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講師の話に耳を傾ける参加者=9月1日、大阪・自交会館 |
【大阪】バス部会は9月1日、自交会館で2006年度総括学習会をひらきました。
午前の第1部でバス部会の松尾部会長は冒頭あいさつで、「しんぶん赤旗」が追及し、最近メディアで話題の高速路線バスまがいのツアーバス(大阪〜ディズニー間など)に自らが乗務した労働実態を報告。「高速道路を100キロ以上で走行しても到底間に合わないダイヤが初めから組まれていて、誰でもあせりが生じ、結果的に1時間遅れた。「安心・安全」が守られているとはとても思えない。今後とも行政追及を強化し、観光バス業界の将来を見据えた運動をともに進めていきましょう」と訴えました。
その後、各単組の現状(労働条件向上や権利回復)や少数だが組織拡大が進んでいることが報告されました。
第2部の学習会では近畿運輸局の木村主席自動車監査官・阪部旅客第一課長補佐を講師に招き、6月30日付で、旅行業者に出された「『ツアーバス』に係る募集型企画旅行の適正化についてと、公示「一般貸切旅客自動車運送事業者に対する行政処分等の基準について」「一般貸切旅客自動車運送事業者に対する違反条項ごとの行政基準について」講義を受けました。
現在、運行管理制度による安全確保ですが、この制度では、経営者が運行管理者任せで、安全への意識も薄く見直しの方向。10月に運輸規則が改正され、路線バスも届出制に変わる予定だということでした。
大本を議論せず業界実態を顧みない、政府・国交省の無策ぶりにはあきれるばかりです。(松下事務局長)