすすめるために不可欠なのが専門部です。専門部活動が活発な組合は、組合員の要求に密着した運動が行え、将来の幹部の育成もすすみます。

 一定の数の組合員を組織している労働組合の場合、執行委員会の指導のもとに専門部を設けて、それぞれ独自の任務をもって活動をすすめるようにします。
 各専門部の部長は執行委員がなり、部員には一般組合員になってもらいます。

  みんなが役割を持つように 

 労働組合は、一人ひとりの組合員が主人公で、みんなが等しく助け合う組織です。しかし、三役や執行部が決まると、えてして一般組合員は幹部まかせになり、運動に積極的に関わらなくなる場合があります。
 みんなが主役となるためにも、全員が何らかの専門部に入って任務を分担するようにしている組合もあります。
 専門部で活動することは、将来の幹部を育てるという点でも重要です。部員が任務をもち、創意工夫して活動するなかで経験を積み育っていきます。

  組織、財政、教宣は不可欠 

 どのような専門部を設けるかは、組合員の数によっても違いますが、少なくとも組織、財政、教宣の3部門は不可欠です。その他の部門は実情に応じて、他と兼任とする場合もあります。



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