(8) 組合員の団結を大切にし、
政党支持義務付けはしないこと

 政党から独立しても一致する要求での共同は必要

 自交総連は、結成大会で決めた綱領のなかで、「われわれは、政党からの独立を堅持するとともに、組合員の政党支持、政治活動の自由を保障し、統一戦線結成の一翼を担い、労働者・勤労国民の根本的利益を守る政党と共通する課題にもとづく共同闘争の発展をはかる」とうたっています。
 自交総連は、たとえ自民党や民主党、公明党・共産党・社民党など、どの政党を支持している労働者であろうともだれでも自由に加入できますし、加入した後も特定政党の支持や選挙カンパを押し付けたりするようなことはしていません。  それでも一部の経営者が、「自交総連はアカだ。企業を破壊する集団だ」などの攻撃をかけてくるのは、最小限の競争ルールさえ守らず儲け第一主義の経営政策を進める悪質企業にとっては脅威の存在であり、労働者の要求を積極的に取り上げてたたかっていることを明確に裏付けているものともいえるでしょう。
 もともと、政党は、特定の政治理念で組織されていますが、労働組合は要求で団結し、経営者や政府に対して生活改善を求め、たたかう大衆的組織という点でその性格を異にしています。
 したがって、労働組合の団結を大切にするならば、特定政党支持を組合員に義務付けるようなことは決してやってはならないことです。同時にそれは、組合員の思想・信条の自由という憲法で保障された権利を労働組合自らが侵す重大な誤りです。
 しかし、労働組合はすべて政治的に中立であってはならず、規制緩和や消費税増税、社会保障制度の改悪、憲法改悪などの悪政を進める政権(政党)には断固として反対し、一致する要求にもとづく政党との協力・共同のとりくみを行うことが不可欠です。でなければ労働者・国民のいのちと暮らし、日本の平和・民主主義も守れません。

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