【大阪】西日本JRバスに乗務する国労組合員と大阪地連バス部会の懇談会が5月12日午後、国労会館で行われました。
この懇談会は大阪交運共闘の八剱(やつるぎ)議長が「高速路線バスや観光バスも乗務員として共通の課題や問題点があるのではないか、また労働運動の輪を拡げるきっかけになれば」と提案して実現したものです。
今回、国労から出席したのは近畿地方本部の井戸敏光書記長、近畿自動車協議会の豊田明議長他11人。大阪地連バス部会からは東豊観光労組の松村高喜委員長他4人の合計17人が出席しました。
国労のなかまからは、「JRバスでは毎月労働日が変わる1か月の変形労働時間制を採用しているが、会社側が聖域なき企業改革≠ニ銘打って、大幅な合理化を実行してきている」「1業務が1日の基礎労働時間7時間31分に満たない部分には他の業務に就かせて労働密度を上げ、自動車運転者の労働時間等の改善基準≠ノ限りなく近づけることを目標とした労働シフトを計画している」
「8時間の休息期間では、通勤時間などを考えると十分な睡眠もとれない。このまま聖域なき企業改革≠推し進められたら、安全が脅かされる」などの発言がありました。
バス部会のなかまは、「近畿運輸局との交渉で過労死認定基準≠上回る1か月時間外労働115時間、拘束時間310時間以上を容認している改善基準≠フ改定を要求する」「改善基準≠基礎とした2日平均で1日670`≠ニの走行距離規制の指針は、大手旅行業者も参加した貸切バスに関する安全対策検討会≠フ報告に基づいている。670`は大阪〜ディズニーランド間に相当する距離で、安心・安全を担保する目的に程遠いものとなっている」と発言しました。
懇談では「改善基準≠過労死認定基準∴ネ下に改定しない限り、あずみ野観光バス事故以上の重大事故がいつ起きても不思議ではない」として、危機的状態が続いていることが共通の認識となり、最後に今後も交流を続けて行くことを確認しました。